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マアジと単生類と標本と

岡山の魚市場で購入した魚の検査の結果を動画にして紹介しているのですが、今回が最後になります。以前に広島県で購入したマアジの検査の様子を動画にしていましたが、あの時は目当ての寄生虫を採集することができませんでした。そこで、リベンジということで鳥取産のマアジを購入して検査しました。

鳥取の魚介類といえば、松葉ガニやカキやイカなどが有名ですが、今の時期はアジがよく取れます。そして、安くて、美味しいです。ちなみに、日本海側のアジの方が、今回の目当ての寄生虫がよくついています。結果を言ってしまうと、目的の寄生虫は無事採集することができました。しかし、想定外の発見(出来事)もあり、なかなか楽しい検査となりました。どのようなことがあったのかは、動画でお楽しみください。

あと、先月の学会で知り合いから「単生類の標本って作るのむずかしいんだよね。」と言われました。そこで、今回の動画では、単生類の標本(固定標本)の作り方を紹介しております。ちなみに、なぜ単生類の標本を作るのが難しいかと言うと、単生類をはじめとした扁形動物は骨格がありません。そのため、標本を作るためにエタノールやホルマリンなどの固定液につけると、縮んでしまって、内臓が観察できなくなってしまいます。そこで、うすく引き伸ばした状態で、固定液につけなければなりません。何をするのかは、動画でご覧になってください。


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