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【大学生風俗嬢の日記】無から生み出す全ての人に敬意を。

こんにちは。

最近のマイブームは山田五郎さんのYouTubeチャンネルを見ることです。

元々美術館や展覧会に行って、絵や彫刻などの作品を見ることは好きだったのですがこのチャンネルに出会ってから美術に対する見方が大きく変わりました!

みんなが知ってる画家や絵がなぜ評価されたのか?

絵そのものがとても写実的で精巧に完成されているから評価を受けた!という絵って実は少ないんです。

その人が歩いてきた人生のどこでこの絵が描かれたのか、どんな思いで絵と向き合っていたのかを知ることで何故人々が高値を出してまで手に入れたり、大切に保管されていたのか知ることができます。



そんな美術作品について解説している動画の中で、1番私が興味引かれたのはゴッホでした。

山田五郎さんの解説動画が本当に面白かったので、記事を読んでくださっている方はぜひここで一度読むことを中断してYouTube飛んでください笑



そしてタイミングよく、東京都美術館でゴッホ展が開かれていたためすぐさま予約し、行くことに!

画家の背景を知ったあと、どんな風に自分が感じるのかもワクワクしながらいざ、展覧会へ!!



どのフロアも多くの人で溢れかえっていました。

ゴッホ展は時系列になぞってゴッホの作品が並べられていたのですが、初期の木炭画や人物画は上手いわけでもなく、何か感じるものがあるわけでもなくただのスケッチがそこにあるだけのようです。

なによりも個性が欠如しているように思いました。終始誰かの真似事をするように、画風を変え、技法を変え、被写体を変え自分のスタイルを確立するために試行錯誤しながら、絵を描き続けているゴッホの姿がそこに残されていました。

もちろん誤解を招く言い方になっているので、訂正させていただくと間違いなくゴッホの作品から力強さも個性も感じました。作品から滲み出るゴッホの思いや表現も、他の誰にも真似することはできません。確実に後世に語り継がれるべき名画を生み出した画家の1人です。

しかし、それはゴッホの短い約10年の画家人生の中でも、更に亡くなる直前の1.2年の作品に言えることだと私は思います。

つまりそれ以前の絵は誰の目にもとまらない、評価を受ける段階にもない作品たちばかりです。そんな作品たちが死後130年以上経った今も見れているのは何故なのか?

彼の、がむしゃらに描き続けた下積みたちは今のゴッホの評価があるから価値が生まれているわけであり、当時はただのお金にならない紙切れにすぎない。それでも大切に保管していた立役者が存在したからです。

弟のテオがゴッホのことをずっと気にかけていたのは有名ですが、ゴッホ死後を追うように亡くなりました。ゴッホが評価され始めたのは亡くなって約10年後だと言われています。

その10年間、この数の作品たちを大切に保管していたのか…!とゴッホ展に行ってそれが1番の衝撃でした。だってただのスケッチですよ?絵を描きながら自由に生き、お金をせびってきて何も返さない独身男性の落書きのような絵ですよ??(ひどい)

テオの妻や子孫たちが、意思を継ぎ色んな展覧会に出展したから発見され、人々の目にゴッホが映るようになったのです。叔父の絵を布教するテオの子供たちすごすぎん?

自分の絵を信じ続けたゴッホとゴッホを信じ続けたテオ。私にはどっちも真似することができないなと感じました。自分や他人を信じ続けることを。んー、結構勇気が入りますよね。


そんな絵たちが結果的に、今や国を越えて大勢の人が見るためだけに来る価値のある作品へとなったのです。絵画とは、さまざまな技法や工夫を凝らし、他の人が真似できないようなものを作ることこそが評価されるものだと思っていました。


しかし、それは半分間違えていました。そうした作品もあれば、画家自身の人生を振り返ることができる作品もまた新しい価値を生み出すことができるのでしょう。

授業中に教科書の端に書いた落書きも、後に価値がつくことになるかも…?



まぁ何にしろ、価値がつくかなんて関係なく、どんなものでも0から何かを生み出せる人は本当に尊敬します。




本当に奥が深くて面白い美術の世界です。

新しい趣味増えました。

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