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育児と仕事の両立とは?

約1年間のダブル育休から、復職して2ヶ月。

私も夫も、徐々に仕事の勘を取り戻しながら、ようやく6月から自粛があけた、新しい生活リズムにも慣れてきた。

勤務時間とプライベート。

話す言葉も、見える景色も、全然違う。

会社からの帰り道、保育園に着いて息子が腕の中に飛び込んで来たら、私から見える世界の色はガラッと変わる。

どちらの世界が良いとか悪いとかではない。ただ、とにかく、変わるのだ。

毎朝毎夕、この2つの世界を行き来することは、ワクワクはするけれど、かなりハード。そして忘れてはいけないのが、2つは地続きだということで、互いに影響しあった時に、いかに動じずにいられるかが肝だったり。

そんな日常を過ごす中で、考えてしまうのはやはり、育児と仕事のバランスだ。

息子が幸せでいるために、自分にできることはなんだってやってあげたいと思う一方で、私は、仕事のためにもまた、できる限りの努力を尽くしたいと思っている。

ゆっくりと心ゆくまで思い悩みたいところだが、そんな時間はどこにもない。直感を頼りに、どちらも大事なら、どちらも守れば良いじゃないかという結論に至った。

考えてみれば、最も大事に思うもの(人)が複数あることに、誇りを持つことはあれど、罪悪感を感じる必要は全くない。

一度きりの人生で、心から大事だと思える物や人に出会える確率はそう高くない。

だから、私を含む多くの人が「子供との時間も仕事も、どちらも手放したくない」と思う時、その状況に置かれた自分たちの幸運を噛みしめるべきなのである。

育児と仕事を両立していこうとする時に、偏見の目を向けられ、不必要な罪悪感に陥ってしまうのは、決して女性だけではない。

例えば、育休をとった男性に対して、「あいつは仕事(出世)を諦めた」などと思うことは、時代遅れだ。真に優秀な人材は、男であれ女であれ、仕事にも育児にも、きちんと向き合えるだろう。

同時に、育児と仕事は、バランスがとれないほど、私にとってどちらも重大だということに気がついた。天秤にかけたところで、両側とも重すぎて天秤が反り返って壊れてしまう。どちらが重いかなんて、測定不可能。バランスがとれないと言うよりも、バランスのとりようがない、と言った方が正しいかもしれない。

子供にも仕事にも、全力の愛を注ぎたい。

私自身のために。

人にとって、その人が最も大事なものを守り抜くことほど幸せなことはないと私は思う。

これは、自分が幸せでいるための奔走だ。

「子供のために〜」や、「会社のために〜」という言葉を、たびたび枕詞にしていると、いつしか、「〜のせいで」に変わるから、突き詰めたらそれらがたとえ事実であっても、やめたほうが良い。

さて、大事なものを守り抜くにあたって、私は、借りられる力は全て借りたら良いと思っている。

1人で全てを背負いこもうと努力するがあまり、最終的に育児と仕事のどちらかを諦めざるを得ないシーンをたびたび目撃するが(特に女性に多いと思う)、その結末は、言ってみれば当たり前である。1日24時間という限られた時間の中で、責任のある仕事と、子供の命を左右する育児の両方を、自分だけで100%こなすことは、不可能だからだ。早朝や土日だけの副業とは、わけが違う。

夫婦での役割分担。便利な道具の購入。

親の手を借りることがあってもいいし、ベビーシッターなど、お金を出せば解決する難題もあるかもしれない。

これを機に会社での仕事の効率を見直すのも、大いにアリだ。

出来るだけ無理をせずに、けれど、大事なことにはきちんと向き合う。家族に向けて、健全な笑顔を見せられる生活を送りたい。

頭と心を柔らかく、柔らかく。

フラットな視点を忘れないよう、今日も私は自分自身に向けて、心の中で言い聞かせる。

励みになります。