『ブルーロック』におけるサッカーは手段でしかない
2023年3月26日(日)朝の6:00になりました。
本日は、今年2度目のフルマラソン当日です。目指せ4時間半。
どうも、高倉大希です。
超次元サッカー漫画である『イナズマイレブン』では、シュートを打つ際に技の名前を叫びます。
「イナズマブレイク!」とか、「ファイアトルネード!」とか。
一方で、「サッカーを面白くするのは監督だ」というキャッチコピーで話題になった『GIANT KILLING』では、技の名前を叫びません。
監督の視点から、極めてリアルなサッカーが描かれます。
おそらくほとんどのスポーツ漫画は、どちらかに分類することができます。
『テニスの王子様』は前者で、『ダイヤのA』は後者です。
観る前から、『ブルーロック』は前者だろうと勝手に思い込んでいました。
キャラクターデザインやあらすじを見る限り、そうとしか思えなかったのです。
実際に観てみると、その予想は見事に裏切られました。
結論から先に言うと、これは「サッカー漫画」ではありません。
「サッカーを通じた人間関係を描いた漫画」でも、「サッカーを通じた主人公の成長を描いた漫画」でもありません。
「メッセージを発信するための手段が、たまたまサッカーだった漫画」でした。
サッカーを描くわけでも、サッカーをしている人間を描くわけでもありません。
「人間を描くために、手段としてサッカーを利用している漫画」だったのです。
こういう作品がときどき出てくるから困ったものです。
漫画にせよ、アニメにせよ、やはり見てくれに騙されてはなりません。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。