![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101129310/rectangle_large_type_2_6d4df54001f1055e17879497d6581f3f.png?width=1200)
『ブルーロック』におけるサッカーは手段でしかない
2023年3月26日(日)朝の6:00になりました。
本日は、今年2度目のフルマラソン当日です。目指せ4時間半。
どうも、高倉大希です。
超次元サッカー漫画である『イナズマイレブン』では、シュートを打つ際に技の名前を叫びます。
「イナズマブレイク!」とか、「ファイアトルネード!」とか。
![](https://assets.st-note.com/img/1679730184643-G8U17u97AR.png?width=1200)
一方で、「サッカーを面白くするのは監督だ」というキャッチコピーで話題になった『GIANT KILLING』では、技の名前を叫びません。
監督の視点から、極めてリアルなサッカーが描かれます。
![](https://assets.st-note.com/img/1679730215196-LcNraL8kWj.jpg?width=1200)
おそらくほとんどのスポーツ漫画は、どちらかに分類することができます。
『テニスの王子様』は前者で、『ダイヤのA』は後者です。
観る前から、『ブルーロック』は前者だろうと勝手に思い込んでいました。
キャラクターデザインやあらすじを見る限り、そうとしか思えなかったのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1679730965083-BRP7thaIed.jpg?width=1200)
全国から優秀な300名の高校生FWを集め、ブルーロックと呼ばれる施設に軟禁する。 世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれないというのが持論。 日本に必要なのはたった一人の英雄だと主張し、300名の高校生に生き残りをかけた特殊な訓練を課す。
実際に観てみると、その予想は見事に裏切られました。
結論から先に言うと、これは「サッカー漫画」ではありません。
「サッカーを通じた人間関係を描いた漫画」でも、「サッカーを通じた主人公の成長を描いた漫画」でもありません。
「メッセージを発信するための手段が、たまたまサッカーだった漫画」でした。
サッカーを描くわけでも、サッカーをしている人間を描くわけでもありません。
「人間を描くために、手段としてサッカーを利用している漫画」だったのです。
「敗北というのは勝負の世界に必ず発生するただの現象だ。たとえ世界一のストライカーでも全戦全勝なんてのはありえない。大事なのは敗北に何を学ぶかだ。敗北した者はそのフィールドから否定される。戦う者にとってそれ以上の絶望はない。それなのに、多くの凡人どもはその絶望を正しく刻まない。ここ重要。自分に才能がなく非力だったと否定され、間違いを認めるのが怖いから、無意識に言い逃れをするんだ。それはそれは見事に無意識に。いままでの努力を無駄にしないためにも、諦めないのが正解だとおのれを錯覚させる。」
こういう作品がときどき出てくるから困ったものです。
漫画にせよ、アニメにせよ、やはり見てくれに騙されてはなりません。
毎朝6時に更新します。読みましょう。 https://t.co/rAu7K1rUO8
— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
この記事が参加している募集
サポートしたあなたには幸せが訪れます。