「バカ」という言葉に罪はない
2023年3月20日(月)朝の6:00になりました。
ルールや普通という言葉。思考回路に巧みに絡みつき、根をはられたが運の尽き。
どうも、高倉大希です。
・今日のごはんは、なににしようか。
・土鍋で炊いたごはんは、おいしい。
ひとつ目の「ごはん」は、いちどの「食事」を意味しています。
ふたつ目の「ごはん」は、主食としての「米」を意味しています。
おなじ「ごはん」ですが、文脈によって意味合いが変わります。
日本語は、ハイコンテクストな言語です。
起こったできごとやその場の空気感が、言葉の意味に強く反映されます。
「先生!あの子にバカって言われた!」
「こら!そんな言葉をつかったらダメでしょ!」
学校では、こんな場面をよく見かけます。
「バカ = 悪い = 禁止」というロジックのもとで、このような指導が行われます。
・こんな問題も解けないなんて、お前はバカか。
・バカになれる人がいると、飲み会は盛り上がる。
・バカみたいに空が綺麗だぜ。
ひとつ目の「バカ」は、相手のことを「見下す」という意味です。
ふたつ目の「バカ」は、盛り上げるために「明るく振る舞う」という意味です。
みっつ目の「バカ」は、空の綺麗さが「ふだん以上である」という意味です。
おなじ「バカ」ですが、文脈によって意味合いが変わります。
子どもたちに教えなければならないのは、「その言葉自体がよいのかわるいのか」ではありません。
「その場面で用いたことがよいのかわるいのか」です。
「バカ」という言葉そのものに罪はありません。
なんでもかんでも禁止にしてしまうと、考える機会も同時に失われてしまいます。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。