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柿の種

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毎朝6時に更新します。
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2023年1月の記事一覧

自分がコントロールできる領域を拡張せよ

2023年1月31日(火)朝の6:00になりました。 2023年1月1日(日)から毎朝投稿をはじめて、はや1ヶ月が経ちました。 どうも、高倉大希です。 子どもたちは先生のことを「復讐代行」だと思っている節があります。 嫌なことがあったら先生に言いつけて、代わりに相手をこらしめてもらおうというわけです。 しかし、これをくり返していると、子どもたちは「相手を変えよう」と考えるようになっていきます。 「あの子のここが気に食わないから変えてほしい」 「あの子のこの言動が

車を運転するようになってから、車が人に見えるようになった

2023年1月30日(月)朝の6:00になりました。 思っているよりもずっと遠くに行けるのよ。 どうも、高倉大希です。 道を歩いているときに躓いたら、思わずまわりを見渡します。 「誰も見ていない。よかった」 大学生になって、原付に乗るようになりました。 道を歩いているときに躓いたら、思わずまわりを見渡します。 「歩行者も、原付の運転手も、誰も見ていない。よかった」 大人になって、車に乗るようになりました。 道を歩いているときに躓いたら、思わずまわりを見渡しま

圧倒的なものに出会ったら「自分もやってみよう」だなんて思わない

2023年1月29日(日)朝の6:00になりました。 努力、未来、a beautiful star。しやわせになりたい。 どうも、高倉大希です。 『チェーンソーマン』の作者である藤本タツキ先生の『ルックバック』という作品を読みました。 あまりにも衝撃的だったので、つづけて『さよなら絵梨』という作品も読みました。 自分が漫画家を目指していたとしたら、おそらく筆を折っていました。 昔から小説を読むことが好きでした。 もちろん小説家という職業に憧れを抱いたこともありま

「何をしたか」ではなく「どんな変化を生んだか」で語らなければならないことに気がついた

2023年1月28日(土)朝の6:00になりました。 会社は学校じゃねぇんだよ。どうも、高倉大希です。 かつては「何をしたか」を一生懸命に語っていました。 「週に1冊ずつ本を読みます!」と宣言して、感想をシェアしてみたり、 「こんな実践をしました!」と、変わった取り組みをシェアしてみたり。 そうすると、誰かが「がんばっているね!」と褒めてくれました。 それを聞いて、「よし、もっとがんばるぞ!」と思っていました。 ところが、ある日、いつものように一生懸命「何をした

「本のタイトル」と「その本を読む目的」は必ずしも一致しない

2023年1月27日(金)朝の6:00になりました。 『ルックバック』を読んでから藤本タツキ作品が気になっています。 どうも、高倉大希です。 元テレビ東京プロデューサーである佐久間宣行さんの「ずるい仕事術」という本を読みました。 「薄っぺらいビジネス書だったらどうしよう」と思いながら手に取ったのですが、実際はとても充実した内容の本でした。 読んでみると「ずるい仕事術」というタイトルそのものが「ずるい」ということに気がつきます。 それこそ、なんだか薄っぺらそうなタイ

ルールは守るか変えるかの2択

2023年1月26日(木)朝の6:00になりました。 このnoteのルールはただひとつ。毎朝6:00の更新です。 どうも、高倉大希です。 ここ数年で「ブラック校則」ということばが随分と広まりました。 「ツーブロック禁止」とか「下着の色の指定」とか、それってどうなの?と思われるような校則に新しい名前がつけられたわけです。 それに伴い、「校則を変えようとする生徒の動き」や「校則をなくす学校」にスポットライトが当たるようになりました。 はじめから変えられないものだと思い

コミュニケーショの究極の理想はテレパシーなのではないか

2023年1月25日(水)朝の6:00になりました。 今日の記事もテレパシーでお送りします。 どうも、高倉大希です。 「食パン」は「主食用パン」の略語です。 だから、「食パン」という呼称に対して「パンはぜんぶ食べるだろ!」というツッコミを入れることは間違いです。 「教科書」は「教科用図書」の略語です。 「カラオケ」は「空オーケストラ」の略語で、 「ワリカン」は「割前勘定」の略語です。 「ボールペン」は「ボールポイントペン」の略語で、 「ダントツ」は「断然トップ」

「自分はわかっている」ということを黙っていられるか

2023年1月24日(火)朝の6:00になりました。 書くことの習慣化は「書かないと気持ちがわるい」までいけば勝ちです。 どうも、高倉大希です。 太宰治に『風の便り』という作品があります。 後輩作家と先輩作家の手紙のやりとりを通して進んでいく物語です。 「あなたの真意をわかった上で、わたしは意見を述べている」ということを、それぞれがそれぞれの比喩を用いながら表現していきます。 このようなやりとりの中に「自分はわかっているということを、相手にわからせたい」という人間

前フリが機能すれば、結論は添えるだけでいい

2023年1月23日(月)朝の6:00になりました。 左手は添えるだけ。結論も添えるだけ。 どうも、高倉大希です。 短い鉛筆を見て「短い」と思うことができるのは、長い鉛筆の存在を知っているからです。 もしそれが生まれてはじめて見る鉛筆だったとしたら、「短い」と思うことすらできません。 東京ドーム10個分の広さだと言われて「広い」と思うことができるのは、東京ドームの広さを知っているからです。 もし言われた人が東京ドームに行ったことがなかったとしたら、「そんなに広いん

SNSは「個」を肥大化させる

2023年1月22日(日)朝の6:00になりました。 よく毎朝書いてんなと、自分でも思います。 どうも、高倉大希です。 SNSは「個」を肥大化させます。 まるで自分の発言が、ほかの誰かに大きな影響を及ぼしているかのような錯覚に陥ってしまうという意味です。 実際のところ、あなたになんて誰も興味はありません。 「書けば誰かが読んでくれるだろう」 こうして誰かのスキを待ちつづけている記事が、あまりにもたくさんあります。 当然ですが、有名人は話が別です。 彼らはすで

前を向いた陰キャは強い

2023年1月21日(土)朝の6:00になりました。 ボンネット開けまくり。どうも、高倉大希です。 できない人は、できない人の気持ちがわかる。 よく耳にすることばです。 一理あるとは思いますが、ぶっちゃけ気持ちは二の次です。 どちらかと言うと、大切なのは理論化です。 「できない」から「できる」になるまでの過程を理論化できるかどうかです。 これができれば、他者と共有することができるのはもちろんのこと、ほかの分野にも転用することができるようになります。 だからきっ

理科の実験は考え方の基礎を教えてくれていた

2023年1月20日(金)朝の6:00になりました。 毎朝のランニングが3kmから5kmに増えました。 どうも、高倉大希です。 中学校の理科の教科書に「対照実験」ということばが登場します。 ある条件の効果を調べるために、ほかの条件はすべて揃えて行う実験のことです。 たとえば、夏の暑い日に部屋に置いていたチョコレートが溶けたとします。 我々は「暑いから溶けた」と思うわけですが、「本当にそうなのか?」と疑うところから、対照実験はスタートします。 もしかすると、そのチ

「呼び方はなんでもいいです!」という自己紹介はめちゃくちゃめんどくさい

2023年1月19日(木)朝の6:00になりました。 どうも、高倉大希です。 呼び方はなんでもいいです! 自己紹介の項目のひとつに「呼び方」があります。 この「呼び方」という項目、なかなかに苦労します。 自分で「『高倉さん』と呼んでください!」と言うのもなんだか変だし。 「『高倉』と呼んでください!」と言うのも、いきなり呼び捨ては呼びづらいだろうなとも思うし。 だからと言って、最初から「あだ名で呼んでください!」というのも、妙に馴れ馴れしい気がするし。 正解が

「登場人物の気持ち」なんてなんだっていいんじゃないか

2023年1月18日(水)朝の6:00になりました。 いつもきれいにお読みいただきありがとうございます。 どうも、高倉大希です。 登場人物の気持ちを答えなさい。 国語の授業で何度も聞かれたことがあるはずです。 それと同時に「登場人物の気持ちを考えてどうなるんだ?」と思ったこともあるはずです。 「他者の気持ちを想像する練習だ」とか「感情のバリエーションを知るためだ」とか。 まあ、言わんとしていることはわかります。しかし、どうもしっくりきません。 たしかに、その場