人は自分で自分を教育している
人は誰かに育てられているのではなく、
『自分で自分を育てている』。
小説を書いている時に、サキちゃんが突然こんなことを言い出したので、そのまま本文に採用しました。
内容は以下の通り。
自分で何かを判断するたびに、
私達は自分自身に何かを教えている。
何かをするたびに、
『そうすること』を自分に教えているのだ。
5時に勉強すると、
『5時に勉強すること』を、
自分に教えたことになるので、
次の日も同じことをする可能性が高い。
『ポテトチップ食って寝ること』
をすると、それを自分に教えたことになるから、
次からも同じことをする可能性が高い。
つまり、何が習慣になるかは自分が決めている。
最初に無意識に選んだことが、
繰り返されるうちに自分の習性になる。
だから、
人は自分で自分自身を作り上げていると言える。
私達は他人に接する時も同じことをしている。
ある人を怖いと思うと、
次に会った時も怖いと思うようになる。
高圧的な人に嫌々従うと、
その『嫌々従うこと』を、
自分に教えたことになる。
そして、それは繰り返される。
この話のポイントは、
『相手に教わった』とか、
『相手に何かされた』のではなく、
『自分でそれを選択した』ということだ。
その人を怖がることに『自分が』決めた。
抗うのではなく従うことを『自分が』決めた。
そして自分が決めた通りの人間になっていく。
人はそうやって自分の行動を決め、
自分を育てている。
良い方にも、悪い方にも。
以上です。サキちゃんありがとう。
小説やマンガを書いたことのある人なら、
何度か経験しているかと思いますが、
登場人物が、突然、
大事なことを教えてくれることがあるんです。
自分では考えてもいなかったようなことを。
自分で自分を教育している。
私にも覚えがあります。
私には乱暴な弟がいます。
暴言を吐きます。
今は全くやりとりがなく絶縁状態です。
でも、この弟の影響で、
「男は駄目だ、すぐキレて暴言を吐く」
「男は怖い。関わり合いにならないほうがいい」
と思ってしまいました。
弟の影響だと思っていましたが、
よく考えたらこれも、私自身が、
「男を嫌う、怖がる、避ける」ことを、
自分自身に教えていただけかもしれません。
あと、私は人と話すのが怖いのですが、
「障害者と話したい人なんてこの世にいない」
と、自分に言い聞かせている所がありました。
誰かに言われたのではなく、
自分で自分に、
「人を避ける」ことを教えていたのですね。
なぜ、こんなことをしてしまうのか。
自分を守るためなんだと思います。
これ以上暴言で傷つかないために。
でも、それは、
人を遠ざけてしまうんですよね。
みなさんは、
自分自身に何を教えていますか?
それは良いことですか、悪いことですか?
自分自身のためになっていますか?
自分に変なことを教えるのは、
もう、やめにしたいですね。
なかなか難しいですけどね……。
読んでくれてありがとう。
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