平均が、遠い。(貧困の愚痴です)

 昨日池上彰の番組で、
 お金の使い方の変化を取り上げていて、
 今の服飾費の平均が1万円くらいだったのね。
 月額で。

 月に1万ですよ?服に。

『みんな、そんなに余裕があるんだ』

 と、驚きました。

 もちろん平均だから、裕福な人が金額を押し上げているんだろうけど。

 非正規で、月10万で暮らしていると、
 服飾費なんて、ほぼ0です。

 どうしても必要なときだけ、
 仕方なくひねり出すんです。

 去年、就職が決まったとき、
 黒いパンツとバッグと靴が必要になり、
 大変困りました。

 運良く、パンツとバッグはメルカリで、
 千円くらいで見つけられました。

 靴は、会社に相談したら、
「そこまで厳しくないよ」
 と言ってもらえたので、
 既存のものを使用。

 就職にかかるお金は、
 貧困にはかなり辛いです。
 履歴書の写真代とかね。

 他にも、スーツ代とか交通費とか。
 費用のせいで就職諦めてる人、
 底辺にはけっこう多いんじゃないかな。

「就職活動費支援」
 みたいな制度は、本当に作って欲しい。
 ひきこもりや病気が増えた今はなおさら。

 就職活動自体の金銭的、心理的ハードルが、
 今、ものすごく高くなってると思います。
 人手不足と言うなら。
 そこに支援を入れて、
 働ける人を増やせばいいのにと思います。

 

 
 私は若い頃から、
 服は古着でした。

 2010年頃までは、
 地元に古着屋がたくさんあって、
 体型も今より標準だったので、 
 500円くらいの服でなんとかなってたんです。

 たまに新品を買うときは、ユニクロ。
 私にとっては高級品店です。
 でも、質の悪いものを買うとすぐだめになる。
 
 私は、一度服を買ったら10年は着たいです。
 買い替える余裕がないからです。
 そう考えると、皮肉なことに、
 洗濯ですぐに駄目になる安い服は、
 コスパが悪い。
 変に流行に乗ったものもだめ。

 もちろん、高いものは買えない。

 頑張ればギリギリ購入できる金額で、
 長く使える品質を求めると、
 ユニクロか無印なんですよ。

 どちらも私には高級品店ですが……。

 最近、ローソンが、
 無印の靴下を扱うようになりました。
 200円ちょいです。
 買いました。

 私は足がガサガサなので、
 百均の靴下だとすぐに穴が開きます。

 手芸が好きなので、
 穴が空いた靴下は補修して、
 できるだけ使います。

 でも、すぐ駄目になるんですよ。
 靴下代、けっこう痛い。

 ちなみに、化粧品に使える費用もありません。
 


 話が変な方向に行ってしまった。

 テレビやネットで他の人を見ていて感じるのは、

『平均、遠いなあ』

 ということです。
 普通の生活が、遠い。
 収入が上がる見込みはない。
(下がる可能性は常にある)。

 こないだNHKで、
 非正規雇用について特集していましたが、
 みんなギリギリの生活で、
「貯金が夢。ずっとできてない」
「ティッシュを買うお金がないから買わなくなった」
「夕飯どうしようか毎日悩む」
 と。
 そうなんですよね……。

 ちなみに、北国だとここに、
 暖房費という恐怖が追加されます。
 正社員だと冬に暖房費手当があるのですが、
 非正規には一切手当が出ません。
 単純に、支出が月2万ほど増えます。

 特に、去年は上がり幅が凄くて、
 私が住んでいるところは、
 運良く上がらなかったのですが、
 他のところに住んでいる人はその倍くらいに上がっていて、悲鳴が上がっていたそうです。
 家賃と光熱費で10万超えたとか、そんな恐ろしい話も聞きました。


 さっきのNHKの番組に出ていた非正規の人、
 みんな、50代の女性でした。

 今の人には想像もできないでしょうが、
 昔、就職氷河期というのがあったり、
 女性の就職が難しかった時代があって、
 そこに子育てが重なると、
 ろくに仕事経験を積めないまま、
 40代、50代で無職になります。

 そこから仕事を探すのは難しいのです。
 結局、不安定な非正規になります。

 正社員に見下されたり、
 差別や偏見もかなり多いと、
 その番組ではやっていました。
 法律違反がまかり通っていると。

 立場が弱くなるので、
「有期雇用は怖いものだとみな知るべき」
 と専門家は言いますが、
(若い人は、ほんと、できるだけ正社員になってほしいと思います……)

 他に仕事がない以上、
 選択肢なんてないでしょう。

 みんな働いて、生活費稼いで
 生きていかなきゃいけないんだから。

 今は70代でも仕事しなきゃいけない人が多く(たぶん私もそうでしょう)
 
『生涯働く』は当たり前になっているそうです。


 しかし、月10万で暮らすのは、
 実質、不可能になりつつあります。

 交際費も0なので、
 人付き合いもなくなりますしね……。

 怖いんですよね。
 家電とか布団とか家で使っているものが、
 駄目になったらどうしようって。

 月々の収入では、
 絶対に賄えない額じゃないですか。

 みんな真面目に(正社員なみに)
 仕事しているんだから、
 給料とか手当とか、
 もうちょっとなんとかならんのか。


 と、思います……。



 以上、愚痴でした。
 読んでくれてありがとう。


余談:2010年頃にたくさんあった古着屋が、ヤフオクやメルカリにおされて次々と消滅し、今はほとんどなくなってしまいました。
 メルカリだと実物が見れないので、届いてからサイズや匂いで「駄目だ、着れない」となることも多く、着れるものを見つけるのはけっこう難しいです。

 中古で買えるものも少なくなり、
 値段は上がっています。

 若い人は知らないと思いますが、昔のCDやDVDがだんだん入手困難になってきています。
 本や音楽も今は配信かサブスクが主流になり、私のような、紙の本やソフトを買いたい世代には苦しくなってきています(広告が嫌でスポーティファイみたいなのが使えない)。

 今使ってるプレーヤーがだめになったら、
 本当に音楽とはサヨナラかもしれん。


 あ、そうだ、
「社会的信用がないから、
 クレジットカードが作りにくい」

 というのも、かなりな困難です。

 ネット上の有料サービスを使えないのは、
 お金がないのも原因ですが、
「クレジットカードが使えない」
 のも理由の一つ。

 私は運が良かったので、
 一枚だけ最低の限度額で作れましたが、
 怖いので、
 ネットスーパーと古本にしか使ってません。

 グーグルの支払いとか、
 昔ゲームで体験したけど、
 底なし沼みたいで怖いので、
 有料のアプリは怖くて使えずにいます。
 サブスクも一切使ってない。
 映画は未だにDVDで見てる。
 

 

 貧困だと、
 あらゆることに制約がかかり、
 特にネット上でいろいろ困難が起きます。

 こういう人が(特に女性は)
 日本には多いのですが、
 何か支援とかしてくれないものか……。

 でも、今、政府は、
 高齢化と子育て支援で手一杯でしょうね。


 自分でなんとかするしかないか〜。

 あ〜あ。



お読みいただきありがとうございます。 いただいたサポートは、学習・創作のための資料、趣味、生活費などに使わせていただきます。