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人として。3

「結婚」の二文字が付いて回った20代でした。結婚=入籍をしたくないと思いつつも、陰に大きく影響したのが「赤ちゃん」。

ご存じのように、出産できる年齢は限られています。周りもそれを言ってました。結婚は先ではしたいけど・・・出産には制限がある。これにも板挟みでしたね。私自身の中でも大きく立ちはだかってました。子供は大好き。子育てできるほど人間が出来ていなかったから、相当 この部分は悩みました。結婚=出産ですから。

83歳のお爺ちゃんたちへ相談同様、病院の社員食堂で呟いてしまいました。

・赤ちゃん=子供は大好きだけど、結婚は まだ早い。したくない。結婚しないと子供はできんし、育てられんし・・・困った・・・

すると、ボソリと正面から。

※ 結婚したからといって、「必ず」子供ができるとは言えないからね。子供ができることを前提で結婚なんかするんじゃないわね。子供ありきで、結婚生活を考えると大間違いよ。

いつも 冗談を言う看護師が真顔で言いました。

・学生時代からの彼と大恋愛で結婚: 周りから 「まだ結婚しないの?」と言われ続ける。

・結婚生活も順調だったが、「お子さんは?」「お子さんは、まだなの?」と周りから。最初の頃は、まだ二人の生活を楽しんでいたので何も言われたことに感じなかった。そのうち・・・周りが煩いくらいに子供のことを言い始める。

・子供が、なかなか出来ないこと判明。最初は、いつかは・・・だったが、周りが放っておいてくれない。最後には・・・「どちらが原因で出来ないのか?」「ご主人が可哀想」だと周りから。夫婦間の喧嘩が絶えなくなる。離婚へ。

・離婚後・・・周りから「どうして離婚したの?ご主人が悪いの?」と。

恋愛・見合い・・・どちらにしても 結婚には、「出産」「子供」ありきでついてくる。実際、結婚する若い人自身が、子供が出来ることをどこか前提に結婚を考えていることが多い。双方の親御さんもそうである。(※身内に出来ない人が一人でもいると理解が得やすいが、「自分たちに子供が出来たんだから、息子=娘にも当然できるもの」と思われていると大変です。)

出産年齢には、制限がある。しかし、必ず 出来るという保証はない。この辺を結婚する男女本人や双方の親・親族が頭の中に入れておいてほしい。

上記の看護師は言っていた。「別れた夫は、最愛の人だった。あまりにも周りの環境が厳しすぎた。煩いくらい。悲しいことよ。赤ちゃん=出産に制限があるからとかで焦って結婚をしないで。私たちのようにならないで。」

83歳のお爺ちゃんたちと看護師のこの言葉から、私の「結婚したい症候群」・結婚への焦りは一気に落ち着いた次第でした。(もちろん、50代に入った私は良いアドバイザーに恵まれたと思って後悔していません。)

※ これから結婚を考えている方には特に、変な焦りや周りの言葉に惑わされず、一生のことです「慎重」に「あなたのペース」で選択してください。