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やっぱ今日はココアを飲もうかな〜Liefieを観た〜

毎度毎度観劇記録を書き留めてそのままにしてしまう癖があるので、今回は早めに書きたいと思います。ってことでタイトル通り、花組公演Liefieを観劇してきました。その感想をモリモリ書きます。
※ネタバレを含みますのでご注意ください。

全体感として

まずは全体感としてですが、色々な方が仰っているように、ほのぼの、大きな事件なし、観ている方の苦しみなし、といった感じで温かな雰囲気の作品でした。
オランダを舞台に祭りのシーンはオレンジ一色でかわいらしく、基本的シーンはイスが組み上がったような装置が印象的でした。
どうやらオランダ家具はシンプルな装飾や木製というのが特徴としてあるそうな。付け焼き刃の知識なので間違いがあったらすみません。それも相まって木製家具が装置としても、大道具小道具としても登場します。

お話自体は比較的観やすくて、主演であるほのかちゃんの持ち味に合ったストーリーであったように思えます。
「もう少しこの部分を詳しく知りたかった…」という内容はありましたが、キャストそれぞれの持ち味が活きていました。

ここからは個人的に好きだったところをつらつら書きます。

個人的好きポイント

聖乃あすか×七彩はづき

主演とヒロインであるおふたり。

相性めちゃめちゃ良くない?!?!?!

身長差や声質の合い方など、コンビとしてとても相性が良いように思いました。特にラストシーンでほのかちゃん演じるダーンにはづきちゃん演じるミラが抱きつくのですが、その身長差が!!好き!!!背伸びしてるはづきちゃんの可愛らしさと、下級生であり相手役であるはづきちゃんを優しく受け入れる包容力を持つほのかちゃん。役もあったんでしょうけどピッタリだった気が。

フィナーレのデュエットダンスも危なげなく観られたというか。花男としてのキラっとしたオーラのほのかちゃんと、そつなく色々こなせちゃうはづきちゃん。次の花組がもう見えたような。早すぎ。

下級生の活躍

今回の演目は出演者がほぼ100期より下の学年で、研7以下のジェンヌさんも多数。ということで下級生の活躍が目立ったなと思います。主要なキャラは後々別で書きますが、新聞社の仲間たちやダーンの幼馴染たちなども若手揃い。それぞれが自分の持ちうる個性をしっかりと演技にぶつけている感じがしました。別箱公演って、どうしても本公演だとスポットが当たりづらかったり、若手だったりする生徒に注目できるのが良いところですよね。

個人的にカフェの店員を演じていた颯美汐紗くんがかっこいいなと思いました。衣装や髪型も相まってあの世界観で等身大の若者って感じで。カフェ店員のおふたりとも良かったです。

もちろん、上級生たちも頼もしい活躍をしていました。出るだけで安心するというか。とくに峰果とわくんは芸達者ですね。ハンスという強面の大工を演じていたかと思えば、フィナーレでバチバチに決めているのがかっこよかった!!フィナーレナンバーに参加している男役の中では最上級生ということもあり、手や身体の使い方がとても綺麗で目がいきました。

ほのぼの日常と一瞬の翳り

劇中でも「ほのぼのやろうぜ〜」という歌が出てくるように、ほのぼのとした雰囲気が流れている作品でした。上述しましたが舞台装置も木の温もりやオレンジ色、カフェという温かさが溢れており、それが時に硬質なものや居場所に変わるものですから奥深い。

また、この作品において「翳り」を表すのが15年前の事故とレオの存在です。ほのぼのしているだけでは緩急が無くなってしまうのでそういった陰を入れたのでしょうが、特にレオの印象に残る感じがすごい。レオもとい侑輝大弥くんに関しては後述します。
もう少し彼のバックグラウンドに対する描写が欲しかったところではありますが、舞台上の「存在」としてわかりやすく陰であるのは彼だけなので、その役割を一身によく受け持ち、演じきったなと思います。

キャスト別感想

メインキャストを中心にキャスト別感想を書きます。

ダーン/聖乃あすか

まずは東上初主演本当におめでとうございます!!!ほのかちゃんこ東上主演を皮切りに他組のアンダー100期も盛り上がってきましたね。個人的に100期はまだ若手のイメージでしたが、気がつけば研10を越し、すっかり中堅に。中堅どころではないかももはや。まさかのLiefie組でほのかちゃんより上級生はたった3人だけ。主演として頼もしく座組を引っ張っていました。

書き下ろし作品だけあって、ほのかちゃんにピッタリの演目だったと思います。ほのかちゃんの優しさや包容力が全面に出たお芝居や歌でした。相手役であるはづきちゃんをしっかりリードしながら、中央に立つとそれがしっくりくるオーラ。そして劇中に出てくるくさ〜い恋愛模様(褒めてる)。お祭りのシーンでミラとお互いに似合うコスチュームを選び合う王道ラブストーリーっぷりがまた似合う。ミラに向けた微笑みや言葉が優しくてついこっちがニヤニヤしますね。ごめんなさい。

フィナーレの中央にいる姿やデュエダンの姿も美しくしっかりしていて、ほのかちゃんファンの方は嬉しいのではないでしょうか。余談ですがデュエダンのときのほのかちゃんの顔がマイティーに見えました。どうやら互いに似ていると言っているそうですが本当にそう見えたのよ私は。なんか嬉しくなりました。

ミラ/七彩はづき

順調にスター娘役街道を歩んでいる彼女。抜粋が相応しい実力でした。あまり新人公演を観れていなかったので、しっかりと演技を観るのは初めてに近かったのですが、前評判通りなんでもできちゃう可愛らしい娘役さんだと思いました。歌ダンス演技とそつなくこなし、ほのかちゃんとの学年差を良い意味で感じさせない。とあるオランダの街に住む不器用ながらも優しい青春をする2人でした。ほのかちゃんのところでも書きましたが、ふたりでコスチュームを選び合う場面が本当に好きで。あの王道キュンキュンシーンが似合うのも強みだなと思います。ミラは素直になれないけど、でもとても良い子なのよ、という女の子の像が見えてきました。

上記したようにほのかちゃんとの相性が良かった、というのがはづきちゃんに対する今回の1番の収穫だったと思います。次世代の花組って感じ。ソロ歌唱やひろさんとの演技もナチュラルにこなしていました。これからどんどん抜粋されていくんだろうなという気もしますが、まだ新公学年なんだもんな。107期あたりの娘役さんもスポットが当たるようになってきましたね。

レオ/侑輝大弥

おそらく2番手?目?でいいんだよね??私は大弥くんが大好きなのでこの位置が嬉しかった反面、レオのバックグラウンドの説明はしっかり欲しかったという気もしてしまいます。しかしその若干消化不良さを吹き飛ばすかっこよさ!!そして色気!!!一挙手一投足をかっこいい…かっこいい…と思いながら観ていました。刈り上げ似合ってたね…というかスチール売って欲しかった!!諸々の事情はあるんでしょうけどね。

散々容姿のことを褒めましたが、実は彼女の真髄は歌ダンス演技となんでもこなせる点にあるのではと思っています。可愛らしい役から陰のある役まで振り幅が本当に広い。だからこそ毎回目を惹くんでしょうね。レオという素直じゃない青年を時にかっこよく、時に嫌なやつに、時にいじらしく演じていたなと思います。さらには群舞でセンターを努めた場面もあり。スポットが絞られていくときは感動でした。大弥くんが今後もっと注目されるといいな〜と思います。

ピーター/鏡星珠

3番手ポジションにいたと言っても過言ではないと思います。結構出てましたね。ダーンの後輩であり、可愛らしく面白く、ほのぼの要素を出していってくれたひとりです。客席降り?というか客席を走る演出があり、疲れている演技ではあったものの隠しきれない爽やかさが良かったですね。

結構抜粋されているイメージはありましたが、やっぱり上手だなと思いました。路線候補が意外にも混戦している花組若手男役において今後どのように出てくるのか注目ですね。水美舞斗チルドレンなのでね、注目しちゃうのよ…あとなんかめきめきカッコよくなってる気がします。ビジュアル面でもそう。くるくるのカーリーヘアが似合っていました。

アンナ/真澄ゆかり

申し訳ないことにあまり良く存じ上げなかったのですが…とても素敵でした!!106期ではづきちゃんよりも1学年先輩ということで、ミラを気にかける幼馴染ながらもお姉さん感が出ていました。また、鏡くんとも同期なのでそのふたりのコンビネーションも良かったですね。もう106期が引っ張る場面があるとは…どんどん未来が開けますね。

フィナーレのはじめも堂々とセンターに君臨して美声を放っていました。アンナ姉さん…!!と言わんばかりに。こういった素敵で頼もしい娘役さんを知れるのも別箱の良いところだと思います。

ヤン/初音夢

上手でしたね!!男の子役がハマってました。私は観に行けてませんが、冬霞の巴里でもひとこちゃんの少年時代を演じられていたそうで。少年役がハマるんでしょうね。やんちゃで可愛らしく、でも良い意味で娘役感はない等身大の少年でした。

ヤンが母親を笑顔にする言葉を知っている〜みたいな流れで「大好き!」とみくりん演じる母親に抱きつくシーンがあったのですが、そこがとても無垢な少年で可愛かったな。最後のシーンでダーンもミラに大好きと伝えればよかったのに、と思ったのはここだけの話。

他にも皆様がそれぞれのシーンで活躍されていました。新人公演主演者の振り分けが少なかった今作において、色々な方にスポットが当たっていたのが良かったなぁと思います。ほのかちゃんとまいらくんの仕事を通した友情なんて激アツでしたね!!!まいらくんは歌ウマさんでもあるのでソロ歌唱があったのも嬉しかった。ひろさんあおいさんゆかちゃんの上級生も舞台をグッと引き締めて、時に笑えて時に感動のお役を引き受けていたのがほっこりしました。


ココアを飲んでほのぼのやろう

私が観劇した回の翌日は唯一の休演日だったので、ほのかちゃんが「アイスココアでも飲んでゆっくりしてください」的なことを言っていました。ニュアンス。それに感化されて帰宅後ココアを飲みました。ホットにしたけど。余談ですがバンホーテンってオランダのメーカーなんですね。リーフィーで初めてオランダはココアが有名なことを知りました。

御園座では新トップコンビが艶やかに演っている中、こちらではほのぼのが繰り広げられていました。そして巴里祭組が合流した花組、どうなるのでしょうか。新たな幕開けになるので、期待大で楽しみにしたいと思います。チケット取れるかな〜〜

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