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『カム』メンバーが選ぶ!今年の一冊

あっという間に12月ですね。
『カム』は昨日17日、今年最後の例会を終えました。
毎年の恒例行事として、最後の例会では、メンバーそれぞれが選んだ「今年読んで一番良かった本」を発表し合っています。

さて今年の一冊は?
メンバーの名前、五十音順で発表していきまーす!
それぞれのコメントにもご注目ください。
(コメントなしのメンバーもいます)

①あぶらみ
『奈良へ』(大山海/リイド社)
「漫画なんですが、すごく衝撃を受けました」

『奈良へ』



②後藤高志
『ぼけと利他』(伊藤亜紗・村瀬孝生/ミシマ社)
「伊藤亜紗さんは、今の私の創作の原動力です」

『ぼけと利他』

③佐伯一果
『千の扉』(柴崎友香/中公文庫)

『千の扉』



④釈行成
『HUNTER×HUNTER』37巻(冨樫義博/集英社)
「一番の本は何といっても『HUNTER×HUNTER』の37巻です!
内容はちゃんとアレでしたけど、何年ぶりかの新刊でしたから。
待ってた時間もコミコミでNO.1です」

『HUNTER×HUNTER』

⑤田中一葉
『ほんのこども』(町屋良平/講談社)
「私小説のような、読んでいるこちらが小説と対話するような、個性的な作品です。
全く万人受けしないのですが、読んでよかった、と思いました。
野間文芸新人賞受賞作品です」

『ほんのこども』

⑥中山文子
『海をあげる』(上間陽子/筑摩書房)

「硬くなりがちな基地や貧困の問題を、柔らかい日常の言葉やエピソードを通して語っているの画印象的でした。
こちらはノンフィクションですが、今年下半期の創作の原動力にもなっていました」

『海をあげる』

こちらの本は後藤高志の2020年のベスト本でした。
後藤から中山へ「(同じ筆者の)『裸足で逃げる』もつらいですが、とてもいいです」とおすすめコメントが。

⑦早高叶
『青木きららのちょっとした冒険』(藤野可織/講談社)
「青木きららという同じ名前だけど、それぞれ違うキャラの物語を集めた短編集です。
フェミニズム的な要素もあり、現実とはちょっと違う不思議な世界のお話もあり、読みごたえがあります。
一番のオススメは、痴漢に対してスカートが文字通り歯を剥く『スカート・デンタータ』です。キレッキレの名作!」

『青木きららのちょっとした冒険』

⑧宮内はと子
『ハグとナガラ』(原田マハ/文春文庫)
「同年代の事情が垣間見れて共感できます!
(メンバーの中では)田中一葉さんに特にオススメです」

『ハグとナガラ』

⑨宮城芳典
『量子革命 アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突』(マンジット・クマール、青木薫訳/新潮文庫)
「青木薫さんの訳書が好きで、よく読んでいます」

『量子革命』

⑩山田すずめ(うえのそら初)
『空をこえて七星のかなた』(加納朋子/集英社)

『空をこえて七星のかなた』

⑪山本一男
『百花』(川村元気/文藝春秋)
「映画も見ましたが、本のほうがより良かったです」

『百花』

以上になります。

小説、漫画、ノンフィクションと、さまざまな本が出そろいました。
ここで発表された本をほかのメンバーが読んでみたり、お互いに貸し借りしたりすることもあります。
自分では選ばない本をおすすめしてもらえるのは楽しいですね。

あなたの「今年の一冊」はどんな本でしょうか。
せわしない年末ですが、読書履歴をちょっと振り返ってみるのも、楽しい息抜きになりますよ。
ぜひお試しあれ。

(了)






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