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親も1人の人間だった

こんにちは。
モラハラ夫に悩むママの為の寄り添い心理カウンセラー
渡辺めぐみです。


今回は、私が最近になって
親への呪縛が解けたお話しをしようと思います。


前にも書きましたが
私の父親はモラハラで
母親は言い返しもせず
ずっと我慢している。。
そんな両親でした。


そして私には2つ年上の兄がいます。
兄は運動神経が良くサッカーが得意でした。
でも、小学校の頃から友達と喧嘩することが多く
母が相手の親御さんに電話で謝ったりしていることも
何回かありました。


中学校へ行くと兄は見事にグレました。
反抗期も酷く夜も帰って来なかったり
バイクを乗り回していたり。


母は、そんな兄には苦労したと思います。
でも、母は特に兄には愛情を向けているのが
妹の私は常に感じていました。
母は、モラハラを受けながらグレてしまった息子の
ストレスで大変な思いをしているなと
いつも感じていたので
私は、母を困らせないように。
とずっと思っていました。


母はストレスで突発性難聴になってしまったので
私も自由に好きなことがしたい。
と思っていましたが
耳が聞こえずらく職場でも苦労している母のことを考えると
家の中では良い子でいようと思っていました。


私の父は無口で短気で
娘の私には優しかったのですが
兄とはあまり話していませんでした。
同性の親子って
こんなにも話さないものなのかと。思うくらい
お互い話をしなかったんです。


でも、母はいつも兄を気にかけていました。
私の本心というと
母に話したいことがあっても
毎日、仕事で疲れているし
父と兄のことで悩んでいたので
あまり自分の話は出来なかったんです。
私が出来ることといえば
父親の機嫌をとることだけでした。


私の父は幼少期の頃に父親を亡くし
父親の記憶がなく
自分に子どもが生まれても
父親としての接し方が分からなかったそうです。
(これは後から母から聞いた話です)


そして母はというと
9人兄弟の末っ子で母の父(私の祖父)は
短気でいつも怒鳴っているような人だったのです。
9人もいたら、きっと親の愛情を独占することは
末っ子とはいえ、なかなか難しかった状況だったと思います。


そんな父と母が結婚して
兄と私が生まれて
両親が親という立場になり
葛藤しながら子育てをしてきたんだろうなと
今だからこそ分かりますが
当時は親からの愛情をもっと受けたかったのが
私の本音です。


母親にギューっとされた記憶は
私が小学校5年生の時、学校でいじめにあっていて
親には言えず、毎日こらえていましたが
ある時、水着を学校のトイレに流されたことがあり
さすがに悲しくて仕事から帰ってきた母の顔を見たら
こらえ切れず涙が溢れてしまって事情を話しました。
その時に、何で言わなかったの・・。と言われ
ギューっと抱きしめられました。


その時くらいしか母にギューっとされた記憶がないのですが
今、考えると
母も幼少期の頃、そういう経験がなかったんだと思います。
9人の子ども達を育てた祖母も、祖父に怒鳴られながら
きっと大変だったと思います。


母も余裕がなかったんだろうな。
1人で抱えて限界だっただろうな。
そう考えると共働きで毎日仕事に追われ
ご飯を作ってくれたこと。
子どもには当たらず頑張ってくれたことに
今は感謝しています。


私の父も母子家庭で大変だっただろうし
親の愛情をもっと受けたかったけど
言えずに育ったのかもしれません。


母が兄に対して愛情を注いでいたのは
父親と兄との関係を見ていて
兄を可哀想に思い
その分、愛情を向けていたんだと思います。
そして、母は今でもこう言います。
私の育て方が悪かったからグレてしまったと。


76才になった母は
今でも親としての自分を責めて反省をしています。
その度に、そんなことはないよ。。と
母に伝えるのですが
私も親になって分かったことは
親も1人の人間だったということ。
親も子どもと一緒に成長していくもので
ちゃんと子どもは親に感謝する時がくる。
親もまた、幼少期の頃
同じように愛情を欲しがっていたのかもしれない。
そう考えたら、モラハラの父親と我慢する母が
一緒になったのも必然だったなと思います。


でも、だからと言って
モラハラが良いわけではありません。
モラハラ環境で育つ子ども達は葛藤しながら
世代間連鎖としてモラハラの影響を受けます。


私も、モラハラ環境から抜け出して
親への呪縛が解けたのは最近です。


それほど、大人になるまで
自分の価値観も影響されるし苦しいんです。
親も1人の人間だけど
それに気づくまでには時間が掛かります。


だからこそ
モラハラ環境で生活する
お子さんの先のことまで考えてほしいなと思います。
今だけじゃなく
この先もずっと影響があるということ。


今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。


































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