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内浦穂高
2024年4月30日 18:43
キミゆけば 明日の私はまた1人キミも同じくまた1人 花残り月も去る今日日明日の戦は個々のもの抗う術などなくしても風に吹かれてキミよ行け時には夕陽に立ち止まり夜の明かりに語らって昨日の談笑に涙し飄々と今日を生き残れ公園のベンチは今広く大の字になり空を仰ぐ紺色の草木が身を包み夜風が昨日を空に映すおやすみキミよ また会おう明日の先でまた会おう
2024年2月18日 23:07
春の夜 優しい香りが僕を包む。酷薄な夜は通り過ぎ、羽毛布団のような空気が漂う。ふわりと優しい春の香り……時すらも今は眠りにつく。春の香りは希望の香り。生命を実らす花の香り。今日の夜空は何か違う希望の香りだけじゃない。赤子をあやし寝かしつけるよう月が微笑んで語りかける。今日の春の夜は涙の香り。どこからともなく漂ってる。幼子が抱く桃の香り。布団に包まれる