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物流現場の課題ランキングを非線形な発想で解決アイデア出し!🐣

📌物流作業現場の身近な課題ランキングを発表!

◼今回の取り組み

 こんにちは!
 普段は小売業の物流部門に勤めている高血圧な人です。前回の記事では物流作業現場の課題を5W1Hで整理してITによる解決法を考えてみました。

↓↓↓前回記事はこちら↓↓↓

 しかし、整理はしてみたものの、課題が大きくなりすぎて「本当に解決できる?」という疑問も生まれています。

 そこで今回は課題の解像度を上げるため、物流作業現場に携る8人に業務上の身近で小さな課題をヒアリングしています。また、課題の解決アイデアを「非線形アプローチ」という考え方で自由にアイデア出しをしました!

🔴最終的には近い将来に物流現場の身近で小さな課題をITで解決することを目標としています!!!!

◼物流作業現場の身近な課題ランキング発表!

 早速ですが身近な課題ランキングの発表です!

筆者含む9名の意見を1票としてカウント(複数回答可)

 🏅第1位は『手書き帳票のエクセル入力が大変』でした!
 物流作業現場では台車数のカウント等、まだまだ手書き帳票を使用しているシーンも多く納得の1位です。(不名誉ですが)

 🥈第2位は『伝票、欠品、請求書入力が大変』でした!
 伝票をシステム的に処理することにより、商品の入荷、計上が確定します。この部分についてはWeb化が進んでいますが、一部で手動入力が残っており、入力が大変という意見でした。

入力業務は大変

 🥉第3位は『商品の誤仕分が多い』と『作業の進捗管理がしたい』となりました。
 『商品の誤仕分けが多い』というのは筆者も前回あげた課題ですが、誤仕分発生時に追跡調査ができないのも課題という意見をもらいました。
 このあたりに解像度を上げるヒントがある気がします。

 『進捗管理がしたい』はヒアリングした作業管理者2名ともに上がった課題です。個人的についつい結果の部分のみ見てしまいますが、プロセスに関する課題がでたことは筆者にとって気づきとなりました。

 ヒアリング数が少ないので偏りがあるかもしれませんが、あらためて会話することでいろいろな学びがありました。

 現場ヒアリングして良かったです!

これからもヒアリングを続けます

📌非線形アプローチというアイデア発想法

 続いて課題解決に向けて、解決アイデアを考えます。
今回、「非線形アプローチ」というアイデア発想法を学ぶ機会があったので、この方法を用いてみます。

 この「非線形アプローチ」は論理的には説明不可能な非直線的なアプローチでアイデアを生み出すというものです。「非線形アプローチ」については別の記事で説明していますので、こちらをご覧下さい。

↓↓↓非線形アプローチの記事はコチラ↓↓↓

📌実際にやってみよう!「非線形アプローチ」のアイデア発想方法!

◼形態分析法を用いたアイデア発想

 形態分析法とは要素と要素を並べ結合を作り出しアイデアを得る強制的なアイデア発想法です。テーマや課題、ニーズに対して今ある実現技術を無理やりつなげてアイデアを発想します。

形態分析法のイメージ。距離が遠いほど新結合(非線形)となる。

◼やってみよう!アイデア出し!

 実際に形態分析法を用いてアイデア出しをやってみました!
まず、身近な課題ランキングから課題を抽出し、エクセルに入力します。その横にランダムなキーワードを置きます。

 あとは両者を強制的に結び付けてアイデアを発想します。アイデアの条件はITを使うということだけです。

課題に対しランダムなキーワードを設定し強制的に結び付ける

 今回、形態分析法を用いてアイデア出しをしてみましたが、やってみると思いの外アイデアが浮かばず、カオスなアイデアも多く発想されました。(浮かばなかったら空欄でとばしてます)

 しかし、それでも形態分析法を用いたアイデア出しをやってみて、自分の中では考えてもみなかった新しいアイデアが生まれたような気がします。

 次の章で形態分析法で得たアイデアを紹介していきます!

天才とは1%のひらめきと99%の努力である byエジソン

📌形態分析法で発想した身近な課題を解決するアイデアを紹介

 形態分析法で得たアイデアの中から比較的現実的なアイデアを一覧で紹介するとともに、より具体的に実行できそうなアイデアをピックアップして紹介します。

■課題1 手書き帳票のエクセル入力が大変

 まずは、身近な課題ランキング1位の『手書き帳票のエクセル入力が大変』について形態分析法でアイデア出ししました!
上の表がキーワードとアイデアの一覧です。
※アイデア出し段階では自由に発想しているため、まとまりのないアイデアもありますがご容赦下さい。

 表の中から具体化できそうなアイデアをピックアップしました。

ピックアップ!
・『手書き帳票のエクセル入力が大変』×「カメラ」
  ×「Googleスプレッドシート」×「RPA」
⇒OCR機能(光学文字認識機能)の付いたカメラで、手書き帳票を撮影すると文字がGoogleスプレッドシートにとんでロボットが自動入力してくれる。

 『手書き帳票のエクセル入力が大変』に「カメラ」と「Googleスプレッドシート」「RPA」の3つの要素を掛けあわせています。アイデアとしてはベタかもしれませんが、最も具体的で最も実現可能性の高いアイデアとしてピックアップしました。

 その他「チャットボット」をヒントに発想した数字を読み上げると自動で集計してくれる機械や、「照明器具」から発想した光を当てると集計できるツールを作るというのも、今までの自分にはない発想で面白いと思いましたが実現イメージがわかないため次点とします。

よくありますがこんなイメージです

■課題2 商品の誤仕分けが多い

 次に身近な課題ランキング第3位の『商品の誤仕分けが多い』について、形態分析法でアイデア出しをしました!順番で言えば第2位の『伝票、欠品、請求書入力が大変』になりますが、範囲が広く、金銭に関わる大きな課題のため今回は割愛します。

ピックアップ!
・『商品の誤仕分けが多い』×「カメラ」×「照明器具」
⇒商品が積載された台車をカメラで撮影すると、AIで画像解析され、誤仕分けがあると照明器具の明かりで作業者に知らせる。

 『商品の誤仕分けが多い』に対し、「カメラ」と「照明器具」を掛け合わせていますが、さらにキーワードにはない「AIによる画像解析」という要素も加えました。

 具体的には台車を撮影する際にセンサーが必要だなとか、誤仕分けを知らせる照明をどうやって光らせるかという技術的な課題はありますが、実現可能性のあるアイデアだと思います。

 仕分間違いをしたら誰かの『タッチ決済』を引き受ける、仕分間違いをすると「Apple Watch」が振動するとか、「AR」のキャラが教えてくれるとかもありますが、より誰が見てもわかる「照明器具」を選びました。

事前にわかれば

■課題3 作業の進捗管理がしたい

 次も身近な課題ランキング第3位の『作業の進捗管理がしたい』です。こちらは作業管理者の課題(あったらいいな)です。早速ピックアップします。

✅『作業の進捗管理がしたい』×「カメラ」×「照明器具」
⇒クラウドカメラの映像をAIで解析して作業の進捗を判断させ進捗度合いを照明の色の変化で知らせる。

 誤仕分と同じく、「カメラ」、「照明器具」、「AIで解析」という要素が掛け合わさっています。この組み合わせは相性がいいんでしょうか?(考えが凝り固まっているとも言う)

 「照明器具」というキーワードはこれまで個人的にはあまりアイデアの中になかったワードですが、みんなに知らせるということにおいて意外と有効なツールだなと感じました。

 そういえば意味があったかどうかは別として、コ○ナ禍の折、都庁や通天閣もアラートで色を変えてましたね。

これぐらいにすれば誰でもわかりますね(古)

■課題4 外国語マニュアルを作成できない

 次に『外国語マニュアルが作成できない』です。これは前回記事で5W1Hにて整理した課題となります。
 この課題についてはヒアリングの際に確認したところ、現場事務所でGoogle翻訳を使って何とか対応しているとのこと。

 そのため、優先度は高くなく、既存のツールでほぼカバーできるため、今回のピックアップはなしとします。

 個人的に「照明器具」の光を当てると外国語が浮かび上がってくるというアイデアが、プロジェクションマッピングみたいで好きなのですが、これも技術的には難しそうですね。

たまたま見つけた画像ですが、こういうのもあるんですね

📌ふりかえり 課題ヒアリング×「非線形」

 今回は物流作業現場で身近な課題をヒアリングし、ランキング形式で発表しています。また、形態分析法を用いて「非線形」なアイデア出しをしました。

 身近な課題のヒアリングではあらためて物流作業現場と会話することで課題がより具体的になり、課題の解像度が上がった気がします。

 「非線形」なアイデア出しでは、アイデアは既存の要素を組み合わせることで生まれることを学びました。
 しかも、それは普通なら関係ないと思える要素でも強制的に結び付けることで、大きく発展する可能性があるということに気づくことができました。

 これからは引き続き課題の解像度を上げていくとともに、自由な発想でアイデアをブラッシュアップし、実際に身近な課題をIT技術を使って解決していきたいと思います!!

課題解決に向け頑張ります!

 ありがとうございました!


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