物流作業現場での困りごとを5W1Hで整理 ITを活用して解決したい!
物流×ITを考える
普段は小売業の物流部門に勤めています。
ITやDX化という言葉に興味はあるけれど、
実際に何をすればいいのかわからず、
右往左往しています。。。
そんな私が物流現場でITを使ってどんなことができそうか考えてみました。
物流のイメージ
物流といえばどんなことを想像されますか?
大型トラックでパワフルな男性が重い荷物をひたすら運んでは降ろす?
きらきらとデコレーションされたトラックが猛スピードで走り去る??
(後者は完全にイメージです)
しかしながら、小売業の物流の流れを
ざっくりと書くとこうなります。
・原料工場→生産工場→メーカー倉庫→卸倉庫→配送センター→店舗
物流はトラックでの輸送だけではなく各物流拠点の
構内での作業(商品の仕分など)も含まれます。
今回の考察場所
今回はその中で配送センター内での困りごとを
5W1Hで整理し、ITを活用した対応案を考えました。
・困りごと1
複数の言語の文書化対応ができない
<内容>
物流現場では日本の労働人口の減少により、多くの外国人材の方が働いています。作業現場によっては半数以上が外国人材の方という事もあります。
しかも、外国人材は多国籍で、短期の派遣作業者を合わせると多数の言語に対応した文書を作成する必要があります。
しかしながら、管理者側に外国語の文書を作成できる人が限られており、
使用できる言語の数も限られていますので、実際の対応としては最初だけその言語ができる人(非常駐者)に通訳をしてもらって、その後は身振り手振りで意思疎通を図る事になります。
<ITを使った解決策>
簡単に多言語に翻訳して文書化までしてくれるツールが必要だと思います。
例えば、OCR機能を活用して既存の日本語の文書の写真を撮るだけでOK!
といった事ができればと思います。
今後、更なる外国人材の活躍が予想されるので重要な取組です。
・困りごと2
商品の仕分間違いがなくならない
<内容>
届くべき商品がお店に届いていない!どこにあるかもわからない!!
あってはならない事ですがについては現実には起こっています。
しかし、物流現場も何もしていない訳ではありません。多少効率が落ちても、二重、三重のチェックをかけたり、新しい機器を導入して少しでも仕分間違いを減らそうという取り組みをしています。
それでも、仕分間違いは発生しています。
商品事故が発生すると、作業者管理者、対応者、店舗担当者と皆がムダな作業をして、皆が困るという状況です。
原因として商品を隣の店舗に置き間違える、配送する台車を積み合わせる時に積み間違える、という事が『想定』されますが想定でしかありません。
<ITを使った解決策>
この時、カメラ映像で仕分間違いをしている原因を特定できれば、なぜ仕分間違いをしたのかが明確になり、適切な歯止め対策を打つことができます。
犯人捜しがしたい訳ではなく、客観的な事実を知る事は重要な事です。
さらにカメラ映像をクラウド化して共有する。
AIで映像分析して間違いに共通する行動を見つける。
これができれば未然に仕分間違いを防ぐことも可能だと考えます。
・困りごと3
物流関連数値の集計が手間
<内容>
車両数や配送台車数、物量、生産性など、物流関連の数値は多くあります。
私は作業現場から数値をもらったり、物流システムから数値を集めてくるという事が多いのですが元データの保管先がバラバラです。
集めた数値を集計して、整理加工して、管理数値を算出する、というめんどくさい処理が発生します。
また、元データを集計している事務所を確認すると、
「このデータはあのシステムから取得してます。」
「そのデータはシステムでは取れないので手集計よ!」
現場によっては1日千枚以上の紙を手集計しているところもあるようです。
これは過去から続く業務だから・・・
と毎日何事も無いように実施されていますが、客観的に見るとものすごく時間がかかる作業を行っています。
しかも、人の作業だからどうしても間違う事もあるような気がします。
<ITを使った解決策>
➀数値を自動で集計できるRPAを導入する。
②OCR機能を使って紙の集計業務をなくす。
という事が可能だと考えています。効率性、正確性共に向上するはずです。
まとめ
今回は配送センターでの3つの困りごとを5W1Hで整理してみました。
それぞれ課題として認識しているけれど、日々の業務の中でなんとなく
対応しているうちに課題が埋没してしまっているような気がします。
また、まだまだ紙を使って業務をしているところが多く残っており、テレビで物流倉庫で紹介されるような大規模な自動化には程遠いです。
(ア〇ゾンさんの倉庫のような大規模な自動化はすぐにはできません。)
今はまだ「考え」かもしれませんが、まずは身の回りの困りごとに対して、
小さなDX化、小さな自動化を進めます。
これから
小さなDX化の積み重ねで大きな効果を発揮するよう取り組みます!
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