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時代証言

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#マンガ

本を読まないなら漫画を読めばいいじゃない【読書の入り口】

最近塾生の一部である漫画が流行っており、休み時間などに読んでいる姿をよく見かける。 そのある漫画とは『スラムダンク』だ。 なぜ流行りだしたかというと、塾長が全巻買ってきて折に触れて推薦しているからなわけだが(笑)、いずれにせよ漫画を読むというのは大変結構なことであると思う。 そこで私からもおすすめの漫画を紹介しようと思う。 音が聞こえる漫画今回紹介するのは、先日映画化されたことでも話題の『BLUE GIANT』。 主人公の宮本大が世界一のジャズプレーヤーを目指す物語

精神科医と、うつ病患者、必読の書「賢人と馬鹿と奴隷」は風刺小説として絶品

 天才作家、魯迅は、現代社会を3頁の短編小説で風刺して見せた。「賢人と馬鹿と奴隷」というタイトルで。  奴隷は、奴隷主からの待遇を賢人に愚痴る。賢人は、奴隷主と利害が一致する支配者層の人間なので、目先、気持ちの良い言葉だけかけて、奴隷に地位向上などさせないように奴隷をコントロールする。奴隷は、馬鹿にも愚痴る。馬鹿は、お前が辛いなら、苦しいなら、そんな制度ぶっ壊せばいい。権利を求めて立ち上がれという。奴隷はびっくりして、馬鹿を追放して、奴隷主に褒められる。褒められたことを賢人

【随筆】映画Winnyを観に行きたいけど、近くの映画館ではやってなかった。(謎)

予告編暇になったので、遅くなったけどWinnyの映画を観に行こうと思ったのですが、近くの映画館ではやってませんでした・・・・ さすがに3月10日に始まって上映終了は早すぎるので、そもそも映画館や大手のシネコンでは上映対象になっていなかったと考えられるのですが、映画の内容が検察が悪者になるストーリーなので、なんか変なバイアスや圧力がかかってたりするのでしょうか?ただの思い過ごしでしょうか? 仕方がないので以下のYouTubeとKindle Unlimitedの原作本を読んで

死んだはずの夫が帰ってきた

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続僕らはみんな漫画が好きだった/貸本漫画は現代漫画の黎明期

 イラストエッセイ「僕の昭和スケッチ」79枚目 <画/もりおゆう©  原画/水彩/ガッシュ サイズF5> 1950年頃から始まり1960年頃に最盛期を迎えた貸本漫画。 僕らを楽しませてくれた昭和文化でした。 町内の仲間数人と小遣いを出し合って借りて来ると回し読みが出来、半日遊べたものです。まだTVは一般に普及しておらず、中卒で働く若者達にとっても廉価な娯楽ということで貸本漫画は一大ブームとなりました。 <昨日の「僕らはみんな漫画が好きだった/貸本漫画」参照> さて、今日

貸本時代のマンガの話

夏になると思い出すのは、マンガの貸本屋だ。 1960年代、夏休みに親の田舎に行くと、退屈なので、近くの貸本屋でマンガを借りて読みふけっていた。 * もちろん、夏に限らず、マンガの貸本屋はそこら中にーーとまではいかないが、新刊書店の3店に1店の割合くらいでは、あった気がする。 ちゃんとした「店」ではない。掘建て小屋みたいな中で、お婆ちゃんが1人で店番しているイメージ。狭すぎて、万引きもできない感じだ。 いわゆる貸本漫画、貸本屋向けのオリジナル漫画は、もう私の時代にはほ

貸本屋

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