なま| 塾講師 @埼玉県川越市の進学塾unit

塾講師として教育に関することを思うままに。でもどうせ何か言うならふざけて言いたい。だから「まじめ」は休み休み言います。 【HP】進学塾unit:https://www.juku-unit.com/

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最近の記事

100「いいね」は1コメントに如かず【SNSでのコミュニケーション行動の変質】

昨年末に竹馬の友らと酒を酌み交わした。 近況報告や昔話、互いの仕事の話などに花を咲かせた。 私のnoteも読んでくれており、読んだときはいつも「いいね」を付けてくれているらしい。 noteの仕様上ログインユーザー以外の「いいね」は誰がしてくれたかがわからないのは残念だが、「いいね」のうちの一つは知人が押してくれているのだと思うと嬉しいものだ。 中にはわざわざインスタのDMなどで感想を送ってくれる同級生などもいて、拙文に目を通していただけることに恐縮する限りである。

    • サッカーが教示する語彙力の必要性【町田ゼルビア黒田監督に学ぶ】

      町田ゼルビア旋風サッカーJリーグにある旋風が巻き起こっている。 黒田剛監督率いる町田ゼルビア旋風だ。 昨年にJ2で優勝を果たし、ついに今シーズンからチーム初のトップディビジョンへの昇格を果たした。 そんな町田ゼルビアがJ1でも首位に立っている(執筆時点)。 そもそもサッカーというスポーツは賭けの対象になるほどに番狂わせが起こりやすいスポーツであるし(昨年降格してしまったが、先日引退した岡崎慎司が在籍したレスター・シティFCのイングリッシュプレミアリーグでの優勝も記憶に

      • 未知への免疫【知らず嫌いを克服せよ】

        久しぶりのSFお盆休みに久しぶりにSF小説を読んだ。 SFというと小学生の頃に星新一のショートショート(非常に短い小説)にはまったのが最初である気がする。 「きまぐれロボット」は何周読んだかわからない。 ショートショートは暇なときにふらっと読むのにちょうど良いのだ(ちなみに世界一短い小説はヘミングウェイの「For sale: baby shoes, never worn.(売ります。赤ん坊の靴。未使用)」だ。生徒の皆さんは蘊蓄クリシェとして覚えておこう)。 また、高校

        • 不細工な教師の言うことは子供に響かない?【説教くささを科学する】

          説教できない教師は教師ではない。先日塾長と「説教くささ」について考えていた。 まず前提として説教できない教師は教師ではない。 子供に迎合して子供たちにとって耳の痛い話をできなくなったら、それはもう教育者としての終わりを意味する。 しかし、「うわっ、この先生説教くせっ」となっても教育者としての役割を遂行するのは難しい。 どんなに良いことを言っていても、どんなにそれがその子のためを思っていったものだとしても、そのメッセージに説教くささが移り香として感ぜられては子供たちには

        マガジン

        • 国語不要論撲滅大作戦!
          19本

        記事

          ボケたくなければ「ボケて」生きよう【嘘つき健康法】

          「嘘つき」今年のエイプリルフールに 「普段嘘つかないから、どんな嘘つくかなー」 と言ったら子供たちから 「いつも嘘ついてるじゃないですか!その発言自体が嘘じゃないですか!」 と言われ、図らずもエピメニデスのパラドックスのようになやり取りになってしまった(といってもこの場合「私は嘘付きだ」と発言したわけではないので真偽を当てはめても矛盾は起こらないが)。 もちろん私はそのようなツッコミが入ることありきで発言している。 しかし、嘘つきの謗りを受けることに関しては大変遺

          ボケたくなければ「ボケて」生きよう【嘘つき健康法】

          本を読まないなら漫画を読めばいいじゃない【読書の入り口】

          最近塾生の一部である漫画が流行っており、休み時間などに読んでいる姿をよく見かける。 そのある漫画とは『スラムダンク』だ。 なぜ流行りだしたかというと、塾長が全巻買ってきて折に触れて推薦しているからなわけだが(笑)、いずれにせよ漫画を読むというのは大変結構なことであると思う。 そこで私からもおすすめの漫画を紹介しようと思う。 音が聞こえる漫画今回紹介するのは、先日映画化されたことでも話題の『BLUE GIANT』。 主人公の宮本大が世界一のジャズプレーヤーを目指す物語

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          AIはメンデルになれてもニュートンにはなれない【話題のChatGPT】

          AIと人間の境目がシームレスに話題の「ChatGPT」。 もうすでに今更感がある。現代のコンテンツの消費速度は恐ろしく早い。 ブログなども含めて、すでに利用者はは急増しており、UXも大幅に向上している。 ついに人が人と会話しない時代が本格的に訪れているのだ。 コンピューターを通して通じている相手が生身の人間なのかAIなのかということは、いよいよシームレスになってきている。 AIを搭載したアンドロイドだと気づかずに恋人としてしまっては事なので、塾長にはそのような世の中

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          実録!睡眠時無呼吸症候群【いびきに悩む全ての人へ】

          病院での診断汗顔の至りであるが、私は朝がとにかく苦手だ。 目覚ましが1時間以上なり続けているのに気が付かないということもあるし、朝起きたときが一日の中で一番疲れているということは日常茶飯事であった。 そのせいでやらかしてきたことも多々ある。 自分の中ではそれを気持ちの問題だとして片づけたこともあったし、一方で「そうはいっても起きられないものは起きられないからなあ」という心持ちになることもあった。 そんな睡眠状態であるから、エナジードリンクを飲まない日はないし、日中は強

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          知的腸活のすすめ【便と勉強のアナロジー】

          前回は「不便」について書いた。 今回は尾籠な話で恐縮だが「便」について書こうと思う。 「便」の語源「便利・不便」と「便所・大便」の便は、詳細は明らかになってはいないものの、語源的な繋がりがあるそうだ。 「便」という漢字の本質は、「支障がなく安らか、都合がいい」だとされている。 つくりの「更」は平らにならした様子を表し、そこから「支障がない」というイメージに結びついたのであろう。 この語源、常日頃から便通が悪くウォシュレット至上主義過激派の私としては、いささか首肯しが

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          波野ノリスケはかく語りき【過度な機械化を憂う】

          ノリスケ、n度目の出禁2022年9月4日放送の『サザエさん』で、ノリスケが磯野家をn度目の出入り禁止となった。 叔父の波平が急病だと偽り、会社に遅刻する言い訳にしたことがバレたのだ。 相変わらずの人間臭さで実に愉快な男である。 その放送後に行われた公民の授業で、核家族と拡大家族の違いを野原一家と磯野一家で説明するということがあった。 その際に件のノリスケ出禁話になったのだが、そこで話した有名なエピソードの一つとして、「全自動卵割機」というものがある。 露店で全自動卵

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          マスクの取れない子供たち【成長への影響】

          久しぶりのイベント先日、小学生イベントの運動会が行われた。 ドッジボール、サッカー、バドミントン、最後は水遊びと大変盛り上がった。塾生専用ページのギャラリーには、子供達の楽しそうな様子と、大量の水を浴びせられて尊厳が失われた塾長の様子が並んでいる。 また、子供たちだけでなく我々スタッフもおおいに楽しんだ。終わった後はヘトヘトになったけれど、メンタル的にはむしろ活力が湧いた気がする。 なにせ子供たちとあんなに大声で叫んではしゃいだのは久しぶりだった。コロナ禍が奪ったものを

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          少年よ、中二病たれ【イキる力の大切さ】

          財津チャンネルお笑い芸人の「チョコレートプラネット」のYouTubeチャンネルが好きでよく見ている。 何のいわくもないスポットをまるで心霊スポットであるかのように練り歩く「いわくなしスポットを巡る」や、Zoom会議中にバレずに自力でフリーズする「zoomフリーズ選手権」など、最高にくだらない企画が多く、抱腹絶倒を禁じ得ない。 そんな彼らの企画のうちの一つに「財津チャンネル」というものがある。 “ビジネスコンディショナー”という謎の肩書を持つ「財津啓司(という名のチョコプ

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          勉強における再現性とスタンス【ダーツプロに学ぶ勉強の姿勢】

          プロダーツプレイヤーを目の当たりに昨年、川越に新しいダーツバーがオープンした。 そこで開催されたオープニングイベントにおいて、日本の、そして世界のトッププロダーツプレイヤーでもある村松治樹氏が訪れるということで、授業終わりに急いで会いに行った。 そこで私は初めて世界レベルのダーツを目の当たりにした。 ダーツは基本的にボードの中心のブルと呼ばれる直径約41mmの的を目掛けて、237cmの距離から投げ込むのだが、世界レベルともなると基本的に外さない。 ダーツはゴルフのスイ

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          スポーツのルールを知らないと勉強もできなくなる【スポーツに関するメタファー】

          久々の野球観戦以前、久しぶりに西武ドーム(現在の正式名称はベルーナドーム)に足を運んだときのこと。 與座投手が6回完全、7回にヒットは打たれたものの後続をダブルプレーで打ち取り、8回9回も平良・増田によるパーフェクトピッチングで打者27人の準完全試合達成。 非常に貴重な試合を目の前にし、快哉を叫ぶほどの興奮を覚えた。 選手の好みとしては若林楽人選手のような快足を飛ばす韋駄天がストライクゾーンど真ん中であり、打での活躍はなかったものの守備ではつらつとしたプレーが見られ、非

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          空気を読みすぎる日本人【21世紀でも色褪せない「菊と刀」】

          今日の日本では、“空気”なるものが絶対的な権威をもっている。 「air」ではなく「between the lines(行間)」と訳される方の“空気”である。 KY(空気が読めないこと、もう死語だろうか)という言葉も流行したが、日本ならではの現象であるように思われる。 なぜこのような実態となっているかについては、ルース・ベネディクトが「菊と刀」で1946年に指摘している。 曰く、西洋人は自らの行動を何が悪いことなのかという「罪の意識」によって制御しているが、日本人は何が

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          人はなぜゴキブリを怖がるのか【動物行動学に学ぶ暗黙的学習について】

          私が保護者の方と面談をする際によく聞くのが 「うちの子、本を全く読まないんです」 というセリフである。 以下に、子供がどうすれば本を好きになれるかについて、所感を述べておきたい。 ゴキブリはなぜ怖いのか?突然だが、なぜゴキブリは我々人間にとって畏怖の対象と対象となっているのだろうか。 ゴキブリに噛みつかれて負傷したり、ミイデラゴミムシのように高温の毒霧を噴射してきたりするというようなことはないのにだ。 確かに住処のイメージや予測不能の動き、油を塗ったような見た目を

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