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季節考察

『季節考察』

12ヶ月を四季で均等に分けたとして一つの季節に与えられた期間は3ヶ月。

そう考えてみると、季節の移ろいは早い。
いつの間にか、いつの間にか。いう感じで、季節の変化に追われるように生きていては、全てが後れを取ってしまう。
春が来れば夏が来る。秋が来れば冬が来てまた春が来る。
わかっている当たり前のこと。

それなのに、『今』しか見えなくなってしまうから『今』に執着してしまう。
『今』は『今』しかない。
『今』は既に過去になる。
『今』に集中して生きることは大切だが、それはより良い『直後』を作るためである。
時間は止まらない。絶えず流れ、変化していく。
そんな中で立ち止まることはできるわけがない。

枝から落ちた木の葉が、川の流れに乗って流れ始める。
しばらく流れた後に、よどみにはまる。
立ち止まれず、過ぎ行く時間の中で同じところをくるくる回る。
よどみにはまった木の葉は、同じところを回り続ける。
木の葉が流れに乗れずに回っている間にも、川は流れ続ける。

流れに戻らなければ変化は起きない。
戻るためには外的な力が必要か・・・。
それとも自力で戻れるか・・・。
変わることは確かに不安かもしれない。
しかし、心底では変化を求めている。
ちょっとした勇気があれば、変わることはいつでもできる。
流れ始めれば、急流もあれば穏やかに運ばれることもある。
またよどみにはまることもある。
しかし、やがては大海へとつながる。
分子となった木の葉は、新しい命の営みに貢献する。

人は大自然の中で生かされている。
人とて木の葉と同じこと。
大いなる法則の前では、例外など存在しない。
全ては等しく平等である。

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