デリーでホームステイ③ ラージーの家
ラージーの家の玄関では、彼のお母さんが出迎えてくれた。日本語はもちろん英語も話さない彼女は、優しそうな笑顔で、これから泊まらせてくれる部屋に案内してくれた。
部屋の隅に一台のベッドが置いてある、こじんまりとした部屋だった。蛍光灯がチカチカとたまに明滅する事が少し気になったが、それ以外は何も問題はなかった。
白い部屋の壁には蚊が何匹もいたが、気にせず旅の疲れに身を任せて横になった。マラリアの予防注射は打っていなかったので、誰もマラリアを持っていませんように、と祈って眠りについた