綿月

ロー未修3年(純粋未修ではない)。R6司法再現答案載せます。

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ロー未修3年(純粋未修ではない)。R6司法再現答案載せます。

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令和6年司法試験再現答案リンクまとめ

綿月と申します。 この度、令和6年司法試験の再現答案を作成致しましたので、各答案へのリンクを以下にまとめておきます。今は答案と文字数だけですが、後ほど感想やコメント等も付していこうかなと思っています。 皆さんのご意見を伺って、今後の身の振り方を考えるために公開しておりますので、受かってそうか受かってなさそうか、忌憚ないご意見を頂けると幸いです(短答は伊藤塾基準で137点です)。 なお、合否推定の資料として、4月下旬に受験したTKC 模試の結果も添付しておきます。

    • 令和6年司法試験 刑訴法 再現答案

      設問1 本件鑑定書の証拠能力 1. 証拠収集手続に違法がある場合、収集手続の違法は証拠の性状等に影響を及ぼすわけではないから、実体的真実主義(刑訴法1条)の見地から、直ちに証拠能力を否定することはできない。もっとも、違法収集証拠の証拠能力を無制限に肯定すると、将来の違法捜査を招き、適正手続の保障(憲法31条)に反し、司法の廉潔性を害する恐れがある。よって、①証拠の収集過程に令状主義の精神を没却するような重大な違法があり、②将来の違法捜査の抑止の観点から、証拠を排除することが

      • 令和6年司法試験 刑法 再現答案

        設問1 1. 甲の罪責 (1) 甲は、A の頭部を拳で殴り、その場に転倒したA の腹部を繰り返し蹴っており、A に対し、不法な有形力の行使をしている。そして、上記行為によって、A は、肋骨骨折等の「傷害」(刑法204条)を負っているから「傷害した」といえる。そして、上記暴行を加えことを認識していたから故意(38条1項)もある。よって、甲に傷害罪が成立する。 (2) 甲は、A が恐怖で動けないことを知りつつ、「この財布はもらっておくよ」と言い、何も言わないでいたA の財布

        • 令和6年司法試験 民訴 再現答案

          設問1 1.(1) 任意的訴訟担当とは、一定の者に権限を与え、自己に代わって訴訟を追行させることをいい、明文ある場合として、選定当事者(民訴法30条)の制度が設けられている。30条1項は、「共同の利益を有する多数の者」の中から、原告または被告となる者を選定できるとしている。同項が、訴訟担当となれる者を限定している趣旨は、弁護士代理の原則(54条)などと併せ、不当な訴訟追行により当事者の権利利益が無用に害されるのを防ぐ点にある。  したがって、明文なき場合に任意的訴訟担当を

        令和6年司法試験再現答案リンクまとめ

          令和6年司法試験 商法 再現答案

          設問1 小問1 1. 甲社の監査役D らは、会社法385条を用いて、筆頭株主である乙社による本件臨時株主総会1の開催を差し止めることが考えられる。 2.(1) 385条1項は、「取締役が」違法な行為をし、またはその恐れがある場合に会社に著しい損害が生ずるおそれがある場合に、監査役が、当該行為の差止めを請求できると規定する。取締役が株主総会の招集をする場合には、それが違法または違法行為が行われるおそれがあれば、差止めを請求し得る。  もっとも、本件臨時株主総会1は、「取締

          令和6年司法試験 商法 再現答案

          令和6年司法試験 民法 再現答案

          設問1 小問(1) 1.小問アについて (1)A は、甲土地の所有権(民法204条)に基づき、C に対し、甲土地上の乙建物を収去して甲土地を明け渡すことを請求する。A は、甲土地の所有者であり、C は乙建物を所有して甲土地を占有しているため請求原因はある。 (2)ア 反論㋐は、B C 間で締結された甲土地の賃貸借(601条)である契約①に基づき、甲土地の占有権原を主張するものである。 イ まず、契約①は、甲土地の所有者A に無断で、B が、甲土地をB C 間で締結され

          令和6年司法試験 民法 再現答案

          令和6年司法試験 行政法 再現答案

          設問1 小問(1) 1. 取消訴訟の対象たる「処分」(行訴法3条2項)とは、公権力の主体たる国または公共団体の行為のうち(①公権力性)、その行為によって、直接、国民の権利義務を形成しまたはその範囲を確定することが法律上認められているもの(②直接具体的法効果性)をいう。  本件事業計画変更認可はこれにあたるか。 2.(1) まず、本件事業計画変更認可は、都市再開発法(以下「法」という)38条1項に基づき、市街地再開発組合に対し、一方的に、事業計画の変更の認可不認可の意思を

          令和6年司法試験 行政法 再現答案

          令和6年司法試験 憲法 再現答案

          第1 規制①について 1. 犬猫販売業を営むことを免許制とする骨子第2の規定(規制①)は、既に犬猫の販売を行っている事業者の財産権(憲法29条1項)を侵害し、違憲ではないか。 2. 憲法29条1項は、「財産権は、これを侵してはならない」と規定する。同2項は、「財産権の内容は」「法律でこれを定める」としているから、財産権は法律に従属する権利とも言い得る。しかし、無制限に財産権の内容を法律で変更し得るとなると29条1項が無意味となるから、財産権は憲法上の権利として保障され、法

          令和6年司法試験 憲法 再現答案

          令和6年司法試験 選択科目(倒産法)再現答案

          第1問 設問1 1. 破産管財人D は、破産者であるA 社の代表取締役B の責任を追及するため、役員の責任査定申立て(破産法178条)の手続を用いるべきである。 2. A 社は株式会社であるから「法人」(178条1項)であり、A 社について破産手続開始決定がなされている。よって、破産管財人D による申立てがあり、裁判所が「必要と認めるとき」に役員責任査定決定がなされることとなる(179条)。  破産管財人は、上記申立てをするときには、「その原因となる事実」を疎明しなけ

          令和6年司法試験 選択科目(倒産法)再現答案