古い建築、古い音楽そして食べ物

古い建築、古い音楽そして食べ物

最近の記事

季節料理 すぎうら  早稲田

東京は新宿区の早稲田通り沿い、地下鉄東西線の早稲田駅の真上にあるようなお店である。 こちらのお勧めは何と言っても冬場のフグである。 ふぐ刺しの美しさ、食べやすさ、味の深さは大したものである。 唐揚げの味も濃くて、他の素材では出せない味であろう。 詰めのフグちりにスタンバイ。 雑炊で酒が飲めます。

    • 軍ちゃん 高田店

      軍ちゃん高田店へお邪魔した。休みの日で比較的混んでいて、少し待つことになったが、席に座ってみれば丁寧なサービスは普段と変わらない。 このお店は昔ながらの1カンからの注文が可能である。最近の寿司屋さんがお任せ中心のメニューに成ってしまい、その時のお腹の具合に合わせて調節することができなくなってしまった。これは、寿司をつまむという食べかたからは大きな損失である。もちろん、お任せのコース1通りにしておけば素材の無駄も出ず、お店の効率は良い。しかし、客の側からの疑問だがそれで値段が

      • 泰眞 須坂市

        須坂市は長野市の東に位置する歴史的建築物が多く残されている都市である。おそらく、現在の国道18号線の北国街道と、東に抜ける大笹街道の分かれ目に位置していたことが商業の発達に役立ったのではないだろうか。 須坂市は北信の蕎麦ベルトにかろうじて繋がっている場所にある。それで、良質の蕎麦粉が供給されているように思う。また、志賀高原へと連なる山々の足元にあり、水は良いものが飲めそうである。 こちらの蕎麦はきりもみが特徴。 平打ち麺でも、多くの星が入りとても満足出来る。 今回は注文

        • 新潟県南魚沼市塩沢町 牧之通

          新潟県南魚沼郡塩沢町には、昔の町並みをできる限り再現した牧之通りという商店街がある。 この町には江戸時代に鈴木牧之という才人が登場し、この地域の深い雪や振りたての雪の結晶などの記録を残した。当時の江戸の版元はそれを出版することを約束するのだが、不条理なほどに長い年月を待たされてしまった。 この建物は酒屋さんであり、なんとなく飲食に関わる匂いがしてくる。 昔の江戸時代の復元や材料を使ったわけではなさそうだが、料理屋としてこれだけの構えをしていたら、間違いなく入店してしまいそ

          松よし  大崎集落

          新潟県南魚沼郡の大崎集落の周辺は、優秀な蕎麦屋さんがそろっている。 このお店、最初に訪れた20年前はカウンターに小上がりが一つの小さなお店だったが、人気が出て今では立派な造りのお店になっている。 もりそばと野菜かき揚げを注文した。 野菜かき揚げは200円ととてもお得である。 蕎麦には地元の大崎菜のおひたしがつく。 地元の蕎麦粉を使った蕎麦は、味が深い。

          富山館 はま作

          日本橋界隈には日本の各県のアンテナショップが立ち並ぶ。この日は、昆布締めを購入できるので、富山県の富山館へお邪魔した。 しっかり、館の中に飲み食いどころが設けられている。それが、変に高価では無いところがありがたい。まずは、おちょこを選ぶところからはじまる。 確かこのころから富山湾で白エビが捕れだす時期であったように記憶していた。それで、お刺身定食白エビ付きを注文した。 白エビは確かに売りだと思うが、それ以外の魚も非常に鮮度が良く、美味しそうである。 「さわら」(ブリの

          保よし  越後湯沢

          保よし  越後湯沢 越後湯沢のお店はなぜか夕食どきは予約でいっぱいになり、入店できないことがある。これは、スキーシーズン限定かと思えば、そうではなく雪が消えた時期でもお店に入りにくい状態が続く。もちろん、本格的に夏場になれば、状況は大きく変わるようであるが。 メニューを見ていろいろ迷ったところで、天婦羅もお刺身もついてくる「らん」定食を注文した。 同時にお酒も注文。こちらのお店では「鶴齢」を燗酒で出す。つきだしは、ふきのとうの天婦羅。 気分的には刺身から取り掛かりたい

          湯沢庵  越後湯沢駅

          上越新幹線の越後湯沢駅内にあるお店である。弁当やつまみ菓子など冷えたものを売るお店はたくさんあるのだが、暖かいものを食べさせるお店は、立ち食いでは他に無い。 こちらの蕎麦は上質なものが集められている。 それを比較的低価格で提供してもらえるありがたさ。 やはり、あったかの蕎麦は体が温まる。 このところ、行きつけの立ち食いでとろろ蕎麦が売り切れになっていて、それを補うようにとろろを注文した。 久しぶりのとろろ蕎麦は美味であった。

          しんばし 越後湯沢

          しんばし 越後湯沢 しんばしは蕎麦前の楽しみな蕎麦屋さんである。歴史もあるが、今の代の主人がお店の雰囲気を大きく変える改装をした。 蕎麦前の一合にはアテが付いてくる。それに、漬物4種である。 なにしろ去年が熱すぎた。11月まで暑くて、雪が積もるなどと考えもできなかった。そんな中で、スキーが出来たので、感激ひとしおである。 漬物4種も、一人用があると聞いてそちらを注文。お酒によく合う。 なめこおろし蕎麦を注文した。このところ、蕎麦と大根おろしのマッチングに夢中である。

          Smoke和からしマスタード

          SMOKE和からしマスタード 南魚沼市の鈴木農園は、魚野川沿いの平野の緑の中に位置する。 住所は〒949-6682 新潟県南魚沼郡南魚沼市大月1200 であるが、naviを使ってもこの場所には行き当たらず、随分昔のよう道端の人に場所を聞くという行為が必要になった。 お店の入り口には、マスタードの宣伝黒板が設置されている。 和辛子を使ったマスタードである上に、Smokeされているのが、味に深みを出す。 ポークソテーに添えて食べたら、他にない味であった。

          カレー南蛮蕎麦

          神田川にほど近い山吹町に立ち食い蕎麦の名店がある。その名も「山吹」である。 このところ、「かき揚げ蕎麦」ばかり注文していたので、少し変えてみた。 「カレー南蛮蕎麦」である。カレーの汁のなかで適度に加熱されたネギが食欲をそそる。 この自動券売機の前で、悩むこと一度や二度ではない。

          紅樽坊 神楽坂

          町場の中華は大変な人気で、入店するのが難しい。 そのようなお店は、経営者が日本人で2代3代とお店を引き継ぎ、日本人に理解されやすい味になっているような気がする。 それに対して、中国本家から上陸した感じのお店がある。日本語で注文を取れば、後は店内の会話は中国語。それでも、厨房の様子を見ていて、このコックさんではこんなものか、などと勝手に期待値を変えていた。 先日、お店に行ってみたらコックさんはやや年の入った方一人、それで全ての料理をこなす。 五目タンメンを注文した。タンメン

          神楽坂 宙山

          春の始まりの時期に思い立って訪れた。 運良くカウンターの席が空いていた。 寿司というと、いつもは握り一辺倒なのだが、季節のネタが少し背中を押してくれた感じがする。ちらし寿司をお願いした。 こちらの料理の技には、は圧倒される。頭の中には見事なマグロの切り方しか残らなくて、数日間それを呪文のように唱えていたようである。 お盆の左上の煮物の出汁も、驚くほどに深い。

          開興寺 新潟県南魚沼市石打

          新潟県南魚沼市石打 開興寺 上越線石打の駅の先にあるお寺である。 16世紀の戦国時代は寺も軍力を持った施設であった。上杉・武田の勢力争いの最前線のようなこの土地で、寺がどちらの勢力に加担していたかを示す手紙文は寺の中でも深く隠されていた。 現在の住職さんは庭造への情熱が高く、四季の中で楽しい姿を見せてくれる庭である。 この時は雪国の花が一斉に咲き出すタイミンのようであった。石組みの上に僅かに残る残雪と咲き出しの姿である。 本堂はいまだに雪に覆われている。大きな屋根の

          開興寺 新潟県南魚沼市石打

          ラムカレー

          近所のスーパーでラム肉(それも煮込み用)が買えることに気がついて、俄然作る気になった。 ニンニク、玉ねぎはインド産の乾燥品を使用する。そうすれば、重い野菜を持って買い物に行かないで済むのである。 ニンニク、玉ねぎを油で炒め、そこにクミン(粒が小さいので写真には出ていない)、カルダモン(2粒)、クローブ(3粒)を投入。 続いて唐辛子をきざんで投入。もちろん種もそのまま入れる。辛味は種が一番強い。 昔から南インドの音楽は好みであった。 北インドの人間的感情の変化でテンポが

          大川や 神楽坂

          蕎麦の店だが、ガヤガヤされるのは嫌いらしい。3名以上で囲める机は設置しない方針のようだ。 蕎麦をきっちり味わってほしいという店主の主張がそのまま店にみなぎる。 鴨蕎麦を注文した。汁は驚くほど濃い。濃いというか、深い。納戸町のお店で何年も前にヌキを注文したのを思い出した。それ程に出汁が深い。 そして、蕎麦も当然ながら負けていない。