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肥料効果を高める過去に世界特許を取得した植繊機!バイケミ農法が実践できるのは、植繊機で解繊された竹パウダーと理論の修得が必要です。

竹そのままでは分解に時間がかかりすぎる

竹は繊維質に富み、外側に向かうほど組織が緻密になり、木化して樹木の性質を持つ。特に外側はケイ素分を多く含む硬い外皮(石質被膜)でおおわれているために、一般樹木の外皮より強固である。
つまり、内側ほど草質的であり、外側ほど木質的であると考えればよい。
これは孟宗竹であっても、稈の径が細い小竹であっても同じである。

竹は外部からの病害虫や環境条件の侵蝕をほとんど受けることなく一生を終える。そのまま地中に差し込んでも、なかなか腐植されない。この特性があるがゆえに垣根や支柱に使われている。

実は、この竹の難分解性こそ農業利用上のネックであった。市中の街路樹の剪定枝が回収されて、破砕処理されて堆肥材料に使われるが、竹だけはほとんど腐植しないため堆肥材料として避けられていた。

現在、バイケミ農法が現代農業で既に認知され、また植繊機の世界特許も期限が切れたため、全国では竹を破砕処理した竹パウダーが利用されている。

しかし、バイケミ農法が成立するのは、植繊機で解繊された竹パウダーの利用と理論の修得が必要であることが、実は知られていない。

竹を含めて植物体の細胞壁はいかなる地域、種類の植物体でも構成組織がセルロース、ヘミセルロース、リグニンの三成分である。ただ構成比率と結合分子量の数(炭素数)が異なるだけである。

光合成でブドウ糖(グルコース)が生成されると、セルロースとヘミセルロースが一次代謝で生成され、まず繊維状の高分子「ミクロフィブリル」(微繊維)で細胞壁の繊維細胞を構成する。
しかし、繊維だけのザル構造で弱いため、その隙間を高分子接着剤機能を持つリグニンで三次元的に固めて細胞壁にする。
リグニンは二次代謝のシキミ酸経路で生合成される物質である。これを「植物生体細胞のリグニンによる包埋構造」という。
リグニンにようる包埋構造は、鉄筋コンクリート壁にたとえられる。すなわち、セルロースとヘミセルロースは型枠中の鉄筋と支持金で、リグニンは回りに注入されるコンクリートである。
これによって強固な鉄筋コンクリート構造壁が完成する。したがって、自然界では木質が微生物や環境によって簡単に腐植・分解されないのである。

もう一つ簡単に腐植分解できない理由は、微生物に細胞壁構成三成分ごとの分解担当があるためである。リグニンの分解菌は担子菌が主で、数が少なく、分解も遅い。内部のセルロースとヘミセルロースの分解菌は糸状菌、放線菌、細菌で、数は多いが、リグニンが分解されるまでアクセスできない。
自然の状態では結果的に全体の腐植に時間がかかることになる。
たとえば、落ち葉でさえ、条件が整っていても腐植分解には最低一年かかる。木質では五年、いや十年以上はザラである。しかも地中に埋没すれば、古代杉や、遺跡から出る修羅や木簡をみてのとおり、千年かかっても腐植はすすまない。

竹を肥料に使うためには、細胞壁のリグニンによる包埋構造を破壊しなければならない。さらに、セルロース、ヘミセルロースと内部に存在するデンプンを同時にむき出しにできれば、微生物がいっせいにっ腐植分解にかかれる。
しかし、これらの繊維構造は先に述べたように大変強固であるため、削ったり、砕いたりといった通常の処理では、むき出しまで至らない。

実は、震災地でとれた竹の米や廃桃園の復活やほうれん草の硝酸低減も、みんな植繊機で解繊した竹肥料(竹パウダー)を使用している。

Bichemi  harmonyでは、今年度からこの植繊機で生産したバイケミ認定の竹パウダーを初めて販売します。

植繊機の特徴は

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