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【英語学習】名探偵ポワロを見る、ところが…(^▽^;)

英語を勉強していると、
「なんかやる気出ないな~(゜-゜)」
ということはあるものですが(ないですか?)、そんな時はちょっと一息。
いつもとは違うことをする「気分転換」「息抜き」も大事ですよね 。

息抜きのツールはいろいろありますが、私はお茶や睡眠以外だと映画やドラマ、YouTubeを使うことが多いです。
大好きなものの1つが、日本でも吹き替えで放送されて大人気だったドラマシリーズ
「名探偵ポワロ」

気分転換とはいえ、英語学習中の身の上、吹き替え無し、字幕無しで見ます。私の英語力だとディティールが分からないことも多いですが、ストーリーをざっくりと追いながら美しい映像を眺めているだけでもかなり楽しい。
ミステリーなので、必ずオチというか、種明かしがあります。
とりあえずそこだけは理解したいな~、少なくとも犯人は間違えないようにしよう、その一点に焦点をあてて頑張ります(推理ドラマを推理する…みたいな状況です)。

もちろん、何度も見ているうちにストーリーやトリックどころかセリフまで覚えてしまったりしますが、それでも見飽きないのはポワロを演じるDavid Suchetの演技の素晴らしさ、そして手の込んだ大道具、小道具、衣装、イギリスの建築や風景の美しさ…。
長編も含む長い長いドラマシリーズですが(計70のエピソード)、私は全編を通して3回は見ています。エピソードによっては何回も、何回も、繰り返し…。

ポワロファンにはそれぞれ推しの回があると思いますが、私が現在気に入っているのは「白昼の悪魔 Evil under the sun」「五匹の子豚 Five little pigs」
「ナイルに死すdeath on the Nile」「複数の時計 The clocks」あたりでしょうか…。
「白昼の悪魔は」古典的だけれど心理の隙をつくトリックが、「五匹の子豚」は(かなりつらい内容ですが…)イギリス庭園や建築、衣装などに魅了されます。小学生の頃からクリスティに親しんでいるので、童謡からインスパイアされたタイトルも嬉し恐ろし大好物(クリスティは頻繁にマザーグースなどの古典的な童謡をモチーフにしています)。
そしてドラマ版の「ナイルに死す」は役者さんがはまり役であまりにも美しい…!!海外ロケの壮大さ、富豪の優雅でいて常に落ち着かない暮らし、人間の愚かさとかわいらしさ…まさに名作です。「複数の時計」はシリーズの背景に常にあるヨーロッパの不安定な政治状況がクローズアップされて、とても興味深いです。

とはいえこれ以外にも完成度が高いエピソードばかりで、ポワロ以外のキャラクターもとても魅力的(相棒のヘイスティングス大尉、ジャップ主任警部、秘書のミス・レモン、執事のジョージなど)。
日本での放送開始は30年も前ですが、今だにコアなファンが多いシリーズです。
クリスティの原作はもちろんおすすめですが、ドラマ専門の参考書であるこんな新書も出ています。
私も買いました⇩。

作者の久我さんは英国文化(屋敷・家事使用人)研究者。
日本におけるメイド研究の第一人者です。
ポワロは久我さんがメイド研究に身を投じるきっかけとなった作品とのこと。

またこのドラマがここまでの「引力」を持つのはこの人のおかげ…

原書も読めるようになりたい!

ポワロ面白い…と思って頂けたら、最近はこんな映画も⇩。
ケネス・ブラナーSir Kenneth Branaghが監督・主演のシリーズで「オリエント急行殺人事件」「ナイルに死す」に続く3作目です。
私はまだ見ていませんが、きっと新しいポワロに出会えるはず…。
ちなみに「ベネチアの亡霊」という作品は存在しないのでオリジナル脚本かしら? と思ったら「ハロウィーン・パーティ」を原作としているようです。

という風に私のポワロ愛は年々深まるばかりですが、英会話学校の先生に
「BBCのポワロを見ています (`・∀・´)エッヘン!!)」
と言ったら
「うーーん…そもそもポワロはベルギーからの難民だし(彼はフランス語なまりの英語をしゃべる)、時代的にも今は使わない言い回しが多いし、イギリス文化の勉強にはなるけど、会話の練習としてはどうかなあ…」
「ポワロはよくIf you please…と言いますけど」
「現代では使わないのよ。全体に丁寧すぎるし、古風すぎる

とのことで、あまり即戦力に「ならない」英語を身に着けたい方向けのようです(^▽^;)。

しかしまあ、私は幸か不幸か試験対策として英語を学んでいるわけではなく、そもそも何であれ最短距離で行くことにはそれほど興味がないので、これからもポワロで道草しつつ、ポワロ以外のものにも寄り道しつつ、いろいろな言葉の風景を眺めて行こうと思います。

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青柳寧子
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