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50代辺りから「お洒落の質が変わる」ことに留意したい

スリーブレス・カットソーを扱うECショップ【DeeDee-T】を運営しています。

タイトルには「50代」としましたが、年齢は人によりまちまちかと思います。ここで言いたいのは、年齢を積むほどに「お洒落」の意味合いは変わっていくということです。

何を着る、何色を選ぶ、どれくらいの価格帯のものを身に付ける、といったモノの選択だけでは、お洒落感は獲得できにくくなるということに、今回は焦点をあてていきます。

例えるなら間口と奥行の関係でしょうか。
身に付けるモノは間口。その佇まいから醸し出される無形の何か、でもその何かが実はとても大きな存在、それが奥行の在り方だと思うのです。

大人と言えば、それなりに時間と経験を経た人間。生きた時間の少ない若い頃のように着る物だけでお洒落が成り立つものではありません。抜群のセレクト、コーディネートをしたところで奥行とのアンバランスが生じれば、ファッションに詳しくない人でも違和感を持つのではないでしょうか。何か無理がある、どこか不自然、何だか頑張ってる…。素直にお洒落な人ですね、と言えない何かがてき面に露呈します。


ここで、新聞で組まれていた「パリのおしゃれ術」という特集が面白くてスクラップしていたので、そのうちの二つをご紹介したいと思います。

2023.10.25 読売新聞
<パリのおしゃれ術 上>より

こちらはファッション専門学校の校長をされている66歳の女性。

  • 40歳過ぎから毛染めで傷んだ髪を短髪にし自然な髪色に

  • 自然のグレーヘアーに合うよう白っぽいトーンにまとめる

  • 写真のコーディネートはユニクロのポロシャツ、勤め先学校で仮縫い用の生地を使い縫ったジャケット、シルクとコットン混紡の軽いロングコート、靴はメリッサ

  • マニッシュな着こなしが好きだがだらしなく見えるダボダボし過ぎたものと、上半身を大きく見せる肩パッド入りは避ける


2023.10.27 読売新聞
<パリのおしゃれ術 下>より

こちらはパリ生まれ、パリ育ちの68歳の女性。金融系のキャリアを積んだ後リタイア。現在一人暮らしで美術史を勉強中。

  • 良いものを大事に長く使う主義。母親から贈られたアクセサリーと40年近く使っているカルティエの腕時計を修理しながら愛用。その他45年も前に買ったコートやブーツは生地の張り替え、靴底の交換などのメンテナンスにより今も大事に愛用中。

  • 手持ちの衣類はパソコンでリスト化。コーディネートや余計な買い物の抑制に役立つ。

パリの女性と聞いただけで「お洒落」と思ってしまいますが。
登場する二人の女性は、ファッションがライフの一端となっていると感じます。自分の目で選び、自分流に身に付けて楽しんでいる。高級ブランドとファストファッションブランド、古いもの、新しいものなど自在にミックスし、思った通りにコーディネートしています。

ちょっと余談ですが、少し前にTVで鈴木雅之さんの特集を視聴しました。私はCDなどを買って積極的に聴いたことはないのですが、ヒット曲からその魅力や存在は何となく知っていました。番組では色々な方のカバー曲を披露していたのですが、私はそれを聴いて、つくづく真のヴォーカリストなんだなぁ、とリスペクトにも似た感覚を抱きました。

全くカラーやジャンルの異なる楽曲なのに、<鈴木雅之>を経由し、彼の声をもって表現されると、彼ならではのニュアンスやカラーが加わり、彼ならではの楽曲となっているのです。見事に<鈴木雅之の歌>になっているのです。スゴイな、スゴイヴォーカリストだな、と聴き入ってしまいました。

単なる時間やスキルの積み重ねだけでこんな表現は出来るものじゃないと思ったのです。

逸れましたが、お洒落もこれと似ているんじゃないかと思います。ある程度のキャリアを積んだ人ならば。その人の積み重なった人生観や価値観を通してセレクトしたアイテムを身に付ければ、その人ならではの着こなしになる。決して気負いはなく。ふん ふん ふん♪…と鼻歌まじりの軽快さも備わって。それが素敵であったり、美しかったりする。

固執や執着の質や向けられる対象が変わり、まず主体は自身であるという姿勢が窺われます。それが真のお洒落に不可欠な要素<sophisticated>に繋がるなのかなと思います。

ここまで、あくまで私の主観的な<お洒落>と憧れる<お洒落像>についてでした。なかなか言葉にするのが難しい。上手く言語化できていない気がします。

anyway ❣ まさに、私も大人の域なのでいつまでも吸収する姿勢を持ち続け、<sophisticated>を追い続けたいと思っております  ❣

※何かお感じになったことやご意見、異論がありましたら是非コメントを!参考にさせて頂きます。



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