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桧山城発掘調査

おはようございます。
今朝、過去の画像を見ていて気になったので投稿しました。写真にある一番左側のまるい石?なんだと思いますか?これは、室町から江戸の時代に使われたものらしいのです。詳しいことはわかっていません。おそらく本丸の跡地と考えられる場所からでてきました。桧山城は安藤氏が治めた秋田県能代市近くの山にあります。当時、本州から北海道までの貿易を取り仕切っていたと言われています。貿易をしていたわけですから、このまるい石は印鑑の代わりか勘合符か何かではないかと考えていたのですが、結局何かはわかっていません。ただ、写真にある瀬戸物はすべてに名前があります。とりわけ天目茶碗?!のような見た目も質感もきれいな陶器のかけらがありました。天目茶碗は世界で5つしかない、と言われている茶器です。すごく似ていますが、見つかった欠片がそれかどうかは、はっきりしません。しかし、他にも様々な色の陶器が見つかりました。

どこから見つかったのか?

おどろくことに半分以上、木の根本の下から見つかりました。昨年、たまたま強風にみまわれ、木が多く倒れたため、本丸以外の木の根本のむき出しになっている地面を掘ることになったのです。400年以上まえの生活道具、あるいは茶碗のかけらが木のしたに眠っているなど誰が想像したことでしょう。

古寺の大木

桧山城には古寺と言われる山の窪地に作った池らしい場所があります。池のほとりに倒れた大木があり、その大木の根本に刺さっていたのが天とかかれた石板です。

石板上部

この石板の上部には、天と刻まれてあり、仏教の教え(下の写真)にある文字ではないかと考えられるそうです。

仏教の教えにまつわる文字


発掘調査見学会

本丸跡地と考えられる場所

発掘調査の見学会が行われ、高台にある場所についての説明がありました。見つかったのは柱の跡。きっちり1.8メートルずつの区切りになっていました。大工の言葉では1けんと言うそうで2棟の入り口と門らしき柱の跡があり、まだまだ調べる範囲が広がると説明していました。来年の調査がどうなるか、気がかりです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。今年の夏にも、発掘調査の見学会があると思いますので、発掘についてわかり次第、再度書きたいと思います。では、また!


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