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人生は修行でしょうか?

今回は、小林正観氏の著書
「幸せな人は知っている「人生を楽しむ」ための30法則」
いう本の内容を紹介します。

努力することや頑張ること、我慢することは生きる上で当然の事と
思っているかもしれませんが、それは本当でしょうか・・・?
著者は、そのようなことが大きな勘違いであると指摘しています。

今回の内容を通して、人生を楽しむための考え方や物事の捉え方を
学んでいきましょう。





〇〇で退屈な人生が生まれ変わる

「人生は修行の場である」とか、「人生は修羅の道である」などと
言う人がいますが、人生というのは辛いものなのでしょうか?
また、努力をして、頑張って、我慢して、歯を食いしばって
生きることが、この世の中を生き抜く上で
当たり前のことですか?

そのように考えることは個人の自由ですが、そのような人生を
過ごしていると、辛く苦しいといったネガティブな感情に
支配されてしまいます。
ですから著者は、「それは勘違い」と断言しています。

それよりもずっと大切なのは人生を楽しむことですから、
同じような境遇にいても、同じような出来事に出会っても、
ある人は辛いと感じる一方で、別の人は笑顔が絶えなかったりします。
同じ境遇で幸せだと感じる人もいれば、不幸と感じる人もいるのは
「モノの見方が違うから」です。

同じ境遇であっても、「楽しかった」と幸せを感じられる人は
楽しみ上手で、幸せを見つけることが上手な人です。
どのような状況の中でも、幸せや楽しみを見つけ出すことは可能なのです。
モノの見方を少し変えるだけで、辛いが楽しいに変わって、あなたの人生は
キラキラと輝き出すことでしょう・・・・

と言っても、いきなりモノの見方を変えなさいとか、
人生を楽しみなさいと言われても難しいかもしれません。
そんな時には今回の内容が役立ってくれます。
本書には、人生を楽しむための30法則がまとめられているので、
この法則に従ってモノの見方をガラッと変えることによって
人生を最大限に楽しむことが出来て、いつどの瞬間でも
幸福を感じられる人に変わることができます。

それではここから、人生を楽しむための法則をいくつか紹介します。







成功も失敗も、全部自分が決めている

幸せかどうか、あなたが成功しているかどうか、
人生上手くいっているかどうかは全て自分がどう感じているか次第です。
周りから見ると可哀そうな境遇にあったとしても、本人が幸せだと
思っていたら幸せだし、逆に周りから見て
「あの人は恵まれているな~」とか、
「お金も地位もあって、家族もいて羨ましいな~」と思っていても、
その人自身が不幸だと思っていれば不幸なのです。

ここで、2人の靴屋さんの話をしましょう。
2人の靴屋さんがある国に行きました。
その国の人たちは、全ての国民が靴を履いていなくて裸足でした。
Aさん:ダメだ、この国では靴が必要ないんだ
Bさん:この国には無限の市場が広がっている

そして1年が経ち、2人はその隣の国へ行きました。
その国の国民は全員が靴を履いていました。
Aさん:みんなが靴を履いているから、この国ではもう靴は売れない
Bさん:この国の人たちは100%靴の良さを知っている

さてどうでしょうか、このエピソードを見れば分かるように、
目の前には同じ状況があったとしても、
否定的に捉えるのか?、それとも前向きに捉えるのか?、
同じ現実であったとしても、捉え方はあなた自身が決めることで、
わざわざマイナスに解釈する必要は無く、自分にとって
楽しく幸せになる方に考えれば良いのです。

客観的に不幸な状況があるのではなく、「不幸だ!」「悲劇だ!」
と思う心があるだけです。
全ては自分で決めているのです。
不幸という名の現象は存在しておらず、そう思う心があるだけです。

幸せというのは、金やダイヤモンドのような絶対的な価値では
ないので、誰もが認める幸せというものは存在していません。
つまり、幸せというのは私(自分)の中だけに存在するのです。

今、目の前にある現象が起こったとしましょう。
その現象について、私が「これは嫌なことだ」と思ったら
目の前の出来事は不快なことになってしまいます。
ですが、あなたが嫌なことだと捉えなければ、目の前の現象は
通り過ぎて、あなたの意識から消えていくことでしょう。

あるいは、楽しいと感じれば目の前の現象は楽しくなります。
繰り返しますが、全てを決めていたのは他の誰でもなく
私(自分)だったのです。
あなたがそう決めなければ、敵も味方も、成功も失敗も、
勝ちも負けも、全部存在していません。






不条理や理不尽も受け入れてみる

生きていれば必ず、不条理や理不尽に遭遇する機会があります。
自分の思い通りにならないことも世の中にはたくさんありますが、
それを受け入れて笑顔で生きていくことが本当の強さであり、
人生を楽しむためには絶対に必要なことです。

社会に出た時に、自分の周りが全部思い通りになっていると
いう人はいません。
「何で自分だけがこんな理不尽な目に合わなきゃいけないんだ」
嘆いていても、みんなそういう目に遭っていますから、
決してあなただけに起こった出来事ではありません。
ですから、「みんなそうなんだ」と笑顔で受け入れてしまえば、
周りの人はあなたのことを見直すことでしょう。

人生に失敗はつきものですから、思うようにいかないことの方が
多いと思います。
そこで、如何に淡々と受け入れながら笑顔で生きていけるかと
いうことが人間の力であり、本当の強さです。
何かストレスを感じることが目の前に起きたとしても、
「まあそういうこともあるよね」という捉え方が出来るようになれば、
人生はとても楽になります。
ストレスを感じていると認識しなければ、そもそもストレス解消を
する必要もありません。


例えば、あなたが家庭で「バカじゃないの!」と配偶者に
言われたとしましょう。

その時に「何だと!自分だって一生懸命頑張っているんだ」
反論してしまうと、腹が立ってストレスになってしまいますが、
「別に、そうでもないですよ」などとニコニコ笑って
流すことが出来れば、問題が後を引かずにとても楽になります。
つまりは、全部受け入れて問題に意識をしなければ
良いということです。

ストレスをサラッと受け流せるようになるには、ある程度の練習が
必要になるかもしれませんが、受け流すことを覚えてしまうと
とても楽です。

目の前で次々起こる現象について、あれこれ感想を言わずに
ボ~っとしている人のことを「無敵」と言います。
敵を何百人倒したから無敵なのではなく、
そもそも敵がいない状態だから無敵です。

様々な出来事に対して良い悪いを決めるよりも、色々な出来事を
面白がって受け入れていく方が、人生は得なのです。
目の前で起こった出来事にいちいち感情を動かされていると、
いつまで経ってもあなたのメンタルは安定しないでしょう。
いちいち反応して自律神経が乱れてしまうと、健康にも影響が
あるかもしれませんから、自分自身のためにも
反応せずに受け入れる練習をしてみましょう。






愛情のある人たちは大切にする

これまで生きてきて、あなたに無償の愛を与えてくれた人が
必ずいる筈です。
そんな人のことを、是非大切にしてあげてください。

例えば、両親はあなたに無償の愛を捧げて
くれたのではないでしょうか。
あるいは、兄弟であってもいいし、親戚でも、友達でも、
恋人であっても良いです。
周りを振り返ってみれば、理由なく無条件であなたのことを
愛してくれた人がいる筈です。

そんな人のことを、本当に大切にしてあげてください。
はっきり言って、今の世の中で無償の愛をくれる人なんて
滅多にいません。
多くの人は人間関係でトラブルを抱えています。
ある人は詐欺に遭ってしまったり、騙されてしまったり、
裏切られてしまうなど、もう人間のことは信じることが出来ないと
思っている人も結構いるでしょう。

この世知辛い世の中で、あなたのことを無条件で愛してくれる人と
いうのは本当に希少な存在ですから、その人はあなたが
最も大切にするべき宝物です。
辛い時ほど、愛情だけで接してくれた人のことをしっかりと
思い出してください。
また、あなたが何かトラブルを抱えてしまった時に無条件で
助けてくれた人というのも、あなたが本当に大切にするべき人です。

逆に、あなたがトラブルを抱えた時に何も助けて
くれなかった人というのは、本当の意味での
人間関係ではありません。
困ったときに助け合えないような人間関係は、
そもそも必要ありません。





人間関係=幸せ

本当の幸せというのは、温かくて愛情に満ち溢れている人に
囲まれている状態です。
多くの人は、「成功すれば幸せになれるんだ」とか、
「お金をいっぱい稼げば幸せになれる」と思っていますが、
その考えは大きな間違いです。
本当に幸せを感じることが出来る環境というのは、
「良き仲間に囲まれていて、そこに自分がいるだけで楽しくなれる」
ような状況なのです。

本当の幸せは自分の目標を達成することではなく、
出世することでもなく、お金持ちになることでもありません。
人と人の間で生きてきて、みんな温かくて愛情に満ちている
人たちに囲まれていることが幸せです。
家族でも、職場の人でも、友達でも恋人でも構いませんので、
自分が好きな人との関係は、これからも維持してください。

私たちは人間関係からしか幸せを得ることが出来ないと
証明されているので、幸せになるために仕事を頑張るのも
大事かもしれませんが、それよりもっと大切な人間関係に
時間とエネルギーを使う方が、長い人生を考える上では
大切なことになります。

大切な人間関係を置き去りにしている人は、もう一度自分の
生き方について考え直してみる良い機会だと思いますので、
私たちが人生で最もやるべきことは
「豊かな人間関係を構築することである」と胸に刻んでください。






目の前の人を大事にするだけで人生は成り立つ

一期一会という言葉がありますが、目の前のことを大事にすれば
人生は成り立ちます。
ここで、あるラーメン屋さんの例を出しましょう。

あるラーメン屋さんは、10日前は10人のお客さんが来ましたが、
5日前は5人になり、昨日は1人しかお客さんが来ませんでした。
今日はまだ誰も来ていないという状況の時に、たまたま1人の
お客さんが入ってきました。

もうすぐ店を閉めなければ(廃業)いけない状況に追い込まれて
いた店主は、その事ばかりを気にしています。
「いつ倒産してしまうんだろう」と考えごとをしながら
ラーメンを出した時に、思わずラーメンに指が入ってしまいました。
それを見て、「親父さん、指が入っているよ」とお客さんが
言うと、店の主人は「大丈夫です、熱くありませんから」



これは笑い話ですが、非常に考えさせられる話でもあります。
ラーメン屋の主人は、お客さんが減ってきたという過去の状況から、
未来の心配ばかりを気にしています。
目の前のことに集中する余裕がなくなってしまっているから、
気を遣うことも、大事にすることも、美味しいラーメンを
出すことも出来ていません。
未来のことを心配する暇があったら、今日来てくれた人に対して
美味しいラーメンを出す方が大事な事ではないでしょうか。

今日来てくれた人に美味しいラーメンを提供すれば、
明日には2人になるかもしれません。
その2人にもまた、美味しいラーメンを出して精いっぱいの
おもてなしをすれば、翌日には4人になるかもしれません。

このエピソードからも分かるように、目の前の人を大事にして、
目の前のやるべきことを大事にするだけで、人生は成り立つのです。
余計なことをごちゃごちゃと考える必要はありませんから、
やるべきことの順番を間違えないようにしましょう。





人生の後半は執着を捨てる

人生の前半戦においては、自分が本当に欲しいものや、
自分が本当にやりたい事、自分が好きなものを求める心が
強いほどうまくいきます。

人生の前半戦で執着を捨てている人もたまにいますが、そのような人は
行動意欲を無くすことに繋がり、頑張って働くことも
出来なくなってしまいます。
様々なことにチャレンジしようと思っていても、ブレーキを踏む
原因となってしまいますので、人生の前半は求める心が従うままに
思いっきり駆け巡ればよいのです。

そして、折り返し地点を過ぎて人生の後半戦に突入したら、
今度はこだわりや執着を捨てていく作業に入ります。
若さや美しさ、気力、体力などは若い頃と同じようにはいきませんから、
このようなところに対するこだわりの心は捨てざるを得ないでしょう。

また、親や配偶者との別れ、子供の独立など、人生の後半は
別れの連続です。
年を取ると、どうしても失うことが増えてしまいますから、
失うものに対して如何に執着しないかということを、
自分の中で考えていく必要があります。

人生の後半戦では執着を捨てる心が強ければ強いほど、
その人の人生は楽しくなります。
年を取るにつれて、だんだんと落ち着いてきたり、
足るを知るようになったり、執着を捨てられるようになっていくことで、
今の人生にも満足できるようになるのです。

これがもしも、年をとっても執着を捨てられなければ、
健康上のトラブルが出てきて体が不自由になってしまった時には、
後悔しか残らない人生となってしまうでしょう。

また、完璧主義も手放していきましょう。
完璧主義というのは、ストレスの原因になります。
そもそも、完璧なことなど世の中には無いのですから、
そんなものを追い求めていると失望する以外の道はないので、
完璧主義というのは人生を自由に楽しんだり、
豊かな人生を送るための障害になります。

そして、他人への期待も捨ててしまいましょう。
若い頃は「他人からの期待に応えなきゃいけない」と思って
頑張ってきたかもしれませんが、人生の折り返し地点を過ぎれば
自分の価値観に素直に従って、なるべく我慢しない生き方の
重要性を認識していきましょう。





皆さんも普段からお金を節約して日常生活を行っていると思いますが、
自分の人生で一番たくさんのお金を持っている時期は
いつ頃だと思いますか?

・・・・・・

正解は、「死ぬとき」だそうです。

老後の不安が大きすぎるあまりに、お金を使わないようにして
貯めていき、仕事を引退したら今度は年金まで貯めていくという人が
多いので、結局そのままお金を使わずに死んでしまうということです。

お金をあの世に持っていくことは出来ませんから、
しっかり元気なうちにお金を使って大切な思い出を作ったり、
楽しい体験をしておけば良いと思います。




終わり

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