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予定外・想定外で綺麗な景色に出会えることもある ~撮影旅行よもやま話集~

 これは、賞与のほとんどをカメラ・レンズ・レンズフィルター・三脚といった撮影機材に使い、毎月の給与も生活費と月3万円の貯金を除き、ほとんどがフイルム代・現像代・プリント代に消えていった、若かりし頃のお話です。

 写真仲間達との撮影旅行は、掛かった高速道路料金・有料道路料金・燃料費等が人数割りとなるため、以外と安価に出かけることが出来ていました。

 しかし、一人だけでの撮影旅行では、全部の費用を一人で支払うため、結構な出費金額となってしまいます。

 小生は、幸いにも超低燃費なコンパクトカーに乗っていました。

 だから、会社から支給される通勤費で、距離にもよるが月に1~2回程度の撮影旅行であれば、ガソリン券の支給分で賄えていました。

 当時はガソリン券として現物支給されていて、通勤距離に対してリッター14キロで計算していたらしい。

 小生のコンパクトカーはディーゼルターボで、リッター20キロほどは走ったために、現物支給分が余るほどの余裕があったのです。

 そうなると、一人で撮影旅行に出かけるときの難点は、高速道路料金・有料道路料金となります。

 余分なお金が無いから、支出を抑えるために、時間は余分にかかっても、節約で一般国道を走ることになるわけです。

 その日は一人で、一般道路を利用して夜中に走り続け、早朝には精進湖湖畔で日の出の富士を撮影でした。

 その後は忍野で古民家と富士を、山中湖湖畔では湖面に映り込む逆さ富士を撮影。

山中湖の逆さ富士

 山中湖の駐車場で数時間数時間の仮眠をしたの後、また一般国道で帰宅の途に就いたわけです。

 夕方に浜名湖の弁天島に差し掛かったとき、夕陽が後数十分で沈む状況の綺麗な景色だったので、休憩がてら弁天島の有料駐車場に車を入れました。

 駐車場で車を降りて眺めると、望む角度によっては弁天島の鳥居の中に夕陽が沈む風景となることが分かったため、どの位置で撮影すればより綺麗な景色になるかを探してみることに。

 残念なことに富士山の撮影でフイルムを全て使い果たしていたため、この日は撮影できませんでした。

 35mmのネガフイルムと違い、120のリバーサルフイルムは、スーパーやコンビニなどでは売っていません。

 それなりのカメラ店に行かないと、120のリバーサルフイルムは売っていないので、急には用意できないのですよ。

 後日この場所でリベンジ撮影するこを心に決め、綺麗な景色を夕陽が沈み終わるまで、のんびり眺めていました。

 小生以外にも30人ほどが鳥居の中に沈む夕陽を、撮影したり絶景レベルの景色を眺めていましたね。

 後日のリベンジ撮影では、鳥居に沈む夕陽の前を偶然にも漁船が通過するラッキーもあり、とても素敵な風景写真を写すことが出来ました。

 たまたま偶然ですが、このとき会社の総務部長から「勤労青少年の写真コンテスト案内が会社に届いているから、一度出品してみないか」との声かけがあったのです。

 総務部長の要望に応え、リベンジ撮影した、鳥居に沈む夕陽の写真を出品したら、有り難いことに〇〇新聞社賞を受賞することとなりました。

 〇〇新聞の朝刊に、小生の写真が掲載されていたのは、懐かしい良き思い出です。

弁天島の鳥居に沈む夕陽

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