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[16][Mr.Children]深海

Mr.Children好きなんですよ。
えーと、学生時代は全く聴かなかったんですけどね。学生時代はビジュアル系ばっか聴いていて、売れてるバンドとかトップチャート常連の方々の音楽って聴かなかったんですよね。
テレビで流れるヒットソングは無意識に聴いてはいたんですけどね。正直、あまり興味がなかったんですよ。
22歳くらいだったかな〜。ギターロックみたいのがやたら流行ったんすよ。
それこそBUMP OF CHICKENとかASIAN KUNG-FU GENERATIONとかがバーン!と出てきた時かな。その時はメジャーデビューしたくらいのLUNKHEADが好きでめちゃくちゃ聴いてたんすよ。LUNKHEADの歌詞が好きだったんすよね。
BUMP OF CHICKENの文芸学的な歌詞も好きだったんすよね。それで当時、BUMP OF CHICKEN好きな知り合いとかいて、結構みんなMr.Children聴いてたんすよ。
それで[シフクノオト]っていうアルバムを買って聴いてたんすよ。その流れで、桜井さんの書く歌詞が気になるようになったんすよね。
昔からMr.Children=爽やかお兄さんってイメージだったんですけどね。

[シフクノオト]を聴いて思い描いていたバンドとはいい意味で違って、Mr.Children=ロックなんだなーって思ったんですよね。ギターが歪んでるとかじゃなくて、桜井さんの書く歌詞がロックだなーって。
そこから掘り下げていく感じで。。。。
そこで出会ったのが[深海]なんですよね。
リリースされた時は小学生とかなんですよね、わたくしが。なぜが、シングルカットされた[マシンガンをぶっ放せ]は買ってたんですよね笑
テレビで流れてて、シンプルにかっこいいなーって思って買ったんだったわ。
そのくらい普通にMr.Childrenの音楽ってテレビとかで流れていたんだよね。






[1]Dive 
オープニングSE的な扱いで、水の中にいるような効果音が印象的ですね。
[2]シーラカンス
1曲目から暗く始まるんですよね。シングル曲みたい曲を期待するファンの皆様をいきなり突き放す踏み絵のような曲ですね。ある意味、このアルバムのテーマにもなっている楽曲です。この曲大好きなんですよね。マイナー調のアコースティックギターから、囁くように始まって突然歪んだエレキギターが入ってロックバンドの顔出すんですね。
そして、間奏からシャッフルになったりと歌詞も相まって不思議な感覚の楽曲。
「左脳の片隅で君を待ってる」とか軽く天才だよなぁ。
シーラカンスは生きる化石とか色んな話があるんですけど、深海魚なんですかね。
[3]手紙
アコースティックギターとピアノがメインの、しっとりバラードです。この曲も好きなんですよね。


[4]ありふれたLove Story~男女問題はいつも面倒だ~
現実的な視点でありふれたラブストーリーを皮肉る楽曲ですね。シングル曲ではあまり見られない感じの世界観なんですよ。Mr.Childrenってシングルとアルバム曲で表現の幅がめちゃくちゃ広いんですよね。スピッツとかもそうなんですけど、シングル曲ってあくまでもシングル曲で、バンドの持つ本質的な部分はアルバム曲にあるんすよね。
Mr.Childrenにしてもスピッツにしても本質的な部分はロックなんですよね。
[5]Mirror
人気の曲ですね。やっと世間が思うMr.Childrenが顔出す感じですね。もちろん好きな曲です。
歌詞の最後が「そう願う 今日この頃です」で終わるんですけど。2曲目の[手紙]って曲では[かけがえのないものに気付くこの頃です]って歌ってるんですよね。こういう感じで、アルバムを通して関連性みたいのがあるのも好きなんですよ。
[6]Making Songs
特にないです笑
[7]名もなき詩
もう名曲中の名曲ですよね!!Mr.Childrenって日本語で歌う事に凄くこだわってるんだなーと思わされる曲ですね。この曲って曲の構成がめちゃくちゃ凄いんすよ!普通ってAメロBメロサビみたいな感じのメロディーパターンじゃないですか?
でもこの曲って
Aメロ「ちょっとぐらいの汚れ物ならば〜」
Bメロ「苛立つような街並みに〜」
サビ「あるがままの心で〜」
Cメロ「絶望、失望〜」
Dメロ「成り行きまかせの恋に落ち〜」って感じでメロディーパターン多いすよね。さらにラスサビ前で半音上がったりと曲の展開とか構成が面白いんですよね。この流れの曲って最近ではほとんどないんですよね。ここ最近の売れてる曲って曲自体も短かったりとか、そもそもイントロないとか笑
音楽そのものが手軽に聴ける時代に流行る音楽と、CD買わないと聴けない時代で流行った音楽ではやっぱなんか違うんだよなぁ。凄く大事に聴いてたなぁ〜。まぁ〜サブスクとかもあったりで音楽の聴き方とかが変わってきてはいるとは思うんですけど、こういったアイデアだったりとかアレンジの工夫とかも気付くと楽しいんだよねぇ。最近の流行りの曲はあんまり知らないからな〜笑
[8]So Let′s Get Truth
もうあれですよね!長渕剛さん風の社会風刺バチバチのアコースティックナンバーですね。
こういった曲を聴くと桜井さんって精神性はめちゃくちゃロッカーなんですよ。
[9]臨時ニュース
臨時のニュースなんですね笑
[10]マシンガンをぶっ放せ
この曲も社会風刺や皮肉る感じのナンバーですね。何気にシングルカットされてるんですよね。この曲のカップリングの旅人は死ぬ程聴いたなぁ笑
タイトル的には今の時代ではアウトなんですよね笑
だからこそ、今を生きる若者には聴いて欲しい曲ではありますね。てか、このアルバム自体を聴いて欲しいですね。当時、トップレベルに売れていたバンドがリリースしたという背景だったり、今の時代では出来ない表現がこのアルバムには詰まってるんですよね。
[11]ゆりかごのある丘から
ぶっちゃけた話、この曲がこのアルバムで1番好きなんですよ。最初は分からなかったんですけどね。
聴いてたら、感動してね。聴き終わると映画を1本見終わったような気持ちになるんですよ。
曲の尺も長いんですよね、確か7分とか9分とかかな。。ギターの音とか、物凄くドライな感じで好きなんですよねぇ。
まぁ〜あとは歌詞もそうなんですけど、桜井さんの表現力に引き込まれるんですよね。
この曲で手紙って歌詞が出てくるんですけど、これも2曲目の[手紙]との関連性を感じるんすよねぇ。
あとサックスの音色が良いんですよ!
Mr.Childrenってバンドなんですけど、バンド以外の音も入ってくるんですよね。小林武史さんのキーボードとかもあるんですけど、この曲はサックスがある事でドラマチックで大人な雰囲気になってますね。いやーでもホントに知らない人がいたら、この曲は聴いて欲しいですね。言葉一つ一つが切ないんですよね。振られて切ないとか、そんなレベルじゃない切なさがこの曲にはあるんだよなぁ。
[12]虜
大人なミディアムロックナンバーですね。イントロのギターが思いっきり歪みまくってるんですけど、鍵盤がある事でオシャレな感じ。ファズってこうやって使うとかっこいいんだよってお手本のようなギターフレーズですね。
物凄く陰湿な雰囲気から始まって最後の方が妙に明るく壮大なゴスペル風なコーラスが入ったりと不思議な感じなロックナンバーです。
[13]花-Memento Mori-
シングルになった曲ですね。
この曲って物凄くリアルな事を歌いながら、応援してる感じなんですよね。メメントモリって[死を思え]みたいな意味なんですけど、死を思うのと同時に生きる事を思わせてくれる曲ですよね。
[14]深海
アルバム最後を飾る曲です。ピアノでしっとりと始まり、海の底で歌ってるようなエフェクトがかかってます。ここでも1曲目と同じように「シーラカンス」と歌われます。シーラカンスというのがこのアルバムの象徴なんですよね。
歌詞が深いんですよね。
「連れてってくれないか」
「連れ戻してくれないか」
「僕を 僕も」と歌われてるんですよね。
「今じゃ死にゆくことさえ憧れるさ」
「僕の心の奥深く 深海で君の影揺れる」とか気持ち的にギリギリな感じなんですよね。
このアルバムって当時の桜井さんの気持ちが真空パックされてるような作品なんですよね。
やりたい音楽と求められている音楽の狭間でもがいてる姿がこの[深海]というアルバム、そして最後の[深海]という曲には詰まってるんだよなぁ。

こんな感じで[深海]という作品について少し書いてみました。
このアルバムはきっと邦楽史に残るレベルの名作名盤だと思うんですよね。桜井さんの書く歌詞一つ一つにしてもバンドのアレンジにしても物凄く尖ったアルバムなんですね。
世間が思うMr.Children像というのとは掛け離れた音楽なんですけど、わたくしには間違いなくこれMr.Childrenの作品なんですよね。寧ろ、このアルバムが無かったらこの先にリリースされた沢山の名曲は存在しなかったんじゃないかなーとさえ思いますね。ファンにとっては踏み絵のようなアルバムですが、間違いなく名盤ですね。

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