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転機をどう考える ステップ3

転機はあらかじめ決まっているわけではなく、常に存在しているというのがシュロスバーグの考え方でもあります。
そして、それを3つのステップで乗り越えろといっています。
ステップ1 変化を見定める ステップ2 リソースを点検する

そして今回お伝えするのがステップ3 受け止めるです。

<ステップ3>受け止める

・転機を乗り切るための戦略を立て、そのためのリソースを強化する
・行動計画を立てる
・変化を活かす―変化に対する選択肢、理解、主体性を充実する

転機に直面したとき、人は何をしたらよいのでしょうか。
ステップ2でお話した、リソースの点検(4つのS)について振り返ってみます。
1.状況(Situation)
・その転機はどの程度のものか、決断すべき時なのか?
・その転機は今の、そして今後の生活をどう変えるか考えてみたか?
・その転機は予定していたものなのか、タイミングは良いのか悪いのか?
・転機に対するコントロールはできるのか?
2.自分自身(Self)
・転機となるような出来事に直面するとき、自分は奮起して立ち向かうタイプか、途方に暮れるタイプか?
・自分自身を理解しているのか
・自分は本当に転機を考えているのか?
3.支え(Support)
・この転機において周囲から自分に必要な好意、肯定、援助がそれぞれ得られるだろうか。
・配偶者や、親密な家族や友人、同僚・協力者・隣人・組織、他人、制度などからサポートを受けることができるか?
4.戦略(Strategy)
・転機をつくり変える戦略を持っているか。
 交渉する、アドバイスを求める、自分を主張する、ブレーンストーミングで別の道を拓く等
・転機に向けてリハーサルをする、転機のプロセスに当てはめて状況をとらえることができているか。
・転機に際し困難を予測したとき、ストレスを難なく処理できるか

転機を受け止めるためには、上で述べた「リソースの点検」を行い、それに基づいた行動計画を練り、必要に応じてそれを実行していく必要があります。そしてこれらが上手く稼働した場合、たとえ時間がかかったとしても、人は自らに訪れた転機を受け入れることができるようになるといえます。

転機のど真ん中にいるとき、人は非常に思い悩み、疲弊します。
しかしどのような形であっても、その転機はやがて終わりを迎えます。
この「転機の終わり」を迎えて初めて、人は自らの人生に転機が起きたことを受け止められるようになるのです。

変化を克服する「行動計画」を立てましょう

「行動計画」とは、自分の戦略と4つのSを組み合わせることです。
それによって変化の苦しみをやわらげ、問題を解消又は解決し、不利な点をも有効なリソースに転換できることができます。

・「低い」「足りない」と自己評価したSを改善するために、なにをしたほうがいいか。その場合どの戦略を用いればよいか。
まずは改善策を考える。その場合どの戦略が適しているか。
・転機で生じた自分の気持ちを、読書、祈り、ジョギング、セラピーなどで処理していくことが出来るか。それとも何もしないでおくほうが良いか。
・変化を活かしてみることはできるか
「変化を活かす」というのは、仕事、家、パートナーといった具体的なもののことではなく、転機を通して自覚できた、自分の対応力や処理能力、克服する能力などのことです。

仕事柄、転機(特に退職時)を上手く乗り越えて、変化を有効に活かしている人達に接することが多くあります。
その成功の背景にはいくつかの特徴があるようです。
それは、自らを客観的にみられるタイプで、豊富な「選択肢」と「知識」を持っている。そして何より「主体性」「実行力」のある人です。
また変化を楽しんでいる人も、成功しているように思えます。

人生に幾度となく訪れる「転機」
慌てることなく、リソースをじっくり考えて、受け止めてみましょう。


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