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転機をどう考える ステップ1

転機とは

人生には幾度となく転機が訪れます。
自らが選んだ転機もあれば、自分の意図したところではなく起きる転機もあります。
例えば入学、就職、結婚、離婚、転職、引っ越し、失業、本人や家族の病気など・・・
人生の節目というほどでなくても、ビジネス上で考えれば昇進、昇格、異動なども転機と言えるでしょう。
また上司が変わったという出来事も、転機と言えるかもしれません。
そのたびに人は思い、悩みます。
もちろん私も転機に際し、選択を迷ったり、やってきた転機を受け止めるために悲しんだり悩んだりしてきました。

どんな転機でも、「見定め」「点検し」「受け止める」ことで必ず乗り越られる、と言う人がいます。ナンシー・K・シュロスバーグです。

シュロスバーグは、出来事そのものではなく、それをどう受け取り、どう対処していくかが重要であると説いています。

選職社会」転機を活かせ―自己分析手法と転機成功事例33』

シュロスバーグは、誰もが経験する「転機」について着目し、

転機によるマイナスの影響を最小限に抑えられるよう、
転機に論理的に対処することが大切

として転機を乗り越える方法を体系化して、提案しています。
シュロスバーグの提案に基づき、私なりに転機を理解するための構造を説明します。

ステップ1「変化を見定める」

・自分の転機を認識する

どういう転機か
自分の役割、日常生活、考え方、人間関係 はどう変わったか
今どういう段階にいるか(転機の過程)を考えてみましょう

「転機を見定める」ことは、転機を識別すること、転機のプロセスを理解するということです。

シュロスバーグは転機を次の3つのタイプに分けています。(転機の識別)

「予測していた転機」

「予測していなかった転機」

「期待していたことが起きなかった転機」

上記3つの転機を、「自分で選んだ転機」「突然の転機ー予期せぬことが起きるとき」「予期したことが起きないとき(ノンイベント)」といった表現もしています。
予期しないこととしては、予定していた会社に入れなかった、コロナ禍で
予定していたイベントが行われないなどが挙げられます。

シュロスバーグによると大切なことは、イベントやノンイベントそのものについて考えることでなく、起こったことによって『人生がどんなふうに、どれくらい変わるのか』を理解することであり、またそれに対して『どう対処すればいいのか』を理解することである」と述べています。

転機とはある時点だけの出来事ではないのです。転機がはじまった(訪れた)ころの気持ちと、その後の気持ちとを眺めてみれば、転機とは一時点だけの出来事ではなく、「開始」「中間」場合によっては「結末」まである物語のプロセスと言えます。

次回は転機を乗り越える方法

ステップ2「リソースを点検する」

について詳しくお伝え致します。


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