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【シリーズ:ザ・マネジャー①】マネジャー新必読書が登場

今回から数回に分けて、マネジャーもしくはマネジャーに今後なるだろう皆さんに絶対読んでもらいたい本の紹介と、その本を通じて考えたことをシェアしていきたいと考えています。
その名も【シリーズ:ザ・マネジャー】。スタートです。

ご紹介する本

今回ご紹介する本は、「ザ・マネジャー 人の力を最大化する組織をつくる ボスからコーチへ」です。

クリフトン・ストレングス(旧:ストレングス・ファインダー)、書籍「さあ、才能に目覚めよう」でおなじみのGallup社から出た日本語版の新刊です。

 この本の内容は大きく5つのブロックに分かれています。

Ⅰ 戦略を立てる
Ⅱ 組織文化を作る
Ⅲ 採用のためのブランドを確立する
Ⅳ ボスからコーチへ
Ⅴ これからの働き方
ザ・マネジャー 人の力を最大化する組織をつくる
ボスからコーチへ

どれも魅力的なテーマばかりですよね。

マネージャーの新必読書?

初めに断言してしまいますが、この本は私が仕事をする上で常に側に置いておきたいと思える、私にとっては最高の一冊で、マネジャー新必読書と考えています。

そう言える理由はいくつかありますが、最も大きな理由は「組織の成功はマネジャーの質にかかっている」と言い切っている点です。
これまで沢山のビジネススキルやマネジメント系の本を読んできましたが、ここまで明快に「マネジメントがKey」と言い切ってくれている点はかなり特徴的です。

ひずみが生じている現代

今、世の中は近年稀に見る混沌の中にあるといってもいいでしょう。新型コロナウイルスの全世界的な流行、世界各地で起きている政治的な衝突、経済問題、食糧問題、エネルギー問題、環境問題。本当に問題だらけの世の中です。未来に希望を見い出せない、閉塞感満載の雰囲気が漂っています。

一方、目まぐるしいスピードで様々な技術が進化しており、私達の生活は過去とは比べられないほど便利になりました。スマートフォンで生活の大半の活動をまかなえるようになりましたし、AI等の進化によりこれまで出来ていなかったことが簡単に実現できるようにもなってきました。

しかし、便利になる一方で、対面での人との繋がりの希薄化や便利すぎる事による不便さ(例:オンライン上での過剰な繋がり など)が生じているのではないでしょうか。これはまさに「ひずみ」であると私は感じています。

時代や価値観は変化してるのに、マネジメントは変化してない?

上記のように目まぐるしく変化する現代において、全くと言っていいほど変わっていないものがあります。それは様々な職場で実践されているマネジメントです。
本の中ではこの30年マネジメントには大きな変化がないと断言されています。

ウェルビーイングやDEI(多様性)など、「どう生きるか」というテーマに人間のマインドがシフトしてきているのにも関わらず、人生の大半を占める仕事におけるマネジメントが変化に適応できていないのです。

これは自論ですが、仕事においては「何をするか」よりも「誰とやるか」が最も重要であると私は考えています。

なぜなら、希望通りの企業に入社してやりたい仕事ができていても、一緒に働く人達と共にワクワクできなければ仕事に前向きに取り組むことはできないですし、
逆に、その時は希望してないテーマだったとしても、一緒に働く人たちによっては、前向きに取り組めたり、ワクワクできるところを見つけたりできるはずだからです。

一緒に働く人の中でもとりわけ、キーパーソンとなるのはマネジャーです。

チームのエンゲージメントにおける要因の70%は、マネジャーによって決定されます
ザ・マネジャー 人の力を最大化する組織をつくる
ボスからコーチへ

と本の中でも述べられています。

時代の変化に合わせてマネジメントのあり方も変化をしていかなければならないのですが、我々の周りでは従来のマネジメントから抜け出せていないマネジャーが溢れかえっています。皆さんの周りはいかがですか?

「自分が受けていないマネジメントは、自分のメンバーには出来ない」とか「自分のときはもっと大変だった」というマネジャーのコメントが聞こえてきそうですが、それではダメなのです。
時代に合わせたマネジメントのあり方を学び、それを実践し、失敗を繰り返しながら新時代のマネジャーに”なっていく”のです。

いま、職場で起きている6つの変化

以下の6項目は書中からの引用ですが、従業員が求めているこれらのことを満たすのは誰かを考えてみてほしいのです。

1.ただ「給料」をもらうために働くのではなく「目的」を求めている
2.仕事に「満足度」ではなく「成長」を求めている
3.指揮系統型の「ボス」ではなく「コーチ」を求めている
4.「年1回の評価」ではなく「継続的な会話」を求めている
5.「弱み」だけでなく「強み」に注視してくれることを求めている
6.仕事とは、単なる「仕事」ではなく「人生」そのものである
ザ・マネジャー 人の力を最大化する組織をつくる
ボスからコーチへ

CEOですか?人事ですか?

6つの変化に対応していくのはマネジャーなのです。

ここまで、「マネジャー」という言葉を使ってきましたが、マネジャーは管理職と同義ではありません。過去は許されたかもしれませんが従業員を管理するだけであれば、今の世の中においてはマネジャーを名乗ることは出来ないのかもしれません。マネジメントはスキルです。

世の中のマネジャーとメンバーと共に考えていきたい

これから数回に分けて、この本の内容紹介と私の考え、それを踏まえた提言を書いていこうと思います。noteを通じて世のマネジャーやメンバーの皆様がマネジメントについて考えるきっかけを提供していきたいと考えています。

さて、今回のnoteは選んだ本の簡単なご紹介と、私がマネジメントのあり方を考えていきたいという宣言の回となりました。次回は、2つのテーマについて詳しく触れて行きますので、お楽しみに。

Ⅰ 戦略を立てる
Ⅱ 組織文化を作る

【シリーズ:ザ・マネジャー】アーカイブス


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