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finalvent読書会D 会場

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メインの読書会とは別のコンセプトで読んだ小説で、なんとなくおすすめする小説を扱います。おもに、現代日本の小説。
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記事一覧

橋本治『「三島由紀夫」とはなにものだったのか?』

橋本治『「三島由紀夫」とはなにものだったのか?』を読んだ。面白かった。橋本治という人は天…

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8か月前
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『豊饒の海』の基本構造メモ

井上隆史の関連書を読み、また、『豊饒の海』の読後感も見つめながら、この基本構造についてメ…

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9か月前
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井上隆史『三島由紀夫 幻の遺作を読む』 『「もう一つの日本」を求めて』を読む

『豊饒の海』の簡易な研究書として、井上隆史『三島由紀夫 幻の遺作を読む』と 『「もう一つ…

finalvent
9か月前
1

なぜ「豊饒の海」なのか?

なぜ「豊饒の海」なのか? この単純な問いに答えた評論を私は知らないか、あるいは、私がまっ…

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9か月前
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finalvent 読書会 D 三島由紀夫『暁の寺』『天人五衰』を読了

この間、感冒となり比較的安静にしていたが、気力を戻しつつ、三島由紀夫『暁の寺』『天人五衰…

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9か月前
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finalvent 読書会 D 三島由紀夫『奔馬』を読んで

昨日、三島由紀夫『奔馬』を読み終えた。読後すぐの感想を書こうと思ったら、ノーパソが電池切…

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9か月前
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映画『春の雪』を見た

原作も読んだことだし、宇多田ヒカルの歌も含めて、以前から気になっていた映画『春の雪』を見た。ストリーミングがないのでDVDを購入した。 冒頭で殴られたような印象を受け、これはもう見るのをやめるかなと思ったが、映像がきれいだったので見続けることができた。文学作品と映像作品は別ものなのだから、違いはあるのは仕方がないし、こういうふうに脚本を持ってくる理由も理解はできる。それにしても、原作からテーマと文体を除去して映像化するとこうなるしかないのだろう。 ストーリーは微妙に違い、

finalvent 読書会 D 三島由紀夫『春の雪』を読んで

finalvent 読書会もお休み的な雰囲気かもしれないが、個人的には、この間、三島由紀夫『春の雪…

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9か月前
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finalnvent読書会 D 三島由紀夫『春の雪』を始めます。

このfinalvent読書会Dは、日本の戦後文学で主要な作品で、個人的に読みたい、また、読み直した…

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10か月前
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finalvent読書会 D 田中小実昌・短編集『ポロポロ』 を読み終えた翌朝

文学的な作品は、私の場合、読み終えてから眠り、翌朝、読後とは少し異なる印象を形成すること…

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finalvent
11か月前
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finalvent読書会 D 田中小実昌・短編集『ポロポロ』 、『大尾のこと』。そして読了。

finalvent読書会 D 田中小実昌・短編集『ポロポロ』の最終の『大尾のこと』を読み終えた。これ…

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11か月前
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finalvent読書会 D 田中小実昌・短編集『ポロポロ』 、『鏡の顔』と『寝台の穴』

finalvent読書会 D 田中小実昌・短編集『ポロポロ』 、『鏡の顔』と『寝台の穴』を読む。短編…

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11か月前
4

finalvent読書会 D 田中小実昌・短編集『ポロポロ』 、『岩塩の袋』と『魚撃ち』

finalvent読書会 D 田中小実昌・短編集『ポロポロ』を読んでいるのだが、なかなかにして、怖い…

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11か月前
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finalvent読書会 D 田中小実昌・短編集『ポロポロ』 表題作と『北川はぼくに』

田中小実昌・短編集『ポロポロ』の表題作と二作目の『北川はぼくに』を読んだ。短編ということもあって読み通すことには、なんら困難もない。比較的短時間に読めるのだが、まず、『ポロポロ』に衝撃を受けた。そして、『北川はぼくに』でさらに衝撃を受けた。文学作品を読んで衝撃を受けることはあるが、これまでに経験したことのない種類の衝撃だった。表現がおかしいのは自分でも理解しているが、発狂しそうになった。自分の理性や読解力が狂っているんじゃないかと思った。ネットでざっと見渡せる範囲の、この二作

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