【番外編】最近の話題から
カバー写真は、ちょうど40年前(1984年)の4月6日に撮影した、国鉄両毛線・前橋駅、旧駅舎の最終日の様子です。
翌7日(土)から仮設の橋上駅舎での営業が始まり、旧駅舎は2ヶ月も経たずに姿を消しました。
相変わらずネガフィルムの読み取り作業は進んでおらず、我ながら弱ったもんだと悩んでおりますが、そうこうしている間も、旧前橋駅に関した話題がいくつか集まりましたのでご紹介します。
前回の投稿でご紹介しました、街なかの「アーツ前橋」に於ける「前橋の美術2024-やわらかなバトン-」展に、地元の前橋工科大学の皆さんが制作した、旧前橋駅舎と駅前の噴水の1/100の模型が展示されていましたので、見学のため訪問してきました。
3月24日・30日の2回、JR両毛線を10年ぶりに蒸気機関車が走る、と言うことで、初回の24日は新前橋駅付近で撮影するため、途中「内藤分ステーション跡」(日本鉄道時代の前橋駅跡)の石碑がある、石倉町一丁目交差点を久しぶりに訪ねたところ、個人宅の敷地に展示されていた動輪のモニュメントと説明板が、交差点脇の広場に移されていました。
下はモニュメントの完成を報じる、当時のネット記事です。
前橋駅に関する掘り出し物はないものか、と時折ネットオークションやらフリマサイトを覗いていますが、先日は「前橋駅高架化完成記念」と題した商品が出品されていて、よく見る国鉄の記念切符の類いではなく、前橋郵便局の台紙であることに気づき、多少競り合いましたが、どうにか入手することが出来ました。
図柄は毎度おなじみの新駅舎(南口)のイラスト、二つ折りの台紙を開くと、左側に旧駅舎の写真があります。
よく見ると駅名の看板が大きく東側に移動し、出入口に告知板が見えることから、カバー写真と同じ頃の撮影と思われます。
下は既に紹介しています、国鉄が販売していた記念の切符とオレンジカード。
JR両毛線を10年ぶりに蒸気機関車が走るイベント、2回目の30日はJR前橋駅前に出かけてみました。
次回は何年後に走るか分かりませんが、その頃には駅前に高層マンションが建ち、駅前ロータリーから列車が見られなくなると考え、かつて噴水の中央に建っていた「建設と平和の像」と組み合わせた撮影を試みました。
手前に信号待ちのバス・タクシーが入ることなく、2人の像に見送られて発車するイメージの撮影が出来ました。
下はフリマサイトに出品されていた「下敷」、よく見ると右端の中段に前橋駅が掲載されています。
「国鉄・鉄道建築協会」なる団体が、宣伝活動イベントで配布したものと想像しますが、ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示ください。
全国数多ある国鉄駅から選ばれた20駅に、前橋駅が含まれていた(しかも隣は天下の東京駅!)とは、なんとも誇らしい限りですが、軽井沢駅・奈良駅・大社駅は移築保存、国立駅・東京駅は復元(復原)(原宿駅は作業中?)され現在に至っているのに対し、前橋駅は下敷が制作された翌年に解体、予備校運営会社が建築部材を引き取り、郊外に移築を計画していましたが、その後同社の経営難から頓挫、部材は散逸してしまいそれっきりと悲しい限りです。
昨年の正月早々、駅前の噴水と共に旧駅舎を復元させる話が持ち上がり、期待していましたが、その話もその後どうなったのか、先日の市長選以降、とんと聞こえてまいりません (;´д`)
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