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【脳科学と映画】その10 多重人格

タイムトラベル映画大好きのりゅうさんです。

脳科学と映画シリーズ。今日のテーマは「多重人格」です。

「多重人格」は脳科学的には「解離性同一性障害」(Dissociative Identity Disorder : DID)と呼ばれています。

解離性同一性障害は、一人が二つ以上の異なる人格を持つ精神障害です。この障害は、極度のストレスや外傷的な出来事を背景にしていることが多く、特に幼少期のトラウマに関連していることが多いようです。

「解離性同一性障害」の主な特徴にはいかのようなものがあります。

アイデンティティの分裂
最も顕著な特徴は、個々の異なるアイデンティティ(アルター)の存在です。これらのアルターはそれぞれ独自の名前、性格、時には異なる声や体の動きを持ち、異なる記憶や行動パターンを示すことがあります。

記憶の欠如(健忘)
一つのアイデンティティが前面に出ているとき、他のアイデンティティの活動や経験に対する記憶が欠如することがあります。このため、時間の喪失感や断片的な記憶に悩まされることが一般的です。

解離性同一性障害」の脳科学的な解釈としては、まだ不明な点が多いですが、前頭葉と側頭葉の活動の異常が指摘されています。これらの脳領域は、自己認識や記憶の整理、感情の調節に重要な役割を果たしており、この症状と直接関連している可能性があります。

「解離性同一性障害」を扱った映画も数多くありますが、エンターテインメントを追求するあまり、しばしば誤解や偏見の源ともなっています。

例えば、ほとんどの映画では、多重人格を持つ人物が極端な暴力的行動を取るように描かれていますが、実際には「解離性同一性障害」の患者が他者に暴力を振るうことは稀で、むしろ彼ら自身が虐待の被害者であるケースが一般的です。

多重人格を扱った作品としては、

『ジキル博士とハイド氏』(1932) 善と悪を分離する薬により温厚な紳士の顔と凶悪な殺人鬼の顔を持つことになった医師の末路

『サイコ』 (1960) 風呂場の殺人シーンは映画史に残る名場面ですね

『スプリット』(2017) 監禁された少女の運命

『ファイトクラブ」(1999) 暴力の魅力に目覚めた主人公

『B/B』(2020) 12の多重人格を持つ少女と、父を何者かに殺された少年の奇妙な交流。

など色々あります。

りゅうさんでした。

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