8月って楽しいね
どうも、8月31日に死のうと思っている男です。
だってその日は僕の誕生日だからね。歳をとったその日に消えるなんて、なんだかロマンチックじゃないか。
ということで8月も半ばを迎えている。
今日は13日だから、多くの人が墓参りに行くだろう。僕も行く予定だ。
お墓の中にいるお爺ちゃんとお婆ちゃんは今の僕を見て、どんな言葉をかけるだろう。
きっと優しく微笑んでくれるだろうな。
全てを悟ったような顔して、僕を眺めていそうだ。
しかし、死を覚悟した今年の8月はとっても楽しい。
今まで過ごした8月の中でもトップクラスに予定が詰まっていた気がする。
まず前半は、親友が経営している飲食店の手伝いをした。
青森はねぶた祭の時期になると、大量の出店が街に繰り出す。親友のお店も出店を出すということで、僕は短期アルバイトととして沢山の接客をした。
これがもうとにかく楽しかった。
自分なりに”祭り用のテンション”になって、老若男女問わず接客をした。
ありがたいことに僕は多くの人から気に入られた。みんな優しいね。
「お兄さんありがとう!」とか「また来るね!」と言われる度に心が満たされていくのを感じた。
大袈裟かもしれないけど、他人の笑顔を作るために生きてる気さえしてきた。
浴衣を着た綺麗なお姉さんと連絡先を交換したくもなった。しなかったけど。
小さい子供とも仲良くなれた。
その子たちは僕が発する言葉に対して、過敏に可愛く純粋に反応をしていた。
合計で3日間来てくれたんだけど、最終日には「また来年ね」なんて言われてしまった。
「こいつやるな~」なんて感じたものだ。
純粋に僕と会いたがってくれる人がいる。なんと幸せなことだろうか。
養子にしたいくらい可愛かったな。
約1週間の祭を経て、とても疲れた。
この馬鹿げた暑さの中、毎日夜中近くまで働いていたのだ。そりゃ疲れるのも無理はない。
みんなみんなお疲れ様だね。素敵な夏の思い出をありがとう。出会った人全員愛してる。
祭りが終わってひと段落…かと思いきや、そのあと僕は友人と出かけたりご飯を食べた。
ちなみに髪色もガラッと変えた。しかもめちゃくちゃ似合ってるの。んふふ(美容師さんありがとう)
なんか分からないけど、とにかく人と会いたかったのだ。
ありがたいことに僕の友人は皆いい人だ。
「この人はあまり仲良くない」みたいな知り合いがいない。全員とサシで飲める。………多分。
昨日も夜遅くまで、というか今日の朝方まで飲んでいた。
他愛もない話をして、何回しゃべったか分からない昔話をして、いつもと同じように大笑いをする。
楽しい。この時間がもっと長く永久的に続けばいいのにな。
友達と別れた後の寂しさは辛いけど、それよりも「今日は良い日だったな」という思いのほうが勝つ。
何も特別なことなんてしなくていい。ただ誰かと話すだけで僕は最大級の幸せを感じられる。
酔っぱらっている中、友達がふと聞いてきた。
「タカヒロ、お前は人生で何がしたい?」
僕がパッと思い浮かび、発した言葉は
「本気の恋がしたいね」
だった。
正直僕はこのままいなくなってもいい気がする。だって充分幸せだったから。
いい人に囲まれて、いい様に生きて、楽しかったから。
「死にたくない」なんて想いは意外とない。でも不思議なことに「死にたい」とは思わない。
1か月前の僕は消えたくて仕方なかった。真に生きてる理由を見失っていた。
何もかもどうだってよくて消えたかった。
でも今は違う。「ああ、もう消えよう」から「別に死にたくないわけじゃない」に変わったのだ。
小さいかもしれないけど、これは大きな変化だ。
俺は残りの人生で何がしたい?
パッと思い浮かんだ「恋がしたい」という言葉にきっとカギがある。
嫌な思い出を、トラウマを超えていけ。
本気で誰かのために生きたいんだ。なんて書くと重い感じがするけど、この人と一緒に過ごしたいって心の底から感じたい。
決意の8月、僕は沢山の人と話すことでそう思った。
みんなありがとうね。
やっぱり他人って大切な存在だ。色んな愛情を感じた8月前半でした。
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