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なんで愛のないセックスができんだよ!!

タイトルは友達と飲んでいるときに、泥酔した僕が泣きながら叫んだ言葉である。
正直あまり覚えていない。

その飲み会で「ワンナイトラブできるかどうか」みたいな話題になったときに、出来ない側が少なくてキレ散らかしていたのは覚えている。
あと感情が高ぶりすぎて、居酒屋のテーブルを台パンしたら店員さんに「他のお客さん怖がっちゃうんで」と注意されたことも鮮明に覚えている。

心から謝罪します。すみませんでした。

別に誰が誰と寝ようがどうでもいいはずなのに、酔った僕は許せなかったらしい。
というか”ワンナイトラブ=愛がない”と決めつけている時点で、結構ヤバい。

結局その日は、めちゃくちゃに酔って失恋話と愛の価値観を語ったあげく、せっかく来てくれた友達の奥さんに号泣しながら話を聞いてもらっていた。
その奥さんとは初めて会ったのに、ほんまごめん。
今度菓子折り持っていくからな。あと最近犬飼ったって言ってたし、高級ドッグフードも持っていくよ。

僕は心情的に付き合ってもいない人とセックスをするなんて考えられない。
なんて言うと痛々しいくらいピュアな男みたいに映るかもしれないけど、別にそんなこともない。
その時の流れで肉体関係を結んでしまったり、最初からセックスが目的で遊ぶ人の気持ちも分かる(気がする)。
ただ自分には出来ないなあと思うだけだ。

今までの人生で、そういったラブハプニング(←クソださ)に遭遇しそうになったこともある。
しかし、どうしたって興奮しきれないのだ。
女性と2人で過ごしていて、妖しげなムードになっても心の中で「ダメだ!!おい!!お前、だって付き合ってもねえのによぉ!シャンクス!!」と葛藤が生まれる。

付き合っていない女性と飲んでから相手の家で2人きりになり、夜中になってから怖くなって「やっぱ自宅で寝たい!」とわんぱく少年ぶりを発揮して外へ出たこともある。
そして親友に電話して話を聞いてもらった。

その女性は、ありがたいことに「一緒に家で飲もう」と誘ってくれた人だ。
まあこの時点で、大人の階段を上る決意をするべきなんだろうけど、あろうことか僕は「おー!仲良く飲めるの良いな!」くらいしか思っていなかった。
とんでもないバカですよ全く。

昔からそうだ。性に対しての考えが”真っすぐすぎるバカ”なのだ。

学生時代も、周りが「童貞を卒業したい」と言っているのが理解できなかった。
だって童貞を卒業するためにセックスをするのはおかしいじゃないか。
愛し合っている人と、さらに愛を深めるためにセックスするんじゃないのか。と憤っていた。
「童貞卒業したい欲」が甚だ疑問だったが、急に愛の価値観を話し出すやべえ奴になるわけにもいかず話を合わせていた。

でも、いわゆる「遊び人」みたいなことにも一種の憧れがあった。
たくさんの女性経験をすることがステータスになるのかな?みたいな感覚だ。
だから自分なりにちょっと頑張って遊ぼうとしたりしたけど、やっぱり駄目だった。
「真面目」というよりかは、凝り固まった考えを捨てられないのだろう。
そうして気づいたらもうアラサーである。
もう遊び人への憧れもなくなった。

セックスという行為自体ではなく、そこに至るまでの過程とか気持ちに重きを置きすぎているのかもしれない。

今さらこの人格を変える気もないけれど、もし生まれ変わったらナンパ師とかやってみたいかも。しゃべるのは好きだしな。
でも結局ナンパしといて「自宅で寝たい!!」って言いだすかもしれない。

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僕は一応、見た目に気を使っているほうだと自負している。
髪型とか服とかに対するこだわりは、一般的な人よりあるほうだと思う。
カッコいい服や髪型をすると自然に自信が湧くし、日々のテンションも上がる。

性格的にも人と話すのが好きだし、距離感の詰め方がバグっていると指摘されることも多い。

でも、そんな見た目と性格だと初対面の人から「遊んでそう」とか「経験豊富そう」とよく言われる。(この表現なんか自慢ぽくて腹立つな)

やはりそれは悲しい。というか「なんでそうなるんだよ~」と思う。
でも遊び人キャラでいたほうが、その人にとって都合良さそうなら合わせる。ウソついてごめんな

たまーに一人で飲みに行ったりするのだが、その時初めて会う人と一番簡単に盛り上がれるのが”下ネタ”だ。
やっぱりお互い酔っているし、下品な話にも花が咲いてしまう。
僕も下ネタ自体は好きな方だから嫌悪感もない。
本当に思っていることと違うことを喋っていても、その場が楽しければモーマンタイなのである。
あ、知っている人や環境をバカにされるようなこと言われたら、そりゃ本心言うけどね。

まあとにかく”その人の中の俺”を崩さない方が良いことだって多々あるのだ。優しい嘘ってことで許してくれや。

きっと僕と同じように、周りのイメージに自分を迎合している人は割といるはずだ。
優しい嘘ならいいけど、嘘はつきすぎると自分を絞め殺してしまうから気を付けようね。
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あれ、最初は何の話していたんだっけ…。ああそうだ「セックスが云々かんぬん」だ。

セックスという行為自体に快楽があるのは至極当然だし、それを求めにいくのは何ら不思議じゃない。

でもやっぱり、ただ「遊びたい」とか「経験したい」という気持ちでセックスするのは僕的には勿体ない感じがする。

遊んでいる人たちを軽蔑はしないけど、もっと特別視するべき行為であってほしいなあ。
多分そのほう気持ちいいよ。うん、そんな気する。

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