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RIZIN GW 朝倉兄弟が締めた2大会 兄弟揃って存在意義証明 

毎年皆様楽しみにしているであろう5月の頭、ゴールデンウィーク。
その連休は今年も嵐のように去ってしまっての本日は月曜日。
各々の形で満喫した日本の皆さんの連休も束の間。
本日から仕事や学業に勤しむ日常が戻ると思うと少し寂しい限りだ。

そんなゴールデンウィークだが、私も含め格闘技好きには、今年はRIZINを観るのが休みの満喫の仕方の1つであったはず。

RIZIN LANDMARK5とRIZIN.42。

2週連続立て続けに行われた大きなRIZIN興行が行われ、上記のURLの私の試合前の記事ではそれぞれの記事に追記する形で試合後の感想を記させていただこうと思っていましたが、少し書きたい事が多めであったので、別の1つの記事としていっぺんに2大会を総括させてもらう。

RIZIN LANDMARK5 in YOYOGI

4月29日に行われたlandmark5。
私はBeeBetの30ドル入金でPPV配布キャンペーンに参加し、PPVで観戦。

メイン2試合の圧倒的な観客の盛り上がりは画面越しでも明らかに伝わってきて、流石の一言。

この大会はなんといってもフェザー級がどうなるかの大会。
大会が終了し勝敗という結果が出た今、試合前から過去1の盛り上がりと言って過言でないlandmark大会のフェザー級を振り返ろう。

平本蓮 脅威の成長を見せるもスプリット判定も痛恨の敗戦とはならず

この大会で平本が出るから見るという方は多かったはずで、平本が勝ってケージ内からの次に控える朝倉への挑発マイクが見たかった方は多くいたはず。

そんな方たちはドミネーター戦の打撃の塩漬けを今回の斎藤戦でも期待していたわけだが、明らかに聞いて腰が落ちたなどの致命的なダメージを負わせることはできずに終わってしまった印象。

しかし、平本のインローは確実に斎藤の内腿にダメージを与え、ハイやミドルなどの蹴りでもダメージを与えたように見え、私はRIZINの判定では平本の勝ちかなと見ていた。

しかし、MMAの判定基準というのは私もあまり分からないところが多く、テイクダウンに積極的にいった斎藤にポイントがいってもおかしくないのかなと。
少しMMAの判定を学ばされるような試合となった。

まぁ斎藤のテイクダウンに対しても冷静に対処している平本の姿に成長を感じた方は多くいて、一本取られて負けたり、寝かされ続けて負けたりといったことはなく、平本にとってこの敗戦が痛恨のものとはならず、平本の試合後のSNSや言葉の暴風雨は止むことはなかった。

朝倉未来 男同士ゴロゴロしてもつまらない!?復活の勝利もMMA素人的にはつまらない試合に 牛久は作戦を叩かれる結果に

1年5ヶ月ぶりの朝倉未来のMMA。

ブランクや試合勘に対する心配の声が多くあったが、蓋を開けてみればそんなこと関係なく天晴れな勝利。

1R開始直後から圧をかけ続けていた訳だが、私が見ていて感じたのは朝倉のスタンスの変化と距離の変化。
以前よりもスタンスを広く取りどっしりと構えている印象で距離は近め。
テイクダウンを奪われやすくなってしまうのではないかと思って、どんな意図なのかとは感じたが、全局面で勝てるという自信の表れと私は捉えさせてもらった。

相手の牛久の引き込み作戦によって朝倉の持ち味や見せ場を作る時間が削られ、見応えのある試合とは言い難いものとなってしまったが、なぜ牛久は引き込みに行ったのか?
わざわざ下になってまで極められると思ったのか?

MMAや寝技に関しては無知で、スタンドの攻防が好物な私には期待外れな試合となった訳だが、そんな中でも朝倉が倒して勝ち、クレベルへのリベンジの切符を掴むかと思っていただけになんともいえない試合であった。

朝倉未来vs平本蓮 両者勝ち上がりパターンとはいかず 実現の可能性は!?

フェザー級軸として構成された大会でメイン2試合を楽しみに観戦に行った方、PPVを購入された方も多かったはずで、自己プロデュースに長け集客が抜群にできる2人がダブルメインで出場ということで、RIZINとしては相当な収益を得た大会となったであろうRIZIN LANDMARK5。

選手目線で考えると、その収益をメイウェザーやパッキャオなどのレジェンドエキシビジョンに使うのではなく、ファイトマネー増額という形にしても、ボーナスという形にしても、どんな形でもいいのでしっかり1人1人の選手に還元して欲しい訳だが。

まぁお金に関する事は勿論プラスとなったはずだが、それ以上にRIZINの知名度や認知度も大きく上がり、新規で見た方も多かったであろう大会だったはずで、それはメイン2試合の青コーナー側の2選手の功績が大部分を占めているはず。

その2選手は言わずもがな朝倉未来と平本蓮。

試合があるかないかも決まっていないのにリング外で火花を散らしている朝倉平本の2人がダブルメインを張る。

そして両者の対戦相手はどちらも元RIZIN王者。

そんなダブルメインイベントで朝倉平本が勝ち上がり対戦実現という、誰もが描きやすいストーリー通りにはいかないのが格闘技の現実で格闘技の醍醐味の1つでもある。

入場から判定を聞くまで他の試合とは比べ物にならぬほどの歓声だったこの2試合。

あの歓声がファンからこの2試合に向けられた期待感やワクワク感の証明であったが、そんな期待感MAXだった試合だけに、試合内容としては微妙なところだったのかなと。

朝倉vs平本 すぐに組んでも?

朝倉がすぐにタイトルマッチというのも?

フェザー級という階級の歯車が一気に回転する2試合となるかなと試合前に期待していただけに、階級のストーリーがあまり動かないような結果と試合内容で、蓋を開けてみたらそこまで階級のストーリーに衝撃を与えなかったなという印象の2試合。

ただ、この2選手は次をどのようなストーリーに仕上げていくのか、楽しみである。

フェザー級 最も動かしたのは!?

ダブルメインの圧倒的注目の2カードだった訳だが、そんな2試合よりも階級のストーリを動かしたと感じるフェザー級の試合が第2試合目に。

金原vs山本だ。

試合内容でも金原の圧勝で力の差が明白だった試合だが、試合後の金原のマイクがやはり1番ファンの心も階級のストーリーも動かしただろう。

「自分の強さの答え合わせをしたい。ケラモフとやらせてください。」

誰しもがやりたくない強い外国人との対戦を希望すること。
〝強さの答え合わせ〟という分かりやすい言葉が素直に思っているということの証明であり結論だろう。

群雄割拠、タレント揃いのフェザー級で、40歳のベテランが階級を掻き回す姿を今後も見ていきたい。

RIZIN.42

5月6日に行われたRIZIN.42だが、この大会は私個人のプライベートな部分でサプライズのあった大会だ。

この日は午前中にONE ChampionshipをAbemaTVで観戦し、午後はRIZINをPPVで観戦予定という格闘観戦スケジューリングとなっていた私。

しかし、この予定は昼に私のもとに届いた1本の電話で大きく変更となった。

その電話はRIZINの会場へのお誘いの電話。
ひょんな事から朝倉兄弟のスポンサーの方と知り合いとなり、その方は私が格闘技をやっていることも好きなこともRIZINをPPVで見ることも知っており、急遽RIZINの席が確保できたということでお誘いいただいた。

そんなこんなで当日の昼過ぎに急遽生観戦が実現する運びとなり、有明アリーナに急行。

立ち技の興行しか行ったことのない私にとっては、RIZINの会場は初であり、最近は後楽園での観戦が多かっただけに有明アリーナというドル箱で格闘技が本当に行われているのだと実感できたことに感激した。

私のGWのラッキーな思い出話はこのくらいにして、生観戦での感想などを書けたらと思う。

YA-MAN 圧倒的な歓声を受けてのMMAデビュー 三浦孝太は格闘技の洗礼を受けて真の格闘家デビューか

キックボクシングではお馴染みのYA-MANのMMAデビュー。

誰かのデビュー戦を見るというのはやはり感慨深いものがあり、YA-MANのような立ち技大舞台常連選手が、新たな事に挑戦することで生まれるデビュー戦という響きには不思議な感覚で見ていた。

キックボクシングでは撃ち合い必至で、出てくるだけで会場のボルテージを最高潮に高める選手の1人であるが、RIZINのMMAの舞台ではどうかなと。
蓋を開けてみれば、ド派手な入場も相まって爆発的な歓声。どんな舞台であろうが人気者は人気者なんだなと。

対する三浦も入場からフェイスオフまで目が据わっており、気合十分で黄色い歓声も十分で試合開始。 

三浦に組みつかれた開始直後はヒヤッとしたものの、打撃の攻防となると大人と子供。
最後は三浦の明らかなビビりが見えてしまい、レフェリーストップも当然といった試合。

まぁYA-MANを相手に受けたという漢気というか、覚悟というのは私を含め格闘技ファンの心を掴んだに違いない。

YUSHIやタイ人と勝たせるマッチメイクをされていた三浦だったが、今後はガッツリとした格闘家と鎬を削っていく茨の道を歩むことになるだろうが、それを乗り越えて〝格闘技界のキング〟になっていってほしい。

負けた三浦も勝ったYA-MANも天晴れなほど会場を盛り上げていた。


山本アーセン 進化した姿でリングに帰還 結果で変えた!嘲から称賛に

アーセンが出てきた時の歓声も感じるものがあった。笑いというか、なんというか。
そんな感じの会場の雰囲気が煽りVから入場の間中あったわけだが、試合が始まると一変。

アーセンのビビらずにテイクダウンに行く姿勢。
グラウンドの展開においての技術と身体能力。

アーセンに対するあざけり笑いのような会場の雰囲気が、試合が進むにつれて格闘家に向けられる歓声に変わり、判定を聞く時にはアーセンの勝ちを讃える拍手喝采に変わっていた。

山本家のDNAはまだ死んでいないことを示してくれたことに喜びを感じたとともに、今後のフライ級の展開をガラリと変えてくれる選手であることが確信できた試合でもあった。

K-1離脱組 やらかしたRIZINデビュー!?どうなる今後のRIZINキック

階級下でキャリアも浅い相手に試合終了間際にダウンを奪われ判定負けの城戸。

全盛期を過ぎたブアカーオ相手にダウンを奪えず、大口を叩いておきながらのドロー判定の安保。

K-1離脱組はRIZIN初戦を落としがちというジンクスにしっかりとハマってしまった2選手だが、そんなジンクスや勝ち負けどうこうよりも、そこまで試合として盛り上がりに欠けたこと。ここが問題だろう。

MMAの団体であるRIZINにキックボクシングの試合は必要なのか?

そんな声もある中で、RIZIN大会内におけるキックボクシングの存在意義をかけたような試合があの結果と内容。

那須川天心がどれだけ凄かったか。
皇治応援団の数がどれだけ偉大か。

そんなことだけが浮かび上がる今大会のキックボクシングの試合であり、今後榊原氏がどのようにRIZIN内でキックの舵を取っていくのか見ものである。

井上直樹でも通用しないのか!?Bellatorの壁は高く険しい

RIZINバンタム級の王座をかけたトーナメント準決勝的な第1試合。

日本人相手には無類の強さを誇ってきた井上と元Bellatorバンタム級王者アーチュレッタの対戦という、井上の今の実力が世界レベルだとどのあたりに位置するのかを見るのには絶好の試合。

1R開始直後から井上がスタンドで圧をかけ続けていき、そこにアーチュレッタがタックル。
タックルは入られるも上をとりグラウンドコントロールも優位に進めていた井上に期待をした方は多いはずで私もその1人であった。

だが、2Rのアーチュレッタの右でダウンをした後から急に失速。
そのまま試合終了までアーチュレッタが試合をコントロールし判定勝利。
アーチュレッタのうまさとタフさを見た試合となった。

この試合を井上vs扇久保と重ねる方と多いかと思うわけで、私もあの試合が重なった1人だが、井上に安保が重なったのはキックファンの私だけだろう。

自分が優勢で攻めている時はめっぽう強く、攻められると明らかに嫌がる。
そんな試合で垣間見える部分にMMAファイター井上直樹とキックボクサー安保瑠輝也が重なった。

井上はRIZINでも世界と戦える日本人選手の1人であることは間違いないはず。今後も海外の強豪と鎬を削っていく姿を見ていきたい。

海幻想再び やっぱり強かった朝倉海

朝倉兄弟の関係者の方と行っていることもあり、朝倉が負けてしまったら我々の雰囲気も微妙なものとなってしまうと朝倉の勝利を願っていた会場の私だったが、そんな願いが通じたのか、朝倉の左膝テンカオで見事なKO勝利。

5連勝と元谷の最近の調子の良さもあり、もしかしたら海が負けてしまうかもしれないと思っていた訳だが、様々な入り方でしっかりとパンチを効かせ、テイクダウンやグラウンド展開をしのぎ、ボディを効かせてフィニッシュ。

何も言うことのない気持ちいい勝ち方でしっかりと興行を締めるあたり、まだまだRIZINには朝倉が必要であること、RIZINに朝倉兄弟在りということをまざまざと見せつけられたような気がしたのは私だけだろうか。


RIZINバンタム級タイトルマッチ フアン•アーチュレッタvs朝倉海 7月に内定

海が堀口を倒した試合後か、扇久保を倒しRIZIN王者になった後か。
どちらか忘れたが、アーチュレッタと朝倉はTwitterにてお互いに試合しようと呼応していたのは今でも覚えている。

その試合が7月に日本で行われるかと思うとワクワクが止まらなく、ストーリー性充分で楽しみな限りだ。

この記事では楽しみであることだけが伝われば。試合展開の予想などは正式発表があった後などに記事にしたいので、お楽しみに。



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