自分の戻れる場所
教え子が集まってくれるって、先生としては最高のご褒美なんじゃないかと思えた日
教室を始めてまもない頃入会してくれた当時3,4才の子達。今もなお来てくれている子も、しばらく会わなかった子も高校生6人になって揃ってくれました!
なんと言っても入会時はまだ保育園児、彼らにその記憶はほとんどありませんが、はじめての英語音楽教室を開いた私は、このまっさらなおチビさんに何を、どう教えればどうなるのか??想像もできず。毎日のように教材を作り、試行錯誤を繰り返していました。
振り返れば、かなり難しいこともさせていたのに、このメンバーはみんな素直で、いつも前向きに仲良く楽しそうにやってくれた子達です。
毎年夏休みには音楽祭の練習のため朝から丸一日教室で、レッスンして、みんなでお昼を食べて、練習して、おやつ食べて、練習して、、、
その思い出は今でも「楽しかった」ようで、今回集まってテーブルにお菓子や果物を並べると、またあの日が戻ってきたようでした。
開講当初から、イベントごとに写真を撮りスクラップしてきたアルバムには、彼らの成長記録が残っていて、それを見ながら
「あーこれやった!」
「この子◯◯ちゃんだ!」
「わーかわいい! ちっちゃい」
と、一つ一つのシーンを楽しそうに懐かしがり
私が録っておいた音楽祭や発表会の練習風景も見ながら、小さかった頃の自分に
「やめて!!やめて!」と言いつつも、そのあどけない姿にお互い
「かわいい!」
「やばい」
と爆笑しながら見入っていました。
練習録画の中で、全然できてない子を私が励ましたり、ズレた合奏に耐えられずアタフタとフォローしたり、ダラダラしている子を叱り飛ばしている声を改めて聞いてまた爆笑!
はじめて、私がなんとか子供達にやらせようとしていた時の心情を感じたようです。
それぞれ中学や高校にいってから会うことも無かったのに、今回誘ったらみんな即答で集まることを返信してくれました。
そしてみんなの笑顔は昔と変わらず、会えたことも嬉しそうでした。
3歳の頃と変わらない教室で集まった高校生
この子達が入会してくれたきっかけとなったのは、教室のチラシを置かせてもらったパン屋さんでしたが、そこも今はピザ屋さんになり、そこでアルバイトをしている子もいます。
時は流れたけれど、10年以上経っても、私の教室がこの子達の幸せな記憶にあることが私の小さな功績かもしれない。
これから大人になる途中で、うまくいかないことがあっても、この教室にくればリセットできる、子供の頃みたいに元気もらえる、そんなみんなが戻ってこられる場所でありたいです。
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