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イチジク Verde Passo

Verde Passo

秋果専用のコモンタイプ
イタリア出身のセルジオ・カルリー二氏によって紹介されたイチジク。
アメリカで広く販売されており、RubadoもしくはRubado UNKとして知られている。

この品種の起源であるセルジオ氏はRubadoからVerde Passoに名前を変更したとのことで、この記事ではセルジオ氏に倣ってVerde Passoと呼んでいく。

表紙の画像の通り、鶯色の果皮にダークレッドの果肉が映える。
自分のテイスティング時の印象は見た目通りのダークベリー系だったが、
分類上はチェリー系の味に分類されるらしい。

名前を和訳すると枯れた緑。これは果実が過熟したときに食べ頃を迎えることから由来する。
完熟の場合だと十分食べられるが、少々エグみのようなものがある。
過熟状態になるとエグみが消え、美味しくいただける。
おそらくこの段階でチェリー系のフレーバーが強くなるのだと思われる。

皮は厚く輸送にも耐え、樹上での過熟に耐える。
食べ頃のせいで極晩生に分類されるが、味も良く樹勢も程々に強くて挿し木も容易なのでコレクションに加える価値のある品種だと思う。

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