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「地元日立市でより良い教育や環境教育を実現したい」【茨城県日立市】石川かおりさんに政治への想いを聞いてみた!

こんにちは!FIFTYS PROJECTです!
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー企画#3👏
今回は、茨城県日立市の石川かおりさんにお話を伺いました。
アクティブひたち代表の石川さんが育った日立市で政治に挑戦する思いや、実現したいことなどをお話しいただきました!

座ってまっすぐこちらを向く石川さん

「政治に興味がなかった」石川さんが政治家を目指す理由とは?

 実は、私は政治にほとんど関心がありませんでした。ところが1年前、子育てがほんの少しだけ落ち着いたころ、家族から「自分のキャリアになることを考えたら?市議会議員などどう?」という一言があり、少しずつ政治について勉強し始めました。
 調べていくうちに、つくば市議会議員の川久保皆実さんや島根県松江市議会議員中村ひかりさんの記事を拝見し、彼女たちの選挙方法に驚かされました。
 選挙活動というと、「街頭演説」や「選挙カー」などが思い浮かびますが、彼女たちはゴミ拾いをしたりSNS広告を活用したりと、新しい手法でPRしており、見事に当選されていました。私は選挙カーや街頭演説は好きではなく、その効果も疑問視していたので、このような方法に感心して「自分にもできるのではないか」と感じました。

 また、政治に興味をもってからは、日立市において決定権をもつ立場に女性が少ないということも問題だと考え始めました。「子育ては、日立市で!」と掲げているのに、市議に子育て現役!という女性が少なく、実際の現場の声が届きにくい現状に疑問を抱きました。私はまさに子育て真っ最中です。「現役世代の女性の声を吸い上げて政策に反映させないといけない」と、女性の代表の一人として政治に挑戦することを決めました。
 若い世代の「政治離れ」も深刻です。投票に行かない理由の一つに「投票したい人がいない」ことがあるのだとしたら、私が立候補することで同世代のママや若い世代に知ってもらい、政治は身近なものだと興味をもってもらえたら嬉しいです!

オンラインでの取材の様子。石川さんとFIFTYS PROJECTメンバー3名。

政治への挑戦を決意するまでに困難だったことは?

 一番のハードルは「時間がない」ことです。私は現在、二児の子育てに加え、仕事もしています。その中で選挙の準備をしなければならず、自分の時間はほぼゼロに。しかし、とてもフレキシブルに回せているので、楽しんでいます。
 もう一つ難しかったのは、私が政治に挑戦することにあまり前向きではなかった母の協力を得ることでした。母は、男性社会の中の少数派の女性として活躍してきたからこそ苦労した経験があり、「娘に同じ思いをしてほしくない」という想いがあったのかもしれません。また昔ながらの選挙活動のやり方には、苦労しか想像できなかったようです。しかし、新しいやり方を考えていることを伝えると、賛同してくれ、だんだんと協力してくれるようになりました。

政治家になって実現したいことは?

 日立市ならではの教育を実現することです。
 子どもの教育は、未来の日立に繋がる非常に重要なテーマです。それが分かっていながらも、学校の古い体制が長年そのままですし、保育士や学校教員の働き方改善にも時間がかかっています。労働環境が改善されなければ、良い教員が確保できず、結果的に全ての影響を被るのは子どもたちです。
 そのため、少人数学級の導入や補助員の配置、デジタル化によって雑務を減らすなど、教員一人に対して負担を減らす対策を取ることで、学校運営の刷新を目指していきたいです。

 若者世代の移住にも、“教育”というのは非常にポイントになってきます。そこで今具体的に考えているのは、「環境教育」の実施です
 日立市は海と山が両方あり自然が多い街です。首都圏からも近いという利便性から、2拠点生活も可能です。都会ではなかなか経験できない自然の触れ合いを活かして、子どもたちの刺激になるような環境教育を実現すれば、若い世代を呼び込めるのではないかと考えています。

ご近所の放課後デイサービスでのヒアリングの様子。8名の職員と輪になって座りヒアリング中。

自分だからこそできる!と思う強みは?

 最大の強みは、「子育て現役世代」ということです。社会とのつながりが一度薄くなったものの、子育ては “人生のかけがえのないキャリア”になりました。「子育ては、日立市で」のスローガンにピッタリの各種制度・支援を増やしていくために、「現場の声の代表」として取り組むことができます。
 また、私は留学経験を経て国際結婚をしており、「グローバルな視点」で考える機会が多いと思います。英語が得意なので、国内だけでなく海外からの情報も日々収集することができ、より幅広い視点をもって物事を検討できるのは、大きな強みだと考えています。

日立市の魅力と改善したいことは?

 やはり、日立市は自然がすばらしいので、それを守り、その魅力を上手に発信していきたいです。
 日立市は自然が多く、環境教育を行うには適している立地だと思います。また、都心からも近いので、もっとこの環境が広く知られるようにしていきたいです。現在、市が予算を組んで就学児に対し環境教育を推進し、その魅力をアピールするようなことはあまり企画されていないので、それがもったいないと思います。

 そして、私がまさに良いなと思っているのは、近郊の高萩市と那珂市で行われている「コドモクエスト」や神奈川県逗子市で活動をしている「原っぱ大学」というプロジェクトです。ここでは環境教育が行われていて、日立市も同じように自然の中で教育をしていけるような環境を、これから増やしていきたいと思っています。

ビーチグリーンの様子。
ビーチに遊びに行くときやお散歩に行くときに子どもと一緒にゴミ拾いをしている。

春に向けて、どのような活動をしていきたいですか?

 私自身が「アクティブひたち」という政治団体を立ち上げたため、そこでの活動をもっと行うことと、主にSNSを活用しながら活動していきたいです。
 「何も失うもののない選挙にしよう」と考えているため、家族との時間を犠牲にしての活動は行わない予定です。そのため、主にSNSを活用しながら活動を行っていきます。また、私より上の世代の方々は選挙への関心が高いので、目が留まりやすいチラシの配布や挨拶回りなども行っています。チラシの制作などは広告のデザイン会社に勤めていた時の技術を活かして、全て自分で制作しています!現在は8,000枚のチラシが配布済みですが、全部で20,000枚作ったので、全ての配布を目指して頑張っていきます。

今後の意気込みもどうぞ!

 私は「お金や時間、労力をあまりかけずにできる新しい選挙」の前例になりたいと思います。応援してくれる人たちがいるので私は頑張れますが、全力を投資して失敗し抜け殻になってしまうのではなく、自分のペースで頑張っていこうと思います!

選挙に挑戦したいけどなかなか足を踏み出せない女性や若い方へ、メッセージをお願いします!

 ぜひやってください!皆が気軽に挑戦できる政治や選挙になるべきだと考えています。そして、社会全体の年代比率に合った議会を構成すべきです。もっと若い方や女性が増え、「若いから」「女性だから」選ぶのではなく、彼らの中でどのような政策の違いがあるのかというところまで突っ込んで考えられるくらい、候補者が増えるといいと思っています。
 いつまでたっても昔の体制の古い政治のままではいけないのです!なのでみなさん一緒に頑張りましょう!

インタビューを終えて 
ご自分の時間を大切にしつつ、選挙活動に挑む石川さんのお話を聞き、とても励みになりました。より多くの方が立候補できるようにするためには選挙活動の方法も多様でありたいなと改めて思いましたし、石川さんのような方がいることで立候補に対するハードルも下がり、多くの方が政治との距離をより身近に感じらるのではないかと感じました。
これからも自然豊かな日立市がより子育てのしやすい場所になるよう応援しております。
取材・執筆:しるさき&なぎさ
取材日:2023年1月9日

石川かおり(基本情報)
1984年生まれ(38歳)/茨城県新治郡桜村(現在つくば市)生まれ/茨城県日立市育ち/清泉女子大学卒業
大学在学中にロンドン大学留学。その後、都内の広告会社や花屋、サイクリングウエア会社に勤務。イギリス人と国際結婚し、出産を期に日立市にUターン。現在は二児の母で石川クリニック勤務。日立市議会議員の立候補を視野に入れ「アクティブひたち」を設立。

石川さんについてもっと知るには?✨
【アクティブひたち】
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『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#3、いかがでしたか?石川さんの日立市への想いが伝わったでしょうか?
引き続き、FIFTYS PROJECTが応援する皆さんのインタビュー記事を公開していきますので、次回もお楽しみに!✨

FIFTYS PROJECTとは?
私たちは政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Xジェンダー等の方に対して2023年4月統一地方選をはじめとした地方議会議員選挙への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントをつくろうと活動しています。

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