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「一人ひとりが大切にされる福知山を」 【京都府福知山市】イシワタ マリさんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!

こんにちは!FIFTYS PROJECTです!
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー企画#2として、引き続きFIFTYSPROJECTが応援する皆さんをご紹介します。
インタビュー第2回は、京都府福知山市のイシワタマリさんです!

政治にもっと、ワクワクを。社会にもっと、思いやりを。
これは、イシワタマリさんが代表を務める「めくるめく福知山」のスローガンです。

こちらを向いて微笑むイシワタさん

 お洒落な赤い髪が印象的なイシワタさんは、福知山で暮らして10年、3人のお子さんを育てています。アーティストでもあるイシワタさんは少子高齢化が進むエリアで、どうしたら自分がやってきたことが活かせるのか模索してきました。福祉とアートという領域で様々な活動をする中で、福知山市を一人ひとりが大切にされるまちにしたい、と政治への挑戦を決めたそうです。
 そんなイシワタさんに、政治への思いや政治家になったら実現したいことなどを伺いました!

政治に関心を持ったきっかけや、挑戦に踏み切った理由は?

 契機となったのは、市民の声が反映されない 「新ポッポランド建設計画」。 仲間と立ち上げた「福知山で子育てする親の会」でさまざまな立場の方の協力を得ながら1,582件の署名(うち市内在住者は、小学生以下110件を含めて1,254件)を集め、「建設計画見直しとオープンな議論の場を設けること」を求める請願書を市議会に提出しました。結果は否決に終わったものの、それまで市政に関心を向けてこなかった層(わたしを含め) が、自分たちのまちのことを自分たちで決める重要性に気づくきっかけになりました。

 じつは請願書を出す前には「政治には関わらないほうがいい」という先入観が強く、オンラインで匿名アンケートをとり、わたし自身も匿名で正体をひた隠しにしながら提出していたんです。目の前の生活のことを思えば名前を出して物を申したくなどないというのが普通の感覚。しかし、だからこそ、普通の人たちの普通の生活のために、誰かはオモテに立つ必要がある。・・・私には実はすでに、そんな心の準備ができているのでは?そう思うようになりました。
 「あなたのような人が議会の中にいてくれたら・・・」と複数の方が言ってくださったこともあり、私がこのまちでできることってこういうことだったんだ!と眼からウロコが落ち、挑戦を決めました。

市政に挑戦するに至るまでに障害になったものはありましたか?

 今までアーティストとして活動するなかで、人前に出ること自体には抵抗がなかったこと、それからパートナーの反対もなかったので、ハードルはそれほどありませんでした。ただ、つい最近まで、政治家という選択肢が自分にあることに気づいていませんでした。政治に関しては素人ですが、素人だからこその素朴な感覚を市政に活かしたいと思います。これまでの経緯の中で協力してくれた人たちの後押しもありました。

政治家になったら取り組みたいことは?

 一番思っているのは、「一人ひとりが大切にされる社会をつくりたい」ということです。これまでの経緯をふまえ、まちの声を議会に届けるしくみの整備に尽力したいと考えています。いろいろな世代、いろいろな性別や属性のひとが安心して気軽に声を上げられる環境、そして異なる意見から互いに学び合える風土をつくりたいです。

 ポッポランドの件では、建設賛成派・反対派いずれの現職議員の方々とも対話することで私自身の視野が広がりました。よりよい社会をつくろうと思う者同士、意見が衝突するのは当たり前。それでも、「派閥争い」や「足の引っ張り合い」といった政治のイメージを変えたいです。衝突しつつも対話を重ね、互いの視点を補いあいながら学び合うような市政の場が生まれたらすばらしいと思います。そのために、議会にはなるべく多様なメンバーがいたほうがいい。その意味で、議会に女性がほとんどいない状態では必ず視点が偏ってしまうと思います。

 多様な議員たちがオープンな議論を繰り広げたら、みんながワクワクして、「傍聴に行ってみようかな?オンライン中継を見てみようかな?」と関心を持つ人が増えるかもしれない。そうなれば、まちにますます好循環が生まれるように思います。

Instagramアカウント@mekurumeku.fukuchiyama では、市政挑戦までの経緯を辿れる

イシワタさんにとって、自分の強みは?

 アーティストとしての経験から、人の感覚に訴えることは得意なのではないかと思います。ここ数年は赤髪をトレードマークにすることで周囲とのコミュニケーションがより円滑になった気がしているので、政治家になっても髪色は貫く予定です。イシワタマリという名前の表記も、これまでの活動で使ってきた旧姓をそのまま使用します。

 そしてもうひとつ、自分には、何かと何かを『つなぐ』役割が向いていると認識しています。政治家は、多様な視点にもとづく意見や情報をつなぎ合わせて政治に反映させる、いわばコーディネーターのようなものではないでしょうか。福知山市の地域包括支援センターで「地域支援コーディネーター」として、お年寄りのニーズを聞いて回った経験は貴重でした。歳をとった→これまでのようにはできない→人のお世話になる、という一方向の視点だけではなく、一人ひとりが最後までその人らしい生きかたを選択できる社会の実現のためには、多様な視点を持ち寄ってつなぐことが必要です。

 アートがもつ言葉にできない“ワクワク感”と、福祉の根幹にある一人ひとりへの“思いやり”。それらを併せ持つ社会の実現のために、全力を尽くします。

福知山市の好きなところ、変えていきたいところは?

 福知山市の好きなところは、逆境をバネにするポジティブなエネルギー。度重なる水害に悩まされてきたことや、ヒーロー的存在である明智光秀公が日本史のなかで長らく悪者・卑怯者として描かれてきたことなど、悔しいことや納得のいかないことをたくさん経験してきたまちだと思うんです。けれども、私自身しんどいことがあった時にはいつも、まちの人たちのポジティブさや寛容さに助けられてきました。『いがいと!福知山』という、絶妙に含みのあるキャッチコピーが大好きです。

 一方で、良くも悪くも封建的で、都市部と比べジェンダーギャップはまだまだ大きいと感じています。象徴的なのが市議会。近隣市町と比べても、議員の平均年齢の高さや女性比率の低さがダントツです。
 男性も女性も生きやすく、多様性を認める社会にしていきたいですね。
 
 我が家ではパートナーが、11年続けた消防士の仕事を昨年末で退職しました。「休日返上で働く夫とそれを支える妻」という関係に馴染めなかった自分たちが、もっと自分たちらしく暮らせる方法を模索したいです。夫婦の関係が試されるのはまさにこれからですね。男性の立場も今は過渡期で、長時間労働が当たり前でありつつ家事育児参加も必要といわれる昨今。仕事、家事育児、日々の暮らしの悲喜こもごもすべて、パートナーと共に向き合えるような社会に変えていきたいと思っています。

パートナーと3人の子どもたちと

春に向けて、どんな活動をしていきたいですか?

 とにかくたくさんの人と出会っていきたいので、人が集まる場所に呼んでいただいたり、youtubeチャンネルで配信しているインタビューシリーズに参加していただいたりするのが嬉しいです。私の活動に携わることそれ自体が、市政に関心を持ってもらうきっかけになり、「みんなでまちを作っているんだ」という意識をつくるきっかけになるといいなと思っています。

できたてホヤホヤのYouTubeチャンネル「イシワタマリとめくるめく福知山」では、福知山に暮らす素敵なひとへのインタビュー動画シリーズを毎週木曜に配信中!

インタビューを終えて 
終始、質問に対してまっすぐ真摯に答えてくれたイシワタさん。直面した問題に向き合う中で、これから自分が進むべき道が見えてきたと言います。
アートと福祉の視点、そして普通の市民としての視点が、市政をもっと身近で思いやりあふれるものに変えていけそう!とワクワクしました。
「一人ひとりが大切にされる福知山」をぜひ実現させてほしいですね!

取材・執筆:あさみ&いくちゃん
取材日:2022年12月27日

イシワタマリ(基本情報)
1983年生まれ(39歳)/横浜市出身/福知山市岩間在住
慶應義塾大学文学部社会学専攻を卒業後、画家としてスペイン、ドイツなどで活動。2012年結婚を機に福知山へ。「山山アートセンター」をはじめ「アート」と「福祉」を横断する活動を京都府北部広域で展開してきたなかで「福知山で子育てする親の会」改め「めくるめく福知山」を政治団体として発足。

イシワタさんについてもっと知るには?✨
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『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#2では、イシワタ マリさんにお話を伺いました。イシワタさんが気になった!という方は、ぜひイシワタさんの発信も覗いてみてください🧡
次回もお楽しみに!✨

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