「自助の限界を感じたからこその想い、もっと頼れるまちに!」【北海道・釧路市】 夏堀めぐみさんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!
こんにちは。FIFTYS PROJECTです。
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#20
これまで、今回を含め20名の支援予定候補者を紹介してきましたが、それぞれに強い思いを持った人たちが政治に挑戦しようとしていると思うと、ワクワクしませんか??😳そんな方は、ぜひ応援したい人のボランティアに行ってみてください✨
本日3人目は、約10年間、地元・北海道釧路市で多岐にわたる市民活動をしてきた、夏堀めぐみさん。その中で、まちの価値と課題に触れてきました。制度が変われば、もっと生きやすくなる人たちがいるのではないかと少しずつ感じ始めたそうです。子育てを経験したことで公助の在り方についても考えるようになったと話します。「なぜ政治に挑戦しようと思ったの?」「実現したいことは?」気になることをインタビューしました。
自己紹介をお願いします!
1986年生まれの36歳です。高校までを釧路で過ごし、大学進学で札幌へ。株式会社ニトリに新卒入社し、3年で退職。10年前にUターンしました。その間に関東にいたパートナーと結婚していたので、東京や茨城に住んでいたことがあります。2020年に長女を出産。現在は、2歳の子を育てるシングルマザーです。イラストレーターとして働きながら、家業のラーメン屋の仕事もして、二足の草鞋を履いています。
政治に関心を持ったきっかけは?
市民活動がきっかけになっていると思います。
2014年に『クスろ』という市民団体を、高校の同級生と2人で立ち上げました。釧路の中と外の循環を生んで、まちの発展につながることをしたいと考えたのが活動の始まりです。ローカルメディアを運営して漁師さんやエゾシカハンターさんなどの魅力的な人を発信したり、地元愛を込めたお土産グッズを自主制作したりしてきました。その後、釧路市から声がかかり、市と共同で『釧路わかもの△カイギ』という団体を創設。若者の投票率向上を図るキャンペーンも企画しました。
このようなさまざまな活動を通して、まちの価値と課題に触れました。「この規制がなければ、もっと人をつなげられるのに」「この場所が解放されていれば、もっとこういうことができるのに」。釧路の価値を広げるアイデアが浮かんでも実現できないことがありました。「もっと制度が柔軟だったらいいのに」と思う瞬間が何度も訪れたんです。まちづくりは政治とイコールだと思っているので、市民活動を通して政治へのもどかしさが重なっていったという感じですね。
今回、市政への挑戦を考えるようになったきっかけは?
産後に自助の限界を感じた経験から、公助をつくりたいと考えるようになりました。産後すぐの頃は、身寄りのない関東で1人で育児をしていた時期があります。ただでさえ知り合いがいないのに、コロナ禍でさらに人とのつながりがなくなり孤立しました。そのときに「ひとりでどうすりゃええねん」と、自助で何とかすることに限界を感じました。育児教室は動画閲覧になり、リアルなコミュニケーションも制限される中で、寝不足が続いて食事もままならずで体調不良になっても子どものお世話は待ったなしです。1人で子育てをする責任の重さに限界を感じて、公助の必要性とあり方を考えるようになりました。
また、コロナのような予期せぬ感染症や、戦争、物価高などの外的要因で暮らしが揺らいでいる世の中に子どもを放つことを、すごく不安に感じています。いま子どもと2人暮らしなので、子どもにとっては一番身近な大人が私なんです。子どもから見える私の姿が、違和感のある課題に対してアクションしている大人でありたい。出産と子育てを経験する中で意思決定の場に身を置くことにすごく意味を感じて、今回挑戦することにしました。
実際に活動を始めてみて感じた困難やハードルは?
いくつかありますが、特に3つあります。
1つ目は、子どもとの時間です。子どもはまだ小さくて「ママ遊ぼう」と、かまってほしい年齢です。私も子どもともっと遊んで思い出を積み重ねたり、今しかない成長の場面を間近で見たいという気持ちがあります。お互いに一緒にいたいという気持ちがあるのに、子どもと一緒にいれるはずの時間に活動しなくてはならないことがあり、歯痒さを感じています。2つ目は、政治活動に対して抵抗感を抱く人がいることです。今まで普通に話をしていた人でも政治や選挙の話をすると面倒なことに巻き込まれそうと嫌悪感を示されたりします。そして3つ目は、一番近くで応援してくれている家族との関係を保つこと。「皆さんに助けていただくからには、ひとりよがりの活動にならないように」と言われています。大事に思ってくれてるからこそ厳しい言葉をかけてくれているとは分かっているのですが、繊細な関係ではあるなと思います。
対人関係で落ち込むことはよくありますが、私個人に対してというより政治や政治家というものに対して抵抗感があるだけと割り切って、活動を見てもらうしかないと考えています。
市政で実現したいことは?
子どもに優しく、学びやアクションを支援する地域コミュニティを実現していくことです。
どんな人でも孤立しないためには、「子どもに優しい」、「学びの支援」、「アクションの支援」、この3つが必要だと思っています。
イメージとしては、ひとりの女性に例えたらわかりやすいです。まず、妊娠・出産時期は、何をするにも限界があります。公助がすごく必要な時期です。産前産後ケアの拡充や、ひとり親世帯が孤立しないための支援、子育てに関わるケア労働者の待遇改善などに取り組みたいです。次に、子育てが落ち着いてきた頃に何か学び始めたくなったり、起業・就労などのアクションをしたりするときに、支援できるような体制を整えたいです。子育て中の女性に限らず、みんな体調的にもこころ的にも頑張れないときはあるし、休みたいときもあると思います。子どもに優しい社会になれば、どんな人にも優しい社会が実現すると思っています。本人が望めばいつでも平等に選択肢がある状態を作りたいと思っています。
夏堀さんだからできることは?
これまで意思決定の場に反映されにくかった人たちの声を届ける通訳となれると思っています。これまで若者や、子ども、女性、フリーランスの方と関わってきました。そういった方たちの議会に届いていなかった声を伝えていきたいです。また、私は人が好きなので年齢や肩書などの属性に関わらず、どんな人にも好奇心を持つ性格です。人と人が調和したり、対話したりする場をつくることができると思ってます。自分が目立って、「何かを問題を解決した人」になりたいわけではなく、みんなが調和していく場に関心をもっているところが強みです。
釧路市の好きなところは?
自然が豊かなところです!自然環境が本当に良い。夏の平均気温は21度。真夏でも涼しく過ごせます。また、秋冬の晴天率が高くて日本でも有数の日射量が得られる地域です。ソーラーパネルでの発電効率も高く、海山川もあるので様々な再生可能エネルギーのポテンシャルもあります。エネルギーや気候変動問題に対して、新しい事例や産業を生み出していけると思ってます。
あとは、市民活動がすごく盛んなんです。人口は約16万人なのですが、小さいサークルがいっぱいあります。すでにまちのことを考えて行動している人がたくさんいるので、それを活かしていきたいです。
それから、交通の便もすごく良い。東京から飛行機で釧路空港までは1時間40分くらいです。外の情報を摂取しながら可能性を広げられると思っています。いま釧路市の経済は基幹産業が揺らいで不振が続いていますが、外の情報や知識と融合しながら価値を高めていけば…、伸びしろがあるのも良いところ。未開の地というか、宝石の原石みたいなイメージです。
FIFTYS PROJECTに参加した理由は?
理由はいくつかあります。そもそも女性の議席数が少なさに課題意識をもっていたことと、他者との対話や交流によって学ぶのが好きだったから。それから子育て世帯の声を市政に届けたいと思っていたので、子育て世帯の女性候補者さんと交流することで自分の政策を深められたり、広げられたりと学びが得られると思いました。
あとは、FIFTYS PROJECTがジェンダー平等を掲げていたからです。自分としても、家事育児のジェンダー不平等や、職場での性別役割分業に違和感を感じてきました。たとえば来客対応や宅配便の受取や、お客さんが飲んだお茶のカップを洗うのは女性という組織ばかりでした。女性には組織内の業務としてカウントされない雑務などのケア責任みたいなものが家庭内でも、社会でもあることに課題意識があり、FIFTYS PROJECTの人たちとはそういう意識がシェアできるなと思い、参加しました。
春に向けて、どのような活動をしたい?
たくさんの人に参加してもらいたいです!「応援するよ」と声をかけていただくこともすごく嬉しいのですが、どんなに些細なことでもアクションを起こして、みんなで一緒に社会を良くしていく活動を楽しんでほしいです。
自分と有権者の方との関係は、上下じゃなくてフラットにしたい。私が役割として「代表やります!」と手を上げるけど、「みんなの声を聞かせてほしい」というスタンスです。市民の皆さんにはぜひ自分の考えを声に出してほしい。なので、イベントを企画したり事務所に来やすくなるような発信をしたりと、話しやすい雰囲気や機会をつくることを意識していきたいです。
最後に一言お願いします!
一緒に明日をつくりましょう!!
後援会の名前にも「明日をつくる」という言葉を入れています。遠い未来のために今を犠牲にするということではなく、一歩一歩の未来を、楽しみながらみんなでつくっていきたい。心からそう思っています。
夏堀 めぐみ(基本情報)
1986年 釧路市生まれ
朝陽小学校、桜が丘中学校、釧路湖陵高校を経て北星学園大学経済学部を卒業
2014年 『くしろにもっとユーモアを!』をコンセプトにした市民団体「クスろ」創立
2015年 若者の投票率向上を図る市民運動「サーセンキョ!プロジェクト」を開始
2016年 釧路市と市民有志による共同団体「釧路わかもの△カイギ」初代代表
2017年 対話と交流による市民の学び場「クシロソーシャル大学」を創立
子ども向けITスクール事業「釧路ロボティクスラボ」を創設
2020年 長女出産。イラストレーターと家業のラーメン屋を複業中
釧路市まちづくり基本構想策定市民委員会委員(2016年)
釧路市上下水道事業審議会委員(2018年)
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#20
いかがでしたか??ここまで20名、こんな素敵な人たち、応援するしかない!💪もしまだ読んでいない回がある方は、是非過去の記事もみにいってみてくださいね⭐️次回もお楽しみに!✨
FIFTYS PROJECTとは?
私たちは政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Xジェンダー等の方に対して2023年4月統一地方選をはじめとした地方議会議員選挙への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントをつくろうと活動しています。
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