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「悩んだ末の決意!困っている人に寄り添うまちにしたい」【東京都・豊島区】西崎ふうかさんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!

こんにちは!FIFTYS PROJECTです!
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー企画!
第11回は、「困っている人に寄り添うまちづくり」を大きなビジョンとして掲げる豊島区の西崎ふうかさん
不登校になりかけた経験や、留学先のアメリカで感じたことが、政策につながっています。たくさん悩んだ末に、政治への挑戦を決意した理由や、実現したいことなどを伺いました!

正面を向いて笑顔の西崎ふうかさん

まず、自己紹介をお願いします!

 出身は埼玉県和光市です。高校3年生のときに豊島区へ引越しをして、統一地方選を迎えるころに、ちょうど居住11年になります。大学は3年間、アメリカに留学。その間に、祖母ががんになり、認知症も発症して要介護5になり、家族で介護をすることになりました。留学中は祖父母となかなか一緒に過ごせていなかったことや、母が介護離職をしたので少しでも介護を手伝えたらと思い、帰国しました。

政治に関心をもったきっかけは?

 母の影響と、アメリカ留学がきっかけになっていると思います。
 母は新聞を読んだり、テレビで政治のニュースが流れてきたりすると、必ず話題にしていました。「この政策はどんな問題があるか」など、意見を子どもたちに伝えてくれるタイプで、物心がついたときには政治について話すことが当たり前になっていました。

 また、留学中の時にも、政治が社会に与える影響の大きさを実感しました。刑務所で受刑者の人たちに、英語や算数を教えるボランティア活動をしていたのですが、アメリカは日本と比べて一段と貧富の格差があると感じました。『 War on Drugs』という、ニクソン大統領が打ち出した政策があるのですが、これは、少量のドラッグを持っているだけで、かなり厳しい刑を課されてしまいます。ドラッグに手を出してしまう人って、実は貧困の連鎖から抜け出せない人が多くて。貧困から学校に通えず、お金を稼ぐために街角でドラッグを売る、そしてドラッグで捕まって刑務所に入って出所後も定職に就けず、また再犯してしまうという負のサイクルに、政治が絡んでいることを感じました
 他にも、大統領選挙が行われトランプさんが大統領になった際には、アジア系への差別がひどくなるという政治的影響も感じました。クラスメイトが被害に遭ったり、「親が不法移民で、いつ強制送還されてもおかしくない」と話すルームメイトもいました。
 日本に比べると、留学先で出会った友人たちは自分たちの生活への政治の影響は大きいと実感していて、同時に「自分がちゃんと投票に行かなきゃいけない」と、強く政治へ関心をもっていました。周りの意識や留学中の体験が、自分自身の政治への関心を高めたと思います。

立候補を考えるようになったきっかけは?

 母の影響や留学先での経験、また兄がすでに政治活動をしていて選挙の手伝いをしたこともあり、政治に関わるハードルは周りの人より低かったかもしれません。一方で、自分はずっと会社員でいるつもりでした。
 ですが、コロナ禍になってニュースで非正規雇用の雇止めやアルバイトをして学費を稼いでいる学生が、学費を払えなくなるって状況を知って。非正規雇用って大半が女性ですよね。「女性や若い世代の困っている人の声が、政治の場にちゃんと届いてないんじゃないか?」と、すごく感じました。誰か、その声を届けなきゃいけないという思いから、立候補をして自分が届ける側になりたいと考えるようになりました。

政治への挑戦を決意するまでに葛藤はありましたか?

 すごく悩みました。
私は人前で話すのもすごく緊張しちゃうタイプだし、「ハイハイ!」って、手を上げて意見を主張するってタイプでもない。そんな自分にできるのか、不安が尽きませんでした。でも私と同じような性格で、今の政治に諸々と納得できないけど、自分がやれることといえば一票を投じるくらい…って人がたくさんいるんじゃないかなと思うんです。パワフルなタイプじゃなくても、どんな人でも政治に挑戦していいはず。活動していく中で、自分らしい政治家のスタイルを見つけていきたいと思うようになりました。
 あとは、夫と「子どもほしいね」と話もしていたので政治に参加するタイミングも一瞬悩みました。妊娠をしたら、体力的にも時間的にも政治活動が思うようにできなくなると考えていたので、一旦先延ばしにしてまで本当にやりたいことなのか、少し悩みました。様々なことを考えて気持ちを固めていって、最終的には、家族も背中を押してくれて、挑戦を決めました。

実現したいことは?

 「困っている人に寄り添うまちづくり」が大きなビジョンです。
 政策としては、主に教育・多様性・危機管理の3つに力を入れていきたいと考えています。

 まず、必ず実現したいことは、地域の子どもたちの居場所づくりを進めることです。コロナ禍で学校に行くことが辛いと思う子が増えている現状がありますが、誰に頼ったら良いのか悩んでいる子が多いと思います。私自身も、実は高校生のときに不登校になりかけたことがあったのですが、家族が受け止めてくれて完全には不登校にならず、「留学」という新しい道を見つけることができました。私の場合は家族が寄り添ってくれましたが、家族以外の頼れる存在も必要だと考えています。地域に悩みを解消できるような居場所をつくっていきたいです。また、すべての子どもたちに対して何か目標を見つけられたときに、金銭面で諦めることがないように給付型の奨学金も拡充していきたいです。他にも給食費の無償化や、祖母の介護の大変さを身に染みて感じた経験から、特養老人ホームなどの施設を拡充していくことも大事だと思っています。

 さらに、多様性のあるまちづくりにも取り組みたいです。
 留学先の大学がリベラルな風土だったので、LGBTQの理解が進んでいました。豊島区は2019年にパートナーシップ制度を導入していますが、現行の制度ではパートナーの入院先の病院で病状説明が受けられないなどの制約があります。もう一歩踏み込んだファミリーシップ制度を導入していきたいです。
 また、前職の経験から危機管理の政策も掲げています。地震はいつ起きてもおかしくないですが、日々の生活に追われている方だと、なかなか対策できていないと思います。区をあげて啓蒙活動防災グッズの購入費用助成をしていきたいです。

西崎さんだからできることは?

 「海外のいい制度を日本にうまく取り入れませんか?」と提案できることです。日本から飛び出して海外で様々な経験をしたからこそ見えた日本のいいところと、海外のいいところが分かりました。その知見を生かして日本のいいところは残したまま、いい変化を促していきたいです。
 特に、ジェンダー平等やLGBTの受け入れ、同性婚の法律化などを目指したいです。地方自治でどこまでできるか分からないですが、ファミリーシップ制度も導入する自治体が増えていくことによって、さらに上のレベルの政治に届けられる声があると思います。中枢の政治に対して、自治体で高まっている気運を伝えていくことも意識したいです。

豊島区の好きなところは?

 国際色が豊かなところとエリアごとにカラーが分かれているところが、とても魅力的です。 
 外国人の方も多く住んでいるので、まちとして交流イベントも開催したいです。また池袋は世界有数のターミナル駅ですが、少し離れた場所には人情あふれる閑静な住宅街があります。エリアごとにカラーが分かれていて、そのまま残したい素敵なところだと思っています。

なぜFIFTYS PROJECTに参加しようと思ったの?

 同じように政治の場に若い世代がいないことへの問題意識を持つ人とつながることができて、一緒に頑張れることがすごく心強いと思い、参加しました。今回の挑戦を決めて、「自分で良いのかな」「できるかな」と不安になっていたときに、Twitterのキーワード検索で「政治家 20代」「政治家 若い」と入力して出てきたのが、FIFTYS PROJECTでした。私にとっては、「立候補しよう!」と決意すること自体がすごく大きなハードルだったので、このプロジェクトを見つけたときに、背中を押してくれている気がして、とても勇気づけられました。画期的なプロジェクトに参加することができてありがたいです。

春に向けて、どんな活動をしていきたい?

 一人ひとりの方とリアルで会い、しっかり声を聞いていきたいです。駅頭でチラシを配りながらお話を聞いたり、一軒一軒ご挨拶したりと、まさに草の根活動です。まだ議員ではないですが、「声を聞いてくれる人がここにいる」と感じてもらいたい。選挙のことだけを考えると遠回りな活動かもしれないですが、話を聞いてほしいと思っている人と出会えたら時間を割いていきたいです。

踏切を待っている地元の方とお話し中

最後に意気込みをおねがいします!

残り2カ月を切って…もうやるっきゃないです!!
毎回、豊島区は激戦になります。わたしは最年少の候補者になりそうなので、誰よりも活動量を多くして頑張っていきたいです。

インタビューを終えて
一言ずつ丁寧にお話をしてくださったのが印象的でした。穏やかな口調で語られる言葉の中に、「まだ届いていない声を届けたい!」という強い決意が込められていたように感じます。豊島区の未来に希望を持ちました!!
取材・執筆:しるさき&まい
取材日:2023年2月19日

西崎ふうか(基本情報)
1994年11月1日生まれ(28歳)/富士見中学・高等学校卒業/
​NIC International College in Japan修了/カリフォルニア大学バークレー校卒業​/株式会社ジェイ・エス・エス入社

西崎さんについてもっと知るには?✨
西崎ふうか公式ウェブサイト | 豊島区 | 立憲民主党
Instagram:@fukanishizaki.toshima
Facebook:西崎ふうか

『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#11、いかがでしたか?西崎さんについてもっと知りたい!という方は、ぜひ西崎さんの発信も見に行ってみてください😀
魅力的なFIFTYS PROJECT支援予定候補はまだまだいらっしゃいます!
引き続き皆さんを紹介していきますので、お見逃しなく〜!
次回もお楽しみに✨

FIFTYS PROJECTとは?
私たちは政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Xジェンダー等の方に対して2023年4月統一地方選をはじめとした地方議会議員選挙への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントをつくろうと活動しています。

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