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茶室と流儀

すっかり冬になってしまって、現場に向かういつもの道から、富士山や相模湾が朝日に照らされて輝いて見える。日は短いけれど、冬はつとめてと言いますし。写真は夕焼けですが・・・。

茶室を自分の自室に依頼されました。まずは、現地に行かないといけないのですが、千葉ので少し遠いです。彼は京都に先日向かって色々刺激を受けて自宅に茶室をと思い立ったらしい。自宅に釜を開くなど大名様やぁなんて言って茶化したのですが、かなり、本気なようでお稽古も始めるのだとか。

私もかつて教室に通って稽古していたので、少しは心得があるかなと。

ちゃんと作ればそれなりに高いのですが、簡易的であるとすれば、そこまで行かない。旅箪笥点前にすれば、旅行好きな彼に会っていると思う。旅箪笥のお手前は箱の開け方などの所作も楽しい。野外で楽しむのもいいですね。ですが、炉を切りたいということで、床を上げないといけないですし、固定をどうするかが問題かなと。賃貸物件なので現状回復しないといけない。

そんなこともあり、千葉のどこか広い安い土地に最初はDIYしてみてはと提案した。まあ、却下でした。本来なら亭主が客人をもてなす行為だと思っているので、それこそ、亭主自ら作った空間に招き入れて、茶を飲んでもらう事こそが、本来の茶湯であると思っています。ですから、飲む時は、作法など本来なく、出された茶を自分の流儀で飲んでいいよと、私は師匠に教えてもらいました。男なら尚更、グッと飲み干せよと。当時70代のチャーミングなおばあさんが私の師匠でした。

何はともあれ、現地に行かなければお話になりませんので、今月の中頃に向かう事にします。


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