Fieldism必聴新曲リスト June 2022 (Part.2)
↑前回の新曲特集はこちらから
↓各所から感想を頂いております、圧倒的感謝。
Naoki (HERWIT)
yu-ma & Takuya (InFix)
オオギヤ (アカネ燃ユ。) & Toshi goto (アカネ燃ユ。の新譜のAll Engineeringを担当)
いつもお世話になっております、Ryotaです。
昨日のことですが、以前から何度も言及しているUNMASK aLIVEの主催フェス ''ONE AND ONLY FESTIVAL'' Day2に行きました。12バンド中9バンド観た中でどのバンドも最高だったのは言うまでもないですが(近日中にライブレポート公開予定です)、その中でも現体制になって初めて観たAzamiで''Milestone''を聴いたときは本当に感動しました。
Twitterでも書いた通り、高校生の時からライブ行き始めて10年以上経ちますが(Hump Backは先輩だったから昔よく観に行ってました)、その中で一緒にライブに行っていた仲間 / ライブハウスでよく観ていたバンドの皆様と出会っては、結婚や仕事や別の趣味を見つけてフェードアウト・解散していくのを何度も経験してきました。後者はともかく前者は死期を悟ったネコみたいに突然いなくなったり...。
今でもライブハウスに通っている中でふと「もしかして、俺取り残されてる?」みたいな孤独感だったり虚無感を覚えてしまうこともあるんですけど、昨日のライブで改めてまだまだ抜け出せそうにないなって思っちゃったし、音楽が好きだと誇れるように頑張ろうという気持ちにさせられました。また彼らが帰ってきたときは、笑顔で迎えられるようにしたいです。
↑件の''Milestone''もそういう曲ですので、Gt.関普円のセルフライナーノーツも是非読んでみてください。
前置きはこれくらいにして、今回も行きましょう。
リストアップの条件ですが、下記2点です。
1. 6/10~6/19にフィジカル/ストリーミング/DL販売/MVのいずれかが解禁された作品(基本的により多くの人にアクセスできる手段を優先します)。
2. フルアルバム or EPのリリース時期がある程度明確にアナウンスされている作品の先行シングル、および既存楽曲のリマスターやカバー等は選出対象外。ただしアルバムのデラックス盤のみetc.に収録予定の楽曲は選出対象。
1. Motionless in White: Scoring the End of the World
アルバム (6/10)
アメリカ・ペンシルバニア州スクラントン発メタルコアバンドの最新アルバム。大手メタルレーベルRoadrunner Recordsと契約して3枚目のアルバムでもあります。メタルコアを軸にしながらもインダストリアルなど多種多様なジャンルを組み合わせたサウンドはアルバムをリリースする度にスケールアップし、それと比例する形でVo. Chris "Motionless" Cerulliのボーカルも着実に上手くなっていることがわかりますが、今作はよりモダンにアップデートされたMIW流のメタルコアを体験できます。
今作はバンドが今までバックグラウンドとして反映させてきたインダストリアル要素はさらにブラッシュアップしつつも、サウンドでもテーマ性でも大きなスケールで描かれています。80年代のホラー映画のサウンドトラックを彷彿とさせる Tr.3 ''Werewolf''、初期とは段違いにレベルの上がったVo. Chrisのボーカルが際立るTr.6 ''Masterpiece''など、ポイントを取り上げるときりがないですが、その中でもRoadrunnerらしいニューメタル+ハードコアな楽曲でKnocked LooseのVo. Brian Garrisも参加したTr.5 ''Slaughterhouse''は個人的に気に入ってます。
パンデミックを経験したこともあり、社会や政治をテーマにした楽曲が作品の半分近くを占める今作、メタルシーンで台頭していくバンドとしての責任と覚悟を示した作品であることを前提に聴いてほしいです。
2. Secrets: The Collapse
アルバム (6/10)
アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ発ポストハードコアバンドの最新アルバム。2017年と2019年にRNR TOURS主導で来日していることもあり、日本のメタル・ハードコア系リスナーの間で一定の知名度もあります。(既にVerocity Recordsに移籍していますが)2010年代初頭~半ばのRise Records黄金期を支えたヘヴィなサウンド+激しいスクリームとGt/Vo. Richard Rogersのハイトーンのクリーンボーカルが放つキャッチ―なメロディのバランス感はリリースを重ねるごとに円熟味を増しています。
前作のセルフタイトルアルバムはポップパンクにも通じるエネルギッシュで明るめな楽曲も多い印象でしたが、今作 ''The Collapse'' は今までで一番テーマ的にもサウンド的にも重い作品に仕上がっております。Tr.1のタイトルトラックからもそのアグレッシブさが伝わるかと思いますが、特にクリーンVo.なしのショートトラックTr.4 ''Parasite'' は凄まじいです。終始スクリームVo. Wade Waltersが暴れ倒します。そんなダークな作風を壊さない絶妙な匙加減でRichardのクリーンが入れられているのは流石です。
これまで築き上げてきたメロディの良さはそのままにキャリア史上最もダークでヘヴィに仕上がった作品、初期のWage Warあたりの2010年代中盤のメタルコアバンドが好きな方はストライクでしょう。
3. Same old Same old: Bunny
シングル (6/11)
東京・立川を拠点に活動しているスクリーモ/ポップパンクバンドの最新シングル。1st EP ''White Light'' まではメタリックなチャグやブレイクダウンも交えたポストハードコアバンドでしたが、リリースを重ねるごとに徐々に快活さと飾り毛の無さを出したポップパンクチックな雰囲気に傾倒していて昨年大阪で観た時とそれ以前とは印象が違って見えました。Vo. RuiとはMDMA(マジでまっすぐなア○ル、2回解散済)と並行して在籍していたころから面識があり、Dr.KentoもメタルコアバンドUnarmedにいてそちらでも何度かライブを観ていたりします。
近年の作風として、メタリックでカッチリとしたサウンドはそのままに(チャグやブレイクダウンなど刻みは抑えされてますが)、Vo. Ruiのエネルギッシュなクリーンボーカル&日本語詞を積極的に取り入れた傾向が見えますが、今回もそんな気分が明るくなる楽曲を聴くことが出来ます。Tr.1 ''Norn'' はハイペースな1分強のショートトラック、Tr.2のタイトルトラックは盟友sunsetinfallのVo. m.c.nervousが参加、Pay money To my PainのVo. Kを彷彿とさせた絞り出すようなシャウトが炸裂します。
今作のリリース並びに来月の福岡のライブ ''PM 4:20'' で長らくギタリスト/コンポーザーを務めていたGt. イカリa.k.a.ガトリングコンボイが脱退しますが、ライブ自体はベースと同じくサポートを入れて継続していくとのことです。
4. We Struck Gold: Feel Nothing
EP (6/17)
イギリス・ブリストル発メロディックハードコア/メタルコアバンドWe Struck Goldの最新EP。前作 ''To Conquer A Fear // All Life Is Divine''では激しさと美しさが同調し、アートワークのように凪いでは荒れ狂う海のようなドラマ性とメリハリあふれるサウンドで注目を惹いたこのバンド、1月に最初の先行シングル ''Giving Up On Giving In'' では真っ黒な衣装をまとったダークなヴィジュアルに反して作風は愚直なまでにストレートで強いサウンドで期待値も高めでした。
その後も何曲か先行シングルを出し、満を持してリリースされた新作 ''Feel Nothing'' は上記で述べたアッパーでエネルギッシュなタフガイメロディックハードコア/メタルコアサウンドはそのままに、「自分らしく生きること」というハードコアのスピリットに基づいたシリアスなテーマ性を掘り下げていきます。より奥行き・解像度が深くなった叙情的なサウンドと苦難を抱えるリスナーを勇気づけてくれるリリックと力強いシンガロングパートには滾らざるを得ません。
Tr.5 ''Momentum'' にはチェコ発ポストハードコアSkywalkerのVo. Jay Kuceraがゲストボーカルで参加。目標や願望にたどり着くための''勢い''をテーマにしたリリックにも着目しましょう。
5. Vision of Fatima: Pseudomorph / Phosphorescence
シングル (6/15)
「京都が生んだ最大の過ち」と形容されるカオティック・ハードコアバンドの最新シングル。Norma Jean, The Chariot, Convergeあたりのトリッキーで混沌とした展開、人間らしい生の感情を放出するようなフロントマン Kengoのシャウトとノイズサウンドは聴く者に強烈なインパクトを残します。また、Kengoが手掛ける無機物と有機物が歪に交わったようなアートワークも特徴的です。滋賀プログレメタルコアDyslexiaのGt. Atsushiが加入して2年半が経ち、体制が盤石になってきている中でまたもや強烈な新曲をドロップしてきました。
''Sand Fountain / Mutation'' 以来約1年半ぶりのシングルリリースになる今作は、 “長年抱えていた強烈な感情の喪失による肉体と意識の変化 “をコンセプトとしたストーリーを楽曲で表現。上記のカオティックハードコア特有の泥臭いサウンドを基軸に、躁鬱的な激情性と繊細な叙情性のコントラストは今作も健在の様子。個人的にはTr.1 ''Pseudomorph'' の嵐の前の静けさを彷彿とさせるイントロにグッと惹きこまれました。また、Kengoが書いている抽象的でパーソナルなリリックもある種の美しさを感じてしまいます。
''Thirst (Deep In My Cleft Heart)'' 以来約6年ぶりのMVにも注目。真冬の雪山という過酷な環境で撮影された、Ba. Takasukeが手掛ける如何にもTHINGS. (PaleduskやPassCodeのMVも手掛けている映像チーム)っぽい独特な映像が病みつきになります。
6. Degrader: The Ugly Truth
シングル (6/17)
アメリカ・マサチューセッツ州ボストン発メタルコアバンドの最新シングル。2010年代初期~中期のダウンチューニングモッシュメタルコアを軸にしつつもプログレやオルタナやニューメタルなど様々な要素の良いところを凝縮・クロスオーバーしたサウンドが特徴です。特に前作のフルアルバム ''Beautiful Lie'' は、''The Dictionary of Obscure Sorrows'' という名前のない感情を定義する辞書をテーマにした詩的なリリックとコンセプチュアルな世界観も相まって、個人的に2021年の海外のメタルコア最高傑作の一つとしてヘビロテしてました。
SSR時代から在籍していたModern Empire Musicを離れ、心機一転インディペンデントでリリースされた最新シングル ''The Ugly Truth'' は初期から一貫して楽曲に盛り込んでいた、ニューメタルコアにも通ずるバウンシーなリズムが特徴的な作風に回帰した印象。過去最高にヘヴィなビートダウンが破壊力抜群のTr.1 ''Azakana (ゲーム ''League of Legends'' のキャラが元ネタ)'' はVolumesのVo. Michael Barrが、ニューメタルとメロディックハードコアが融合した感じでイントロのスクラッチ音が特徴的なTr.2 ''Cold Steel'' はVarialsのVo. Mitch Rogersがfeat.しています。
7. INPHASE: The Fractal
アルバム (6/10)
韓国Watch Out! Recordsからまたとんでもないメタルコアバンドがデビューしました。韓国にはVasslineから受け継いでいる血筋と言いますか、直近では2019年に来日したDay of MourningやRemnants Of The Fallen、初期にあの大阪のメタリックハードコアGates of Hopelessとスプリットを出したNoeazyなど、実力派のメロディックメタルコア/メロディックデスメタルバンドが存在しているのですが、それらにも劣らないニューカマーがこのINPHASEです。
先行でリリースされたタイトルトラックについてTwitterでメンションした際も若干話題になりましたが、As I Lay Dying直系のギターオリエンテッドな楽曲でこぶしを掲げざるを得ませんよね? 個人的にはTr.4 ''The One That Will Take You Down''の1:58~からの転調→アンセミックなクワイアを交えたパート→高速ギターリフの流れが秀逸。あとはTr.6のタイトルトラックのヴァースのBPM250オーバーの爆走リフもとんでもないです。
Tr.8 ''La Salamandra'' ~ Tr.10 ''Struggler'' はチューニングを下げてDjent要素もおりますが、そちらも爆走メロデスリフ搭載完備でWithin The Ruinsあたりが好きな方はぶちあがること必至でしょう。
8. Future Palace: Run
アルバム (6/10)
ドイツ・ベルリンを拠点に活動する女性Voポストハードコアバンドの2ndフルアルバム。Imminence, AVIANA, THE OKLAHOMA KIDなどといった今ヨーロッパのメタルコアシーンを代表するバンドもいることでお馴染みArising Empireに所属しています。Vo. Maria Lessingのレベルの高いシャウト&クリーンを交えたポストハードコアサウンドは「SpiritboxとAgainst The Currentをミックスしたよう」だとRiff Cultで言われてましたね。おそらく2022年最も期待されているであろうバンドの一つかもしれません。
そんな話題の2ndアルバム ''Run'' はそんな下馬評の期待にガッツリ応えてくれるような作品に仕上がっています。Bring Me The Horizonに多大な影響を受け、Unearth, Asking Alexandriaなどのメタルコア/ポストハードコア~PVRISなどオルタナティブなども昇華したサウンドはもちろん、MVごとに様々な衣装/メイクアップを施すMariaを始めヴィジュアルイメージも強烈で記憶に残ります。ヒップホップのアプローチも加えたスタイリッシュTr.3 ''Flames'' / Tr.5 ''Heads Up'' や現代的なシンセポップ/トラップ要素が癖になる Tr.10 ''A World in Tears'' など楽曲の引き出しも豊富。
バラエティ溢れる作風でも散漫な印象にならないのはMariaの華のある出で立ちとそれに劣らない多様で高等なアプローチ故だと思います。
9. InFix: STILL ALIVE
EP (6/12)
神奈川県・厚木を拠点として活動しているメタルコアバンドの最新EP。夕闇に誘いし漆黒の天使達・mildrage (解散済)・ARES INWORDSと並んで「厚木御三家」と称されるバンドの中では最もソリッドでダークなサウンドを放ちます。他の3バンドと比べても遅咲きな印象はあるかもしれませんが、ex. KanariaのTakuyaがGt. として加入して以来ネクストレベルに到達。昨年東京に行ったときMP!Dの企画で久しぶりに生で観ましたが、コロナ禍前とは見違えるほどカッコよくなっていました。
Tr.1 ''Come Back Again'' は前述のMP!D企画で観た時にセットリストの一番目で披露された曲(だったはず)なんですが、個人的には今までのInFixの楽曲の中では最高傑作疑惑あります。シンガロング必至のサビから始まるイントロからブラストビート/単音リフの攻め一辺倒なパートへの導入と3:04~の日本詞シャウト+疾走パート+涙腺崩壊系リードパートの畳みかけが異常。Earthists.の''PURGE ME'' あたりを思い出す、女性サンプリングボイスを取り入れたメランコリックな楽曲にエモーショナルなクリーンボーカルが際立つTr.2 ''Homes'' もストライクです。
このバンドはVo. yu-ma+弦楽器隊3人のボーカルの掛け合いが多いのですが、ボーカル陣のタフなシャウト/がなりを入れたクリーンもますますよくなっている中Tr.2は「大分意外なことしたな」って思いました。早くまた会いたいですね。
10. C-GATE: Bident feat Yukina from 花冷え。
シングル (6/19)
長野出身・東京を拠点に活動しているメタルコアバンドC-GATEの最新シングル。すでに''Fieldism''でも何度も取り上げていることがわかる通り、国内のバンドではお気に入りの部類です。今年2月にはキャリア史上最もヘヴィーなシングル ''Hypocrisy'' をリリース、以前ライブレポートを公開した通り4月にClub Asiaで花冷え。と共同企画 ''Bident'' を開催したわけですが、その時に一足先にライブで披露された新曲がついに音源化されました。
以前ライブでこの曲を聴いたときは反社会的ムーブをやりすぎてあんまり詳細まで記憶に残ってないのですが、改めて音源で楽曲を聴いてみると(あのMVも含めて)めちゃくちゃはっちゃけたことやってますね...。1:11~のビートダウンからのテンポアップのジェットコースター、1:40~のYukina a.k.a. YKマダファッキンNのキッシュなラップパートから苛烈なグロウルが異常です。ちゃっかり新体制で初めて日本語詞を取り入れてるなとか思ってたら最大級のブレイクダウンが襲い掛かります。反社会的ムーブ必至です。
先日UNMASK aLIVEのフェス ''ONE AND ONLY FESTIVAL'' で大阪を襲撃したばかりですが(近日中にライブレポ上げます)、HOTOKE & Victim of Deceptionのツアー(6/26) , GraupelのEMPTY VESSELS TOUR(7/10)とまだまだハイペースで大阪に来るのでぶん回したい人は見逃さないようにしましょう。
11.アカネ燃ユ。: 旧り行くとしても
EP (6/17)
東京発エモーショナルコアバンドの最新EP。ギターロックを軸にエモ/スクリーモや激情要素を加えた激しさと懐かしさが交差する音楽性、Vo. 颯の描く叙情的な歌詞の世界観が特徴です。2018年末から活動休止していた間、2019年2月10日にGt/Vo宍戸圭介が不慮の事故で、さらに2021年2月26日にBa/Voである後藤颯を失いバンドとしての活動再開の目途が立たない状況でした。今年に入って、4月半ばにポストハードコアUNBLEEDのVo. Takumiが主催するイベントINNOCENCEとの共催兼ラストライブがアナウンスされましたが、当日に先駆けて今作がリリースされました。
筆者はこのバンドについては予備知識がなく、ライブはおろか今作まで音源すら聞いてこなかったのですが、このEPがリリースされる1年前にMVが公開されたTr.1 ''明けやらぬ'' から意識が持って行かれました。この次の変拍子とスポークンワードが特徴的な ''君の言葉'' ではもう「戻らぬあの頃の日々」を回顧するようなリリックがこのバンドの背景も相まって涙腺が緩みます。 a crowd of rebellionのGt/Vo. 小林亮輔を彷彿させるハイトーンなクリーンボーカルと激情スクリームが交差していくのもハナマルです。
今までなんでちゃんと聞いてこなかったんだろうって後悔しました。今週末のライブレポは足を運ぶことが叶いませんがせめて誰か一人でも多く彼らの音楽に触れる人が増えてくれればと切に願います。
12. HERWIT: Overthinking
東京を拠点に活動するニューメタルコアバンドのデビューEP。メロディックハードコアバンドmakeshiftのVo.Naoki&トラップメタルDOWNSIDEで活躍していたGt. TKの二人から始まったこのプロジェクト、3月に先行シングル ''So Xhi''、5月に ''Self projection-Addicted'' を連続でリリースしていたのですが、先日タイトルトラックをSLAM WORLDWIDEから公開しました。同時にNaokiと同じくmakeshiftで活動しているBa. ryota & 新鋭モダンメタルコアLost in againのDr. mikotoもメンバー入りしたことが明らかになりました。
そんな重たい音楽をやっている若手メタルコアのメンバー達が集った新バンドのデビュー作はNaokiとryotaがmakeshiftに加入する前に活動していたバンドWEDGE//BRINGERに通ずる病んだ狂気と攻撃性が介在しているヘヴィーなニューメタルコア。ひたすらにソリッドかつ無慈悲に刻まれるリフ、ところどころDOWNSIDEの残滓が感じられる不穏なトラップ調のアレンジ、そしてmakeshiftとは違い狂気的なNaokiのボーカルアレンジの応酬は、リスナーに安らぐ時間を与えることはありません。
まだライブは一度もしておりませんが、スタジオには入っている様子。ライブ活動に着手するのもそう遠くないと思います。
Honorable Mensions
MADCOCK: JEDIDIAH
シングル (6/10?)
マカオのメタリックハードコアバンドのデビューMV兼シングル。ENDあたりを彷彿とさせる疾走パートに添えられたブラストビートの乱れ打ちとカオティックな不協和音を伴ったリフワークは滅茶苦茶イケてます。同じマカオのメロディックハードコア/メタルコアCancer Gameのメンバーも在籍しているらしいです(知らない人は本当にイケてるので聴いてください)。
Drugged Under: Upright Animals
アルバム (6/10)
アメリカ・ワシントン州シアトル発パンクロックバンドの2ndフルアルバム。2020年のデビュー作 ''The World Is In Your Way'' はKERRANG!やAlternative Pressなど多くの海外メディアで評価されたこのバンド、パンクロックを軸にメタルやハードコアも飲み込んだハイブリッドなサウンドとVo. Tony Cappocchiのエネルギッシュなボーカルが持ち味。日本のメロディックパンク好きな方にもオススメ。
View From The Soyuz: Coexistence
シングル (6/12)
先日横浜で行われた企画 "Toward The Dying Sun Vol.2" が満員御礼に終わった、東京発00'sメタルコア/ニュースクールバンドの最新シングル。今作は拳アップライズ必至のツインリードのイントロが熱いミドルテンポナンバーをドロップ。後半のビートダウンからアウトロにギアを上げていくテンポチェンジもポイント。年内にアルバム出すみたいな話があるとかないとか...本当ですか?
Sudden Waves: Courtside
EP (6/15)
カナダ・モントリオール発メロディックハードコアバンドの最新EP。CounterpartsやMayfieldの哀愁を感じる他のカナダのそれとは違い、メロディックパンク・イージーコア・ポップパンク特有の明るさを持つキャッチーなサウンドが持ち味。A Day To Remember辺り好きなリスナーにもオススメ。Tr.2 "Until We Make It (world tour)" のMVを見ても解る通り、過去作にもあったおバカ要素も健在。
INCHAOS: My Galaxy
シングル (6/15)
東方同人サークルDualInsomiNaのメンバーも在籍している中国・杭州のプログレメタルコア/Djentバンドの最新シングル。イントロから温かみが削ぎ落とされたテクニカルなチャグの応酬+アンビエントなシンセの組み合わせは実際の国の空気に似つかわしくない清廉さが漂います。劇伴のようなグリーンボーカルのアプローチにも注目。
SEIRAN: Before It Ends
シングル (6/17)
オーストラリア・メルボルンを拠点に活動しているメタルコアバンドの最新シングル。RNR TOURS CREWの一員であるShintaroがVoを務めていることで昨年インタビュー記事がRIFF CULTから上がりましたね(サイト移転でもう閲覧できなくなってますが)。現在のメタルコアらしいアンビエントなシンセワーク+ヘヴィでソリッドなチャグの対比、リードギターのメロディアスなタッピングがアクセントで気持ちいいです。
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