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Fieldism必聴新曲リスト February 2023 (Part.2)

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 もう暖かくなってきて春の訪れを感じますね。いつもお世話になっております、Ryotaです。

 先日、9/30開催予定の ''Buried Alive III''について、現在ブッキングを調整しているのとは別で公募枠を設けることをTwitterのアカウントでアナウンスしました。(本州の外も含めて)県外のバンドからも数組お問い合わせをいただいており、思ったほど反響が大きくて正直戸惑っています。

 ここで主張したいのは決して自分でブッキングすることに対して面倒さを感じているわけでなく(むしろあーでもないこーでもないと悩むのは楽しい)、Fieldismも知名度が上がってきて「ここで一辺イベンターとしてどう見られているのか」立ち位置を確かめる並びに、自分でもまだ気づいていないバンドの魅力を再確認するという意味合いを兼ねて、新しい試みとして実施する運びとなりました。

 イベンターとしての活動はしばらく続けますが、Buried Alive自体は今回で一区切りつけようと思ってますので(当面やりたいことはすべてやりきったので)、気になる方はコンタクトお待ちしております。


前置きはこれくらいにして、今回も行きましょう。

リストアップの条件ですが、下記2点です。
1. 2/15~2/28にフィジカル/ストリーミング/DL販売/MVのいずれかが解禁された作品(基本的により多くの人にアクセスできる手段を優先します)。
2. フルアルバム or EPのリリース時期がある程度明確にアナウンスされている作品の先行シングル、および既存楽曲のリマスターやカバー等は選出対象外。ただしアルバムのデラックス盤のみetc.に収録予定の楽曲は選出対象。


①HALF ME: SOMA

アルバム (2/17)

 ドイツ・ハンブルグを拠点に活動しているニューメタルコアバンドのデビューアルバム。シングル ''Trauma Culture'' のリリースを機に近年ホットなメタルコアバンドが集うことで話題のArising Empireと契約し、(同国のAnnisokayFUTURE PALACEなどもそうですが)メタルコア・ポストハードコア・オルタナティブのトレンドをセンス良く組み合わせたドイツのバンドらしい堅調なサウンドで注目を集めております。これまでの一定のスパンを空けながらMVがリリースされていましたが、ついにデビューアルバム ''SOMA'' の全貌が明らかになりました。

 現代のヘヴィミュージックを組み合わせたサウンドというのは前述したとおりですが、特筆すべきはその振れ幅。凶悪なブレイクダウンとテンポチェンジを取り入れたモッシーなニューメタルコアを基軸にしながらも、Tr.1 ''Wraith'', Tr.5 'Ex Negativo'', Tr.9 ''Blacklight''ではVo. Christopher Zühlkの高いメロディセンスが伺えるキャッチーなクリーンコーラスを取り入れたり、Tr.3 ''Distort'', Tr.7 ''Outbreak'' では近年のNorthlaneを彷彿とさせるリズムとEDMパートを際立たせたり、最後の ''Half Me'' ではアグレッシブ一辺倒な楽曲が多い中、メランコリックなイントロを用いた違った切り口も提示してくれます。

 唯一無二の個性が出ているというわけではないですが、デビューアルバムにしては高いクオリティを誇るHalf Me、これからどう進化していくのか楽しみです。


②Graphic Nature: A Mind Waiting To Die

アルバム (2/17)

 イギリス・ロンドンを拠点に活動しているニューメタルコアバンドのデビューアルバム。Deftonesの楽曲から取ったバンド名の通り、Deftones・SlipknotKornなど90年代~00年代のニューメタル/ミクスチャー、さらには「ファイナルファンタジー」や「キングダムハーツ」などのゲームに影響を受け、影響下のおどろおどろしい空気感やブチギレ具合を組み合わせたバンドサウンド+ドラムンベース/インダストリアルなどのアレンジワークを今風にアップデートした作風でも話題を集めています。今は亡きLotus Eaterを彷彿とさせるこのバンド、今作は飽和しているニューメタルコアシーンに風穴を開けたのでしょうか?

 昨年リリースされたEP ''new skin'' から約1年のスパンを空けてリリースされた待望のデビューアルバム ''A Mind Waiting To Die'' は、脆弱さや怒りなどネガティブな感情を音楽で生々しく表現したことがわかります。Vo. Hervey Freemanのブチギレスクリームと地を這うようなギターと不安をあおるインダストリアルサウンドが間髪入れずに襲い掛かってくるわけで、インタールード Tr.7 ''90'' 以外は気が休まる瞬間がほとんどありません。特にTr.2 ''Sour'' 後半のブレイクビーツパートと、Tr.12 ''A Twin'' のいい意味でチープなキーボードを取り入れた作風はこのバンドのルーツが色濃く反映されてるかと思います。

 90~00年代のニューメタルから影響を受けた部分は日本のovEnolaにも通ずる部分があると思います。あとはSUGGESTIONS好きなリスナーにもお勧めです。



③THE DESPERADO: THE CRY AGAINST

ミニアルバム (2/19)

 「デジタルな活動をメインとした多角的活動型 次世代バンド」として活動するV系メタルコアバンドのデビューEP。日本のみならず世界でも幅広く支持層を築き上げながら独自の音楽世界を生み出していることをアピールしており、2019年末にVo. Neroとex. DEVILOOFのGt. Seiya & Dr. Hirotoの三人で始動。翌年にHirotoは脱退したものの二人体制で定期的に楽曲をリリースしてきました。そして昨年末にバンドはBa. Akuru (Lost in again, ex. Black Sirene)とDr. Daisuke (ex. Aziam & Sound Limits)を迎え入れて新体制になったとともに、バンドとして初のミニアルバムのリリースが発表されました。

 待望のデビューミニアルバム ''THE CRY AGAINST'' 、Neroのホイッスル・グロウル・クリーンなどいろいろな声質を用いて楽曲の世界観を巧みに表現するボーカルスタイルと、DEVILOOF時代から変わらぬSeiyaのデスコア/メタルコアを軸にした暴虐的なリフと流麗なリードを引き倒すギター、バイオリン・ピアノなど多彩かつ耽美なストリングが組み合わさった作風はV系だけでなくメタルリスナーにもしっかり訴えられるかと思います。ただメタルコア/デスコア調一辺倒かといわれるとそうでもなく、Tr.4 ''Unfair Advantage'' はMarilyn Mansonを意識したミドルテンポトラックも入れているのでこのあたりはやはりV系らしいなと感じます。


④Evilgloom: Addictions

アルバム (2/22)

 ''Heavy New Groove''と称し福岡を拠点に活動しているニューメタルコアバンドのデビューアルバム。昨年の秋には筆者の企画Buried Alive IIにも念願の出演を果たし、その人道に反した重低音と圧倒的な熱量でフロアの盛り上がりも半端なかったことも記憶に新しいです。昨年も短いスパンで4枚のシングルをリリースしその度に話題を集めていましたが、バンドとしてノリに載っているタイミングで待望のフルアルバムのリリースを発表。先輩のPaleduskに続いて福岡 ''092'' から世界へ進出するきっかけになりえる作品をドロップしてきました。

 デビューアルバム ''Addictions'' は昨年から先行でリリースされてきた ''Buster Call''から''INTERLVDE''までのシングル4曲と、完全新曲5曲をした全9曲で構成されており、リリース前にMVが公開されたTr.3 ''Malignant'' ではDayseekerのRory Rodriguezのドッペルゲンガー疑惑あふれるSup. Gtの$ANA£-monのソウルフルなクリーンボーカルで話題になりましたが、個人的には初期の病的なChugcoreスタイルに回帰したTr.8 ’’Glitch‘’ や、ヘヴィネスとメロディをEvligloomスタイルで高次元にまとめたTr.9のタイトルトラック、ほかの曲もヒップホップやベースミュージックなどDemiやGt. YuUの非バンドミュージックからの影響化が色濃く表れています。

 2月の東京公演を皮切りに大阪・名古屋・福岡とレコ発ツアーを敢行しているEvilgloom、まだ観れていない方はトレンドの最先端を行く彼らの音楽に触れてほしいですね。


⑤Stranded & Taken: JOURNEY TOWARDS THE RISING SUN

スプリットEP (2/22)

※現状YoutubeにMV/試聴動画なし、サブスクも未解禁なのでCDをお買い求めください。↓

 2019年に日本を一緒に回ったTakenとStrandedがタッグを組んでスプリットEPをリリース。TakenはHopesfallShai HaludMisery Signalsなどと並び叙情派ニュースクールを代表するバンドで、後続のメロディックハードコアバンドにも多大な影響を与えていることは言うまでもありません。Strandedは東京を拠点に活動しているメロディックハードコアで、叙情派ニュースクールから日本風に派生した作風(日本語詞・ポエトリーetc.)とは違い、日本では数少ないCounterpartsHundredth影響下のストレートなUSメロディックハードコア的な作風で筆者のお気に入りのバンドでもあります。

 親交が深い2バンドが各3曲ずつ提供した今作 ''JOURNEY TOWARDS THE RISING SUN''、Strandedは完全初公開の新曲になるTr.4 ''Dear My Youth'' とHundredthの ''Weathered Town''カバーが目玉で、前者は安心と信頼のエモーショナルなギターワークと終盤のシンガロングパートで涙腺崩壊必須、後者は「大切な曲なんだ」とVo. KaiがMCで語るほどバンドにとって色濃く影響を受けた楽曲。対するTakenは90年代を代表するハードコアバンドUnbrokenの''D4''カバーをTr.3に収録しており、伝説的なフレーズと現行のトレンドを網羅した彼らなりのリスペクトが込められた一曲になっています。

 現在両バンドとHopesfallによる3年越しの日本ツアーを実施中で、筆者も先日大阪公演に観に行ったばかりなので、簡潔ではありますがそのうちレポート出そうかなと思っています。


⑥HEAVENSGATE: AND ALL I LOVED, I LOVED ALONE

EP (2/24)

 オーストラリア・メルボルンを拠点に活動している新鋭ニューメタルコアバンドのデビューEP。昨年11月にデビュー作を出したPincer+と同じく、受け継がれる「Dの遺志」というべきかDealerの結成メンバーであるDavid Wilderが在籍しているバンドです。Graphic Natureの新譜の話でもサラッと言及したとおりAlpha WolfVoid Of Visionのような優れたバンドが多いニューメタルコアシーンはもはや飽和状態にありますが、このバンドもその波にただ乗りしただけの「模倣品」で終わってしまうのでしょうか?否、少なくとも筆者はそう思いませんでした。

 デビュー作 ''AND ALL I LOVED, I LOVED ALONE'' は決してDealerの過去の遺産だけで持ってるバンドというわけではないことは聴けばわかります。確かにTr.1 ''CHEMICAL HEAVEN'' Tr.2 ''COMFORT IN THE SLOW DEATH'' はDealerの要素を色濃く残したアグレッシブなモッシュチューンではありますが、ブラストビートとメランコリックなメロディが際立つTr.3 ''GINSICK'' とかPincer+のGt. Josh Angのクリーンボーカルを取り入れたシューゲイザー調のスローバラードTr.4 ''LOVERSDANCE'' は、生々しく重苦しいリリックの世界観を色濃く表現するのにも効果的に取り入れられていて注目すべきところです。

 サウンドの幅とコントラストを明確にすることでDealerやPincer+とはまた違った魅力を放つHEAVENSGATE、日本に来たらEvilgloomと共演はマストでお願いしたいです。


⑦トドメドリ: スカイブルー

シングル (2/25)

 首都圏を拠点に活動するオルタナティブ・マスロック・エモバンドのデビュー作。個人プロジェクトPLEAIDESとしてアイドルグループのポエトリープに楽曲提供を行った実績があるGt. 斎藤空大、東京ブルータルハードコアBelmadigulaでも活躍しているDr. 千葉斗太、東方ロックサークル回路-kairo-に所属し数々の美少女ゲームの楽曲に参加してきたVo. 相良心などが所属している時点で全筆者がワクワクするラインナップであることは間違いなかったのですが(千葉にかんしては7~8年くらい前からSNS上で交流があった)、そんなバンドがドロップする楽曲も当然期待しかしてません。

 始動していきなり3か月連続リリースを予定しており、その名刺代わりの一曲になる ''スカイブルー'' は、斎藤がPLEIADESでも発揮している上記のジャンルを網羅した変拍子・アルペジオを織り交ぜながらもレイヤーが重なったギター主体のインストが、優しく語り掛けるように歌う相良のボーカルスタイルに非常にマッチしていてヘビロテ確定なんですが、この曲の目玉は後半。転調後の大サビが終わってから畳みかけるような激情パートに合わせて、ゲストボーカルで参加しているFall of TearsのMochinagaの悲壮感漂うスクリーム/ポエトリーで締めくくる部分が素晴らしかったです。

 PLEIADESのほうも年内にEPのリリースを控えているそうですが、こちらの動向もチェックマストです。ライブ活動始まったら観に行きたいですね。


⑧WRONG STATE: WRONG / CURSED CITY

シングル (2/22)

 大阪を拠点に活動しているハードコアバンドの最新シングル。元々NUMBERNINEBRAVE OUTなどで活躍するメンバーのサイドプロジェクトとして始動した経緯があります。BACK YARD ZINEのインタビューでもGt. タカサゴが言及している通りではありますが、ニューヨークやボストンのハードコアとパワーバイオレンスを組み合わせたバイオレントかつアーティスティックな作風が特徴です。また、「ドランケン」と評されるとおりメンバーの多くが結構な酒飲みらしく、先述のBACK YARD ZINEの動画でも収録前日飲みすぎて放送事故が起こってしまったようですがそれもご愛敬。

  Amazon Musicが各シーンで活躍する20人のキュレーターとコラボする''HEAT'' プロジェクトの一環で、SANDのVo. MakotoチョイスとしてWRONG STATEがピックアップされたのですが、今作 ''WRONG / CURSED CITY'' はバンド(特にGt. タカサゴ)の好きなハードコアの要素を1曲に集約させた作品。鈍く振り下ろすようなブレイクダウンからブラストビートを伴ったファストなパートまでギアを自由自在に変えていく展開や、「欲望渦巻く大阪の町」をダークかつシリアスに表現したストーリー仕立てのMVはまさに彼らの作風を''HEAT''最大限活かした感じになっててモッシュ不可避です。

 今日行われるMurakuMoのEPレコ発大阪編にWRONG STATEも出演してて筆者もこれから観に行くのですが、思いっきり圧倒されると思うので観たことない人は一度チェックしてほしいです。


⑨Real Friends: There's Nothing Worse Than Too Late

アルバム (2/24)

 アメリカ・イリノイ州シカゴを拠点に活動しているポップパンクバンドの最新EP。後述のGood Griefにも大きな影響を与えた「サッドスタイル」なポップパンクの立役者と評されており、キャッチーなメロディに反して哀愁かつエモーショナルを感じさせる切なげな空気感を組み込むスタイルは日本でも人気が高く、過去作の国内盤がリリースされたり来日経験もあります。2020年にサッドスタイルの要となっていたVo. Dan Lambtonが脱退し、後任としてex. Youth FountainのCody Muraroが加入して以来2作目のEPになりますが、どんな形に仕上がったのでしょうか?

 今作は、バンド曰く「The Starting Line, Taking Back Sunday, Jimmy Eat Worldなど時代を超えて影響を受けたバンドからインスピレーションを受けた」と語っており、サッドなメロディと共に謳われる親しみやすい題材(主に人間関係における苦悩)は琴線に触れること請け合い。ほかの音楽レビューでも言及されてたけど、Tr.1 ''Tell Me You're Sorry'' からTr.2 ''The Damage Is Done'' の最後の一節「もう遅すぎる、前に進むだけだ。もう遅い、前に進もう。この過ちをすべて正すことはできない、だから僕は消える」はドストレートな感情表現でやりきれなさと同時にカタルシスを感じてしまいます。

 不条理だらけの生活で沈むことが多い現代だからこそ共感できるテーマをキャッチーでエモーショナルなメロディに乗せた楽曲は、ライブでは顔をくしゃくしゃにしながらシンガロングすること間違いなし。


⑩ELYSIUM: O2

シングル (2/28)

 東京(各メンバー各地に散らばってますが、一応)のプログレッシブ・メタルコア/Djentバンドの遺作。硬質な0とクソデカベースドロップとネタツイにこだわりつづけ、筆者の企画Buried Aliveにも2度の出演を果たしその度に衝撃と笑撃を残してきました。Vo. 長澤大輔ラファエル a.k.a. DすけがCrystal Lakeの新ボーカルオーディションのファイナリストまで駆け上がって話題になっている裏で、バンドは2月をもって解散が発表(ちなみにCLのオーディションとは関係ありません)。最高傑作とバンドが語る楽曲を遺して表舞台から去っていきました。

 Buried Alive IIでも先行でお披露目されていた新曲 ''O2'' は、Vo. Dすけ & キョウチャンが加入してからオリエンタル+Djent+EDMスタイルを極限まで貫いた楽曲で、女性ボーカルのサンプリングから始まるイントロからもう変なバンドだってのが分かりますがそれはまだ序の口。テクニカルな楽器陣と多彩かつ個性の強いツインボーカルスタイルが間髪入れずに飛び出してくるダンサブルなDjentソングに仕上がっており、当時もアウェーな空気を感じさせないくらい盛り上がってました。まさか自分の企画が実質ラストライブかつこの曲がライブで演奏された唯一の機会になるとは思ってませんでしたが…。

 バンドは解散してもネタツイ・大喜利としてのアカウントは残してほしいなと思ってますので、またネタ提供お待ちしております。


HONORABLE MENSIONS

Good Grief: Feather
シングル (2/22)

 ''Tokyo Sad Boys'' と称するポップパンクバンドの最新シングル。Vo. YasuがC-GATEのアルバムをはじめ多くのバンドの作品に携わっていて名前を見る機会が増えていますが、バンド自体も着実に人気を集めています。Tr.1 ''Feather'' は澄み切った空をイメージしたGood Grief流のSadなポップパンク、Tr.2は初期の楽曲 ''Unforgettable'' を8年ぶりに再録した初期衝動全開の一曲です。今月来月と2か月連続で大阪に来るのでどちらかで観に行こうかな~と思ってます。


CYANSEA: Divergence. 186
シングル (2/23)

 大阪から東京に活動拠点を移したメタルコア/ポストハードコアバンドの最新シングル。電子音とバンドサウンドを高次元で融合した、近未来的かつ知性あふれる変態的なサウンドは「誰の理解も必要としていない」スタンスでリスナーを置いて行ってる勢いですが、今作も浮遊感とヘヴィ、理性と狂気と相反する概念が共存している展開は「イカれてる」だけでは表現できない底知れなさを感じさせます。一緒に上京した盟友SUGGESTIONSのVo. Niikの日本語詞を交えたfeat.パートは必聴。


Earth Caller: Parasite
シングル (2/15)

 オーストラリア・メルボルンを拠点に活動しているメタルコアバンドの最新シングル。MisstiqがKey.として正式加入してからシンセを取り入れた妖しさと神々しさを内包した作風に移行していますがインダストリアルっぽさも付与されててMotionless in Whiteの影響を連想させます、今作は彼らと同じくゴシック・耽美路線に行ってるニューメタルコアVoid Of VisionからVo. Jack Berginをfeat.。甲高いJackのスクリームとヘヴィなサウンドが絶え間なく襲い掛かってくるスリリングな展開はバチイケ。


Cancer Game: Tail of the Fox
シングル (2/24)

 マカオを拠点に活動しているメタルコアバンドの最新シングル。前回の新曲特集でAn Empty Cityを取り上げましたが、その新ボーカルが元々所属しているバンドでもあります。2021年に ''Dot'' EPをリリースした際は過去の楽曲を収録していたのもあって叙情・メロディックハードコア要素を内包していましたが、今作はモダンなニューメタルコア要素に転向。しかしながら、近未来的なシンセアレンジやギターワークは流石、ブチギレブラストビートからしてただものならぬ雰囲気があります。


Bodysnatcher: Dead Rabbit
シングル (2/24)

 アメリカ・フロリダ州メルボルンを拠点に活動しているダウンテンポデスコアバンドの最新シングル。昨年リリースされたフルアルバム ''Bleed-Abide'' 以来となる新曲になります。今作はDr. Chris Whitedの亡き弟Adamへのトリビュートという意味合いが込められており、タイトル名の彼の愛称から取ったとのこと。ギアを変えながらモッシュパートで攻め立てていく展開とメンバー間のボーカルの掛け合いはこのバンドならではですが、今回はChrisが歌うパートがこの曲を物語っているかと思います。


Svalbard: Eternal Spirits
シングル (2/27)

 イギリス・ブリストルのポストハードコアバンドの最新シングル。2020年にリリースされた ''When I Die, Will I Get Better?'' は高評価を受け、来日も果たしています。早くに逝ってしまったメタルミュージシャンたちへのリスペクトを込めた今作、彼らの作風といえばシューゲイズ由来の空間を埋めるような重層的レイヤーと喉がちぎれそうなくらいに叫ぶGt/Vo Serena & Liam Phelanのスクリームと時折顔を出すSerenaの柔和なクリーンの対比ですが、今回は背景もあって攻めた展開になってます。


Gloomy Morning: 440
シングル (2/28)

 愛知・豊橋を拠点とする新しいニュースクールバンドのデビュートラック。度々名前を出しているがっしー君(Buried Aliveの共演者です)の友人がこのバンドに在籍しており、動向についてもチェックしていました。いい意味で粗削りかつ鋭い単音リフ主体の導入からのビートアップ、そしてビートダウンの流れでモッシュ不可避です。ボーカルがないので今後リリースされる音源のイントロかと推察できますが、4/15にホーム豊橋CLUB KNOTでの初ライブで全貌が明らかになるかと思います。


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