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無で描いた黄色いメモ

電話しながら 描いたいくつもの
小さな花 まだここにある
P/スピッツ

草野さんが描く歌詞からは、たった2行抜粋しただけでほのかな恋心が伝わる。「ここ」というのが、物理的な場所を指すのか、胸の内を指すのか、どちらにもとれるところがニクい。

メモが紙だろうとシリコンだろうと、電話が長くなると何かを描いてしまうのはおなじだ。

保険会社さんから、ボールペンで書いても擦れば消えるシリコン製の黄色いメモパッドを頂いた。在宅勤務のいま、印刷に失敗したコピーの裏紙がないし、繰り返し使えるから、環境面でもとてもよい。

ただわたしの場合、草野さんが描くような叙情的な世界は生まれなかった。

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ピーカァー

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船橋の店舗と話してたんだなっしー

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電話の相手がミニオンズに似ていたからだと思う

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電話の相手がプーさんに似ていたからだと思う

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プリンの発注数について話していたからだと思う

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電話の相手がスポンジから湧き出る泡のように話が途切れないからだと思う

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で、彼女の兄が所有するどこでもドアでワープしたくなったんだと思う

電話しながら 描いたいくつもの
黄色いキャラ ただそこにある 
黄/しえ

色と電話の相手に引きずられただけの、叙事詩(絵)になってしまった。

電話連絡だとほぼ内容を聞いていないため、重要な話はメールで送ってほしいと切に願った。仕事はきちんとしている。

あと、「P」はアルバム収録曲だが、琴線に触れるどころか鳴らしてしまうほどの名曲だと思う。

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