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オーガナイザー募集中!:気候正義プロジェクト

【オーガナイザー募集中!】

私たちはFridays For Future Japanに発足した「マイノリティから考える気候正義プロジェクト」です。気候正義プロジェクトでは、気候正義運動を一緒に進める仲間を募集しています。

気候危機が加速するなか、汚染企業は「一人ひとりの努力が必要」や「出来ることから始めよう」と言い、気候危機への抜本的な対策を遅らせようとします。気候危機を激化させてきたのは、グローバル企業とグローバルノース(いわゆる先進国)であるにもかかわらず、その被害を最も受けるのはグローバルサウスの人々やマイノリティです。そして今この瞬間に、人間と自然の搾取の上に成り立った、企業の利益のための生産活動は汚染を広げ、人々の生活や生命を奪っています。

私たちは、最大の汚染者である企業や富裕層の責任を追及し、気候危機の影響を最も受ける人々——移民・難民、人種マイノリティ、女性、障碍者、若者、貧困者、労働者、先住民、グローバルサウスの人々——と共に気候正義の実現をめざす運動です。気候危機やコロナ危機、格差の拡大、差別の激化など、資本主義の限界がリアリティを増すなか、今とは全く違う未来を実現するための行動が必要です。

すでに世界では、多くの若者が気候危機を前に声をあげています。経営者や政治家、官僚でもなく、普通の若者がリーダーとなって世界を変え始めています。私たちは世界の同世代と一緒に、今とは全く違う世界を目指して闘っています。

グローバル汚染企業や富裕層といった力をもつ人々に対抗し、この気候危機を止めるには、私たちが大きな力になる必要があります。気候危機を止めたいと思っているだけでは不十分です。実際に気候正義運動に加わって行動を起こさなくてはいけません。

行動を起こすためには特別な資格も学歴も必要ありません。気候正義プロジェクトでは、普通の学生・若者が「気候不正義」を止めるために闘っています。

一緒に気候正義運動を進めませんか?

参加は気候正義プロジェクトのTwitterInstagramのDMから!

【最近の活動】

グローバル気候ストライキ:バングラデシュで石炭火力発電事業を進める住友商事とJICAに抗議(2021/10/22)

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2021年10月22日にFridays For Futureは、世界一斉の「グローバル気候ストライキ #UprootTheSystem」を行いました。今回のグローバル気候ストライキでは、先進国中心の運動を乗り越え、「最大の汚染者」である大企業や富裕層を相手に、団結して闘うことがテーマでした。

気候正義プロジェクトは、バングラデシュで石炭火力発電所を建設する住友商事とJICA(国際協力機構)に出向き、直接抗議しました。仙台や東京、帯広など複数の都市で抗議行動をおこないました。

住友商事とJICAは、バングラデシュのマタバリで石炭火力発電事業を推進しています。この事業は「途上国の発展に貢献する」ことが建前のODA(政府開発援助)によって進められていますが、すでに現地で環境破壊や人権侵害を引き起こしています。私たちは、人の命を奪い環境を破壊する事業を今すぐに止めるように求めました。しかしそれに対して住友商事は「契約があるから」の一点ばりでした。人の命よりも契約のほうが重要なのでしょうか?環境よりも契約のほうが重要なのでしょうか?

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私たちが学校ストライキを行い、住友商事とJICAに直接抗議をしに行ったのには理由があります。日本の学校では、日本の国際貢献は良いことだと教えられますが、バングラデシュでの石炭火力発電所の建設によって環境破壊や人権侵害が起きていることからわかるように、学校では都合の悪い事実を教えてくれません。この社会では、おかしいことがあっても黙って従うことを求められます。なので私たちは従うのをやめ、学校をストライキし、本当の知を取り戻すために闘うことを決めたのです。

抗議の後には、「グローバル企業の人権侵害・環境破壊」や「グローバル企業への対抗運動」をテーマに、公園に集まってティーチイン(野外学習会)を行いました。どうやったらグローバルサウスの人たちと連帯できるのかをみんなで考えました。ティーチインは、Black Lives Matterや世界の社会運動のように、運動の中で自分たちの力で知を取り戻していく実践です。

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仙台では、経済思想家の斎藤幸平さんも抗議行動とティーチインに参加しました。毎日新聞の記事になりました↓

住友商事やJICAはバングラデシュ・マタバリ石炭火力発電事業を止める気配を見せません。住友商事やJICAがこの事業を止めるまで、私たちは抗議を続けていきます。この事業を止めるには今よりも大きな力が必要です。このような気候不正義を止めるためにはより多くの学生・若者が行動を起こし、運動に加わる必要があります。ぜひ私たちと一緒に気候正義を実現するために闘いましょう!

【これまでの活動】

気候正義プロジェクトは、2021年4月の結成以来、様々な活動をしてきました。

●メーデーアクション2021「#労働者と連帯します」(2021/05/01)

労働問題と環境問題は切っても切り離せない関係にあります。というのも私たちの社会は労働によって成り立っていますが、既存のシステムでは労働が企業の飽くなき利潤追求のために行われ、結果として過労死に繋がる長時間労働や公害・環境汚染が引き起こされています。そのため、労働運動と気候正義運動は連帯し、システムチェンジのために闘う必要があります。

資本主義社会が始まって以来、企業の利益追求のために世界各地で労働者の生命を犠牲にする過酷な長時間労働や労働災害が頻発してきました。そんななか、世界の労働者たちは、労働時間の短縮のために企業と闘い、権利を実現してきました。労働者の日・メーデーは、1886年にアメリカ・シカゴの労働組合が「8時間労働」を要求しストライキを打ったことに由来すると言われています。

自販機産業ユニオンのストライキに連帯(2021/06/25)

日本は一人当たりの自動販売機の数が世界一と言われるほど、自動販売機が至る所に設置されています。過当競争によって乱立する自動販売機の背後には、CO2の排出や大量廃棄、そして自販機に飲料を詰める労働者の長時間労働といった問題があります。自販機労働者でつくる労働組合・自販機産業ユニオンは、労働条件の改善とCO2排出量の削減、そしてムダな自動販売機の削減を求めて、ストライキを行いました。

気候正義プロジェクトは自販機産業ユニオンに連帯し、大量生産に反対するアクションを行いました。企業の利益追求のために行われる大量生産を規制する必要があります。

マタバリ石炭火力発電事業の中止を求めて住友商事とJICAに申し入れ(2021/09/24)

なぜ、住友商事とJICAは、日本の環境基準では建てられない汚染設備をバングラデシュでは建てられるのでしょうか?バングラデシュは、気候危機の影響を最も受ける国のひとつです。

「グローバル気候ストライキ9.24」にさいして気候正義プロジェクトは、Fridays For Future Bangladeshと共同で、マタバリ石炭火力発電事業の中止を求めて住友商事とJICAに申し入れを行いました。汚染設備の建設からの速やかな撤退に加え、私たちは、企業の利益のための開発ではなくバングラデシュの人々が主導する気候変動対策への援助を求めています。

「グローバル気候ストライキ9.24 #UprootTheSystem」では、グローバルサウスの人々の生活や生命を犠牲に成り立つシステムを変えるために、世界各地の若者が声をあげました。

バングラデシュで石炭火力発電所を推進する住友商事とJICAに申し入れ!

公開要求書1

【これからの活動】


世界の活動家と連帯し日本の「グローバル汚染企業」の責任追及

利潤を最大化するために安い労働力と資源を求め、世界を飛び回る日本の多国籍企業は、とくに東南アジアなどのグローバルサウスの各地で人々の生活や環境を破壊してきました。そのため、気候正義運動はナショナルな単位で完結するものではなく、多国籍企業がもたらす不正義に対抗するグローバルな連帯が不可欠です。気候正義プロジェクトでは、世界の活動家と連帯し日本の「グローバル汚染企業」の責任追及を進めていきます。


【連絡先】

オーガナイザー募集: TwitterInstagramのDMから!

取材等: fffjapancjfm0518@gmail.com

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