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#7 世の中の育児事情 〜こどもの日に合わせて児童虐待防止推進キャンペーン〜

育児にイライラはつきもの。

四六時中、子どもが家の中で叫んで

喧嘩ばかりしていたとしたら

到底可愛く思えません。

ただ、腹が立つからといって

子どもに手をあげることは許されません。

5月はこどもの日があります。

せっかくなので児童虐待・しつけの定義

対応について復習しておきたいと思います。

児童虐待

児童虐待は大きく

身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待

の4つに分類されます。

児童虐待の定義と現状

親が虐待について

改めて学ぶ機会は少ないと思います。

虐待のニュースも

もしかするとよそ事に感じられるかもしれませんが

今のような厳しい社会情勢において

今一度「自分の近くでは起きていないか?」と

再認識することが大切ではないでしょうか。

たとえしつけのためだと親が思っても、身体に、何らかの苦痛を引き起こし、又は不快感を意図的にもたらす行為(罰)である場合は、どんなに軽いものであっても体罰に該当し、法律で禁止されます。これは親を罰したり、追い込むことを意図したものではなく、子育てを社会全体で応援・サポートし、体罰によらない子育てを社会全体で推進することを目的としたものです。(体罰等によらない子育てのために「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」厚生労働省)

子どもの前でのDVや夫婦喧嘩も

心理的虐待として法律で禁止されています。

しつけの定義

子どもの人格や才能等を伸ばし、社会において自律した生活を送れるようにすること等の目的から、子どもをサポートして社会性を育む行為。
(体罰等によらない子育てのために「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」厚生労働省)

子どもの心や体を傷つけるような伝え方

しつけとはいえません。

怒鳴ることはどうでしょうか?

仕事などでストレスを抱え

孤独に家の中で子どもと向き合っていると

感情のコントロールすら

難しくなることもあります。

子どもの夜泣きで

睡眠不足に悩まされていると

さらにリスクが高まります。

苦しい時に手助けを求められる環境を

社会全体で作っていかなければなりません。

例えば子どもの面倒は

1人でみるのと複数でみるのとでは

心理的負担感が大きく異なります。

親の心理的安全性を保つのに

親の心構えに頼るだけでなく

長時間労働の是正をはじめとした働き方改革が大切なのは

言うまでもありません。

↓厚生労働省が発行しているリーフレットです。

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法改正

千葉県野田市の女児死亡事件を

覚えてみえるでしょうか?

近年、虐待死はほとんどの年で年間50人を超えています。

厚生労働省HPに統計が載っています。

改正児童虐待防止法が2020年4月より施行されたのですが

法改正により

親などの親権者が子どもに体罰を加えることの禁止

明文化されました。

あなたの周りの家庭で

下記のようなことが行われていないか

少し確かめててみましょう。

こんなことしていませんか
・ 言葉で3回注意したけど言うことを聞かないので、頬を叩いた
・ 大切なものにいたずらをしたので、長時間正座をさせた
・ 友達を殴ってケガをさせたので、同じように子どもを殴った
・ 他人のものを取ったので、お尻を叩いた
・ 宿題をしなかったので、夕ご飯を与えなかった
・ 掃除をしないので、雑巾を顔に押しつけた
→ これらは全て体罰です。
(体罰等によらない子育てのために「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」厚生労働省)

▼日本精神保健福祉士協会による相談窓口📩

処罰感情

虐待に関連して処罰感情というものに

少し目を向けてみたいと思います。

自分より弱いと考える人に

八つ当たりする人、いますよね。

私も被害を受けたことが何度かあります。

自粛警察というキーワードを春先に耳にしましたが

同じ心理で動いていると考えられます。

いわゆるスケープゴートのように。

ただ、ひとつ言えるのは

本人自身が強い不満やコンプレックス、

ストレスを抱えているということ。

心の余裕がある人ならどう動くでしょうか。

心の余裕以前に、器質的な機能低下がある可能性も

考えられるのですね。

そこは是非知識を深めたいところです。

たしかに、いろんな精神症状も気の持ちようではなく

脳の機能が障害されて生じる症状、

と考えれば合点がいきます。

会社に出勤していた頃は大人同士で話すのが

ストレス解消になっていた部分も

多少あったかと思います。

例えばボス相手に文句は言えない。

相手が自分より弱いかどうかを見て

怒りをぶつけたり

嫌味を言ったりするものです。


処罰についてもう1つ。

処罰を与えることで

相手に何が起きるか。

大人でも子どもでも同じ。

嘘をつき、隠すようになります。

したがって、処罰はメリットより

デメリットの方が大きいのでは、と。

体罰によって子どもの行動が変わったとしても、それは、叩かれた恐怖心等によって行動した姿であり、自分で考えて行動した姿ではありません。子どもの成長の助けにならないばかりか、心身の発達等に悪影響を及ぼしてしまう可能性があり、子どもの健やかな成長・発達において、体罰は必要ありません。(体罰等によらない子育てのために「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」厚生労働省)

怒りを抑えられない親のケアは誰が行うのか。

これも児童虐待の解消を考える上で

看過できない大きな課題です。

よくTwitterで育児の愚痴ツイートに対して

「子どもはそういうもの。

産んだのはあなたなのだから考えが甘い。」

といった善意・正義心からくる

トンチンカンなリプライを見かけますが

くれぐれも控えてください。

なぜ愚痴ってしまうのか、

なぜ怒鳴ってしまうのか、

なぜ暴力をふるってしまうのか。

背景に考えを巡らすことが

できる大人でありたいものです。

↓厚生労働省が発行しているリーフレットです。

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通告・相談への対応手引き

厚生労働省HP

誰かの働きかけがないと行政も動くことが出来ません。

もし心配な子どもがいたら

189番に電話し、相談してみましょう。

189(いちはやく)知らせて守る、子どもの未来です。

匿名で相談することが可能です。

さいごに、国立成育医療研究センターの

親子でできるストレスコーピングの資料を紹介します。

上のリンクをクリックすると

親子でできるストレス対処のヒント

わかりやすく載っています。

ぜひご覧になってみてください。



読んで下さりありがとうございます。読みやすいコラムを目指します。